中国の日系部品メーカー(上):華東・華中地域の動向

自動車販売・生産拡大に対応し、部品の増産や生産体制整備を実施

2014/03/03

要 約

 2013年の中国での自動車生産台数は2,211万台(前年比14.8%増)と、9年間連続で成長を続けている。また、自動車販売も2,169万台と過去最高となり、2014年の販売については前年比8~10%増の2,374万~2,418万台と見通しが示されている(2014年1月下旬、中国汽車工業協会 (CAAM)発表)。

 日系自動車メーカーも、2014年はそれぞれ、トヨタは前年比20%増の110万台、日産は11%増の140万台、ホンダは約18%増の90万台超を計画しており、販売拡大を狙う。
 日系自動車部品メーカーは、この需要増に対応するため、中国事業の拡大や生産能力の強化を行っている。

本レポートは、中国における日系部品メーカーの、華東、華中地域の事業動向をまとめた(2013年7月から2014年2月下旬までの約8ヵ月間を収録)。

華南・東北地域などは別途レポートで報告する。

 日系部品メーカー動向関連レポート:
・中南米の日系部品メーカー(下) (2014年2月)
・中南米の日系サプライヤー(上) (2014年2月)
・タイ編(上) (2014年1月)

・タイ編(下) (2014年1月)
・ASEAN編 (2013 年11月)
・欧州編 (2013年10月)
・インド編 (2013年8月)
・中国 (華北/東北/西南地域) 編 (2013年8月)
・中国 (華南/華中地域) 編 (2013年7月)
・中国 (華東地域) 編 (2013年6月)
・米国編 (2013年7月)

華東周辺地図
華東周辺地図
華中周辺地図
華中周辺地図

 



華東・江蘇省での動向

会社名 活動内容
旭硝子

太陽電池ガラス製造拠点を自動車用拠点に転換

2013年10月、旭硝子は江蘇省蘇州市の旭硝子特種玻璃(蘇州)有限公司(AGC Flat Glass(Suzhou) Co., Ltd.)に、中国の自動車用ガラス第3工場を新設すると発表した。同工場では太陽電池用カバーガラスを生産していたが販売価格が落ち込んでおり、自動車メーカーからの需要増もあるため、自動車用ガラス工場への事業転換を決定。第3工場は2015年第1四半期に稼働予定で、約45億円が投資される。年産能力は約120万台分の予定で、既存工場と合わせると年産360万台分となる。
ケーヒン

中国を含めたグローバル生産体制を構築

ケーヒンは、ホンダ「フィット」向けの部品を安価に生産するグローバル生産体制を構築。カーエアコンユニット等の10品目をそれぞれの製品を最も低コストな拠点で生産する(2013年10月報道)。同社はEGRバルブなど、作業が組み立て中心となるものを労働コストの安い江蘇省南京市の子会社南京京浜化油器有限公司(Nanjing Keihin Carburetor Co. Ltd.)で生産する。同工場では2013年春に年産110万台の生産ラインが整備されている。今後はホンダ「シビック」向けの部品でも、フィットと同様のサプライチェーンを活用すると2014年2月に報道されている。
GMB

生産拠点を江蘇省南通市に設立

2013年10月、GMBの韓国子会社GMB KOREAは、江蘇省南通市に中国で三つ目の生産拠点となる蘇州義明美汽配(仮)(SUZHOU GMB AUTOMOTIVE CO.,LTD)を2014年1月に設立すると発表した。資本金は500万ドル(約4億9千万円)でGMB KOREAが全額出資する。同工場ではステアリングジョイントとボールベアリングを生産し、中国国内で展開する韓国系完成車メーカーなどに納入する。
さらに、約51億円を追加投資して同工場を拡張する。トヨタ、フォード、クライスラーなどから新たにオルタネータ―を受注したためで、新建屋や生産ラインを用意する。生産開始は2014年10月の予定。
大同メタル

江蘇省蘇州市に第3工場建設

大同メタル工業は、蘇州市の大同精密金属(蘇州)有限公司(DAIDO PRECISION METAL (SUZHOU) CO., LTD.)で第3工場建設を検討している。2014年中に決定し、エンジン軸受の生産・供給能力を確保するとしている(2014年1月報道)。
東洋ゴム

