CALB Group Co., Ltd. [中創新航科技集団股份有限公司] (旧 中創新航科技股份有限公司) 2024年12月期の動向
業績 |
(単位:百万元) |
| 2024年12月期 | 2023年12月期 | 増減率 (%) | 要因 | |
| 売上高 | 27,751.53 | 27,005.88 | 2.76% | -生産能力が段階的に立ち上がったこと、および顧客需要の拡大により、蓄電システム製品事業が継続的かつ大幅な成長を実現した。一方、車載電池販売による売上高は、販売数量が増加したものの、電池価格が下落したことにより、前年同期比で減少した。 |
| 営業利益 | 1,205.40 | 764.20 | 57.73% | |
| 純利益 | 843.63 | 437.16 | 92.98% |
2024年業務概要
乗用車市場:2024年の月間搭載量は4GWhを超えた。
- 電気自動車(EV):エコノミー乗用車市場に加え、ミドル・ハイエンド乗用車市場での搭載量が大幅に増加。新たに新興EVメーカーのプロジェクト受注を獲得したほか、奇瑞汽車(Chery)とファーウェイ(Huawei、華為)が共同展開するハイエンドスマートカーブランドの智界汽車(Luxeed)など複数顧客の新型車への量産供給を開始した。また、XPeng(小鵬)、Geely(吉利)、Changan(長安)、GAC(広汽)など複数顧客の主力車種における改良・世代更新および量産供給を支援した。さらに、複数の合弁ブランド向け新型車への量産供給も実現し、多層的な市場体系の構築を推進した。
- ハイブリッド車(HV):搭載量が前年比で約200%増加。Geely(吉利)およびLeapmotor(零跑)との新型ハイブリッドプロジェクトを加速したほか、Chery(奇瑞)、Dongfeng(東風)、BAIC(北汽)など複数顧客のHEV向け量産供給を実現し、新たに12車種の新型HEVへの供給を開始した。
- 国際市場:トヨタ、ホンダ、VW、Audiなどから受注を獲得した。欧州および東南アジア市場で顧客数を拡大し、海外搭載量は前年比105%増となった。
商用車市場:2024年の中国国内搭載量は前年比85.2%増となった。
- 小型商用車:Chery(奇瑞)、Geely(吉利)、Foton(福田汽車)、Dongfeng(東風)、Changan(長安)、Golden Dragon(金龍)などと深い協業関係を構築している。
- 大型商用車:Sinotruk(中国重汽)、XCMG(徐工集団)、SANY(三一集団)、Shaanxi Automobile(陕汽重卡)、FAW(中国一汽)、Dongfeng(東風)などと包括的な協業を進めている。
- 国際市場では、欧州市場向け顧客開拓を継続し、納入量は着実に増加している。例えば、英国の電気バス市場ではシェア50%超を獲得しており、三元系VDA電池製品はMercedes-Benzグループ向けプロジェクトを受注した。また、インド市場ではAIS-038およびAIS-004認証を取得している。
受注
-同社は、第15回中国国際航空宇宙展で初飛行を行った小鵬匯天(XPeng AeroHT)の分割型の空飛ぶクルマ「Land Aircraft Carrier(陸地航母)」にバッテリーを提供したと発表した。このバッテリーは、低空モビリティ向けに開発された9系高ニッケル/シリコン系電池。高エネルギー密度と高い安全性を兼ね備えている。セルのエネルギー密度は300Wh/kgに達し、6C急速充電に対応可能。同バッテリーは2022年10月に世界初の電動垂直離着陸機(eVTOL)「小鵬匯天X3」試作車の初飛行にも使用されたもの。(2024年11月16日付中創新航のWeChat公式アカウントより)
-同社は、北汽の新世代の電気自動車(EV)向けに開発したOne-Stop (OS)バッテリーパックを四川省成都市でラインオフしたと発表した。今回北汽向けに開発した製品は独自のリン酸鉄リチウムイオンバッテリーであり、高いエネルギー密度と急速充電性能、安定した出力を特長としている。北汽の新世代EVのさまざまなモデルに搭載予定。これまでにCALBの製品は、北汽のオフロードSUV「BJ60」魔核電気駆動レンジエクステンダーバージョンに搭載されており、2024年第3四半期に発売予定の北汽のオフロード「BJ40」レンジエクステンダーバージョンにも搭載予定。(2024年6月6日付中創新航のWechat公式アカウントより)
新製品
-同社は、成都市で開催した2024中創新航グローバルエコシステム大会で「頂流(トップストリーム)」の全シリーズ、商用車向けバッテリー「至遠」シリーズや全固体電池「無界」などの複数の新型バッテリーを発表した。
- 「頂流」全気候-スーパーEVバッテリーは、2026年に発売を予定しており、5Vスピネル化学系を採用し、エネルギー密度は240Wh/kg、-20℃でも航続距離を維持できる。
- 「頂流」超急速充電-スーパーレンジエクステンダー向けバッテリーは、2025年に発売予定の5C超急速充電レンジエクステンダーバッテリー。航続距離はフル充電で500㎞に達する。
