Denso Group (China)[Denso Group (中国事業)] 2022年12月期の動向
業績 |
(単位:百万円) |
2023年3月期 | 2022年3月期 | 増減率(%) | |
売上収益 | 831,431 | 761,992 | 9.11 |
事業動向
セーフティコックピットシステムの最新計画を発表
-同社は北京と上海で同時にメディア交流会を開催し、セーフティコックピットシステムの最新計画を発表した。デンソーはユーザーエクスペリエンスに基づいた開発を通じて、2025年までに車両がユーザーの行動を検知して適切に支援を行う「支援型コックピット」を開発する計画。また、2030年までに車両がユーザーの状態を理解して支援を提供する「適応型コックピット」を開発する計画。なお、2030年以降にはユーザーの生活行動を予測し、車両を使用する前後に快適な空間を整える「融合型コックピット」を開発する計画だという。(2023年2月6日付デンソーのWechat公式アカウントより)
USJCとパワー半導体生産で協業
‐同社は、ユナイテッド・セミコンダクター・ジャパン(USJC)と300mmウェハ製造工場におけるパワー半導体生産で協業することに合意したと発表した。USJCは、台湾の半導体ファウンドリー大手である聯華電子股份有限公司[United Microelectronics Corporation](UMC)の日本法人。両社は、USJCのウェハ製造工場に絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)製造ラインを新設し、日本初となる300mmウェハでのIGBT生産を2023年上期に開始する予定。自動車の電動化に必要な半導体需要は高まっている。特にIGBTは電動車のモーターを駆動・制御するために交直流電流を変換するインバーターにおいて、電源・電流のオンオフを切り替える中核部品であるとしている。デンソーのIGBTデバイスおよびプロセス技術とUSJCの300mmウェハ製造技術を融合し、性能とコスト効率の高いパワー半導体の生産を目指すという。(2022年4月26日付プレスリリースより)
III型オルタネーターの事業譲渡
-同社は、成都華川電装有限責任公司にIII型オルタネーターの事業譲渡を行うと発表した。III型オルタネーターは1982年よりデンソーが製造・販売を開始し、ピーク時には乗用車向けを中心にグローバルで1,000万台を生産、世界トップシェアとなったもの。現在は日本での生産集約が進み、日本やアジア地域において農業・建設機械向けを中心に継続的な需要が見込まれている。なお、成都華川電装有限責任公司は中国の四川省成都市に本拠地を置く2001年設立の企業で、オルタネーター、スターター、ワイパーシステム、EV用駆動モーターなどの開発・生産・販売を手掛けている。(2022年1月19日付プレスリリースより)
研究開発施設
会社名 | 主要業務 |
電装(中国)投資有限公司上海技術中心 [Denso Shanghai Technical Center] |
ディーゼルコモンレールシステム、ナビゲーションシステムの開発 |
電装光庭汽車電子(武漢)有限公司 [Denso Kotei Automotive Electronics (Wuhan) Co., Ltd.] |
デジタルメーター用ソフトウェアの開発 |
電装智能科技(上海)有限公司 [Denso Shanghai Smart Mobility Technology Co., Ltd.] |
車載用ソフトウェアの開発 |
電装天研究開発(天津)有限公司 [Denso Ten Research and Development (TianJin) Limited] |
デッキの開発・設計・評価 |
煙台首鋼電装有限公司 [Yantai Shougang Denso Co., Ltd.] |
カーエアコンシステムなどの開発 |
電装(上海)自働化技術有限公司 [Denso FA Shanghai Co., Ltd.] |
生産自動化に関する技術開発 |