江蘇省工場でプレミアムタイヤ生産へ

東洋ゴムは、江蘇省張家港市にある東洋輪胎張家港有限公司(TOYO TIRE (ZHANGJIAGANG) CO. LTD.)の工場で、中国国内でのプレミアムタイヤ需要増に対応して、同タイヤの生産を検討している。また同社の北米工場では、SUV用タイヤの生産比率が高まっているため、北米の乗用車向けタイヤは日本・マレーシア・中国からの輸出で対応するとしている。(2013年11月報道)
豊田自動織機

江蘇省にコンプレッサー新工場を設立

2013年11月、豊田自動織機は江蘇省昆山経済技術開発区にある新工場で、カーエアコン用コンプレッサーの生産を2014年10月までに開始すると発表。既存工場の設備を新工場へ2016年までに段階的に移設し、年産能力を現状の50万台から150万台へ引き上げる。新工場への合計投資額は3億5,700万元(約47億円)を見込み。新工場は豊田工業電装空調圧縮機(昆山)(TD AUTOMOTIVE COMPRESSION KUNSHAN CO., LTD.(TACK))の拠点として建設される。TACKはトヨタ、日産、上海GM、長安Fordなどにコンプレッサーを納入している。
日清紡ブレーキ

250億円を、中国を含む海外工場へ投資

日清紡ブレーキは中国、ブラジル、タイ等の海外拠点で、自動車ブレーキ部品の生産能力強化と老朽化した設備の更新のため、2014~15年度に合計で約250億円を投資する(2014年2月報道)。同社は、中国では2013年から、江蘇省常熟市の日清紡賽龍(常熟)汽車部件有限公司(Nisshinbo Saeron Changshu Automotive Corporation)でディスクパッドなどを、上海GMや日系メーカー向けに生産している。
日清紡ホールディングス

独Continental AGと合弁会社を設立

2013年11月、日清紡ホールディングスは独Continental AGの中国子会社Continental Automotive Holding Co., Ltd.と、江蘇省揚州市での合弁会社設立に合意した。名称は「日清紡大陸精密機械 (揚州) 有限公司(Nisshinbo-Continental Precision Machining (Yangzhou) Co., Ltd.)(仮称)」で、バルブブロックなどの電子制御ブレーキシステムの主要部品の製造・販売を行う。資本金は200万元 (約3,200万円) で、日清紡HDが70%、Continental Automotive Holdingが30%を出資する。2015年1月に工場の稼働予定。2020年までに順次増設し、総投資額は64億円を計画。売上高は2020年に40億~50億円規模になると想定している。
日本ピストンリング(NPR)

完全子会社を合弁会社化

2013年12月、日本ピストンリング(NPR)は、中国江蘇省儀征市のバルブシートを生産する完全子会社、日環粉末冶金製造(儀征)(NPR Auto Parts Manufacturing(YiZheng) Co. ,Ltd.(NAMY))を、中国江蘇省儀征市にある中国のピストンリングメーカー儀征双環活塞環有限公司(Asimco Shuanghuan Piston Ring (Yizheng) Co.Ltd. 以下Asimco)との折半出資の合弁会社に変更した。NPRは現地企業の販路を活用し、バルブシートの販売ルート拡大を狙う。合弁後の社名は「儀征日環亜新科粉末冶金製造有限公司(Yizheng NPR ASIMCO Powder Metallurgical Manufacturing Co., Ltd.)」。総額2,200万USドル(約20億円)を投じて、2016年までに従業員数を300名、月産900万個を目指し、売上高3億元達成を狙う。
光精工

江蘇省丹陽市でエンジン部品の生産能力増強

光精工は江蘇省丹陽市にある丹陽光精工精密機械有限公司(DANYANG HIKARI SEIKO PRECISION Co., Ltd.)で、トヨタ系の部品会社向けの、ユニバーサルジョイントなどのエンジン部品の生産を開始した(2013年7月報道)。同社は米国・中国・フィリピンなどの海外工場へ、2013~2015年に合計約10億円を投資する方針。2017年までに海外での売上高を、2012年度の約40億円から倍増を目指し海外拠点への投資を行う。
プライムアースEVエナジー