- 「頂流」高出力-スーパープラグインハイブリッド車(PHV)向けバッテリーは、2025年第1四半期に発売予定の第2世代PHV向けのリン酸塩系円筒形バッテリー。業界の標準製品に比べコストが20%低減されているという。
- 「頂流」高エネルギー空飛ぶクルマ向けバッテリーは、第2世代のバッテリーで2026年に発売予定。第1世代の300Wh/kgのエネルギー密度をもち、2025年に発売予定。
- 商用車向けバッテリー「至遠」シリーズは、小型・大型トラック、鉄道輸送や船舶などをカバーする。
- 今回開発した全固体バッテリー「無界」のエネルギー密度は430wh/kgに達し、容量は50Ahを超えると同時にバッテリーの動作圧力、寿命、出力の各面で重要なブレークスルーを達成しており、2027年に車載予定。(2024年8月29日付中創新航のWeChat公式アカウントより)
戦略的提携
科力遠
-湖南科力遠新能源股份有限公司[Hunan Corun New Energy Co.,Ltd.]は、中創新航科技集団股份有限公司(CALB)と産業基金パートナーシップ契約を締結したと発表した。この基金の目標総額は20億元、第1基の規模は4.02億元で主に新エネルギー、エネルギー貯蔵などの領域に投資する。今回の契約は、共同事業体メンバー企業のエネルギー貯蔵事業の拡大、受注獲得に向けた支援を行うもの。(2024年1月4日付科力遠のWeChat公式アカウントより)
新プロジェクト
-同社は、四川省成都工場の第2期工場が正式に着工されたと発表した。今回着工された第2期プロジェクトには、120億元が投資された。生産工場、部品・製品倉庫、物流センターなどの生産・補助施設の建設が計画されており、2026年第2四半期に稼働予定。プロジェクト建設完了後には、年間約30GWhの駆動用バッテリーおよびエネルギー貯蔵システムの生産能力が整備される見込み。(2025年3月25日付CALBのWeChat公式アカウントより)
-同社は、ポルトガルでゼロカーボンのAIギガファクトリーの建設を開始したと発表した。同工場はポルトガルのシネス港に建設され、プロジェクトには20億ユーロが投資される。2027年の完成を目指しているという。第1期工場の年間生産能力は15GWhで、これは1台あたり50kWhのバッテリーパックを搭載する電気自動車(EV)約30万台に相当する。(2025年2月26日付CALBのWeChat公式アカウントおよび複数メディアの報道より)
-福建省の厦門発展改革委員会によると、中創新航(CALB)の高性能リチウムイオン電池工場が、厦門市同翔高新城で着工された。工場建設プロジェクトの総投資額は150億元で、生産能力は30GWhを計画している。新工場の建設により、同社の厦門での年間生産能力は60GWhになる。また、新拠点はグリーン化、現代化、デジタルインテリジェント化を特徴としたベンチマーク拠点としての役割を果たしていくという。(2025年2月5日付厦門発展改革委員会WeChat公式アカウントより)
研究開発拠点
-同社は深圳、上海、常州、成都に4つの研究開発センターを設立する予定。
| 施設名 | 所在地 | 概要 |
|
中創新航技术研究院(江蘇)有限公司 旧:中航鋰電技術研究院有限公司 |
江蘇省 常州市 |
敷地面積は約16万平方メートル。バッテリー技術、電力技術、電池材料、先進製造技術の研究及び開発を行う。 |
| 江蘇省動力及貯能電池製造業創新中心 [Jiangsu Power and Energy Storage Battery Manufacturing Innovation Center] |
江蘇省 常州市 |
同社が48%の株式を保有する研究開発施設。産学連携で共同イノベーションを図る。 |
| 先進技術(深圳)研究院 [Advanced Technology (Shenzhen) Research Institute] |
深セン市 | 2021年7月に発足。次世代のエネルギー貯蔵材料及びバッテリー、バッテリーマネジメントシステム、ビッグデータ、スマートデバイス、スマートファクトリーなどに関する研究開発を行う。 |
| 電池工程和先進技術研究院 [CALB Battery Engineering and Advanced Technology Research Institute] |
四川省 成都市 |
成都拠点の50GWh動力電池生産拠点とともに建設を行っている。第1期は2021年6月に着工。 |
認証
-2024年、同社は3,531件の特許が認可され、1,011件の特許出願が申請中。
-同社は、IATF16949、CE、UL、TUV、RoHSおよびその他の国際認証を取得。
-同社の実験センターが中国合格評定認可委員会 (CNAS) の認可を取得したと発表した。認可を取得した検査項目は56項目で、材料の物理・化学的特性に加え、動力用バッテリーのセル、モジュール、システムの性能、信頼性、安全性など多岐にわたる。



日本
米国
メキシコ
ドイツ
中国 (上海)
タイ
インド