HV向け電池を中国生産へ

2013年11月、トヨタとプライムアースEVエナジー(PEVE)は、HV向け電池生産を行う合弁会社新中源豊田汽車能源系統(SINOGY TOYOTA AUTOMOTIVE ENERGY SYSTEM CO.,LTD.)を設立したと発表。2015年に年産能力がHV11万台分のニッケル水素電池組み立て工場を、江蘇省常熟高新技術産業開発区に設置予定。総額2,437万ドル(約24億円)が投資される。資本金975万ドル(約10億円)の出資比率はトヨタが35%、PEVEが10%、トヨタの中国持株会社が5%、中国の投資会社常熟新中源創業投資が50%。
ブリヂストン

江蘇省無錫工場の生産能力を増強

2013年10月、ブリヂストンは、江蘇省無錫市でラジアルタイヤを生産している普利司通 (無錫) 輪胎有限公司 (Bridgestone (Wuxi) Tire Co., Ltd.) の工場で、生産能力を日産約5,300本増強すること発表した。2016年下期に増強完了予定で、日産約2万2,600本となる見込み。総投資額は8億5,200万元 (約115億円) を計画。
三菱電機

EPSモーターの世界販売数1,200万台を目指す

三菱電機は2014年の電動パワーステアリング(EPS)用モーターの世界販売数を、2013年比で約7%増の1200万台を目標として中国・インド・欧州・米州で、増産や投資を進めて行く。グローバル戦略の一環として、同社は江蘇省常熟市に三菱电机汽车部件(中国)有限公司(Mitsubishi Electric Automotive (China) Co., Ltd.)を設立して、EPS用機器やカーマルチメディア製品を2012年5月から製造している。敷地面積は50,000平方メートル、資本金は24.5億円。
横浜ゴム

中国市場向け及び輸出用乗用車タイヤの生産能力増強

2014年1月、横浜ゴムは江蘇省蘇州市の蘇州優科豪馬輪胎有限公司(SUZHOU YOKOHAMA TIRE CO., LTD)に、乗用車用タイヤ工場の増設を発表。2014年4月に操業開始を予定していて、初年度は100万本、2017年末までに年間生産能力を600万本へ拡大を計画している。総投資額は約265億円。自動車メーカー向けに、低燃費タイヤ「ブルーアース」や中国市場向けタイヤを生産する。

日本向けトラック・バス用タイヤ生産ラインを蘇州工場に設置

蘇州工場にあるトラック・バス(TB)用タイヤの生産ラインの一部を、チューブタイプタイヤからチューブレスタイヤに変更すると2014年1月に報道された。TB用チューブレスタイヤの生産を強化して、中国国内への供給体制の強化と、日本市場むけの輸出タイヤの生産を行う。日本向け輸出は短期的な対応で、2015年もしくは2016年までの予定。同工場設備への投資額は1~2億円で、現行の日産能力は中国市場用タイヤで約1,000本。(稼働率は60%)。2014年以降は生産量の2割ほどが日本市場向けになるもよう。

 



▽華東:山東省・福建省・上海市での動向

▽山東省

会社名 活動内容
大豊工業

山東省煙台市へ日本からエンジンベアリング用加工ラインを移設

大豊工業は山東省煙台市の大豊工業(煙台)有限公司(Taiho Kogyo Corporation of Yantai)でトヨタの低価格小型エンジン向けのベアリングを2016年より生産する。同工場へ、日本の細谷工場から生産ラインを1本移設して、コストを抑える。同社は2015年度に、2012年の月産3,000万個から、月産4,000万個達成を計画している。
豊田自動織機

山東省煙台市でコンプレッサー生産開始

2013年12月、豊田自動織機は山東省煙台市にある、カーエアコン用コンプレッサーを生産する合弁会社煙台首鋼豊田工業空調圧縮機(Yantai Shougang TD Automotive Compressor Co., Ltd.: YST)の営業開始を発表した。YSTへの総投資額は36.8億円で、出資比率は豊田自動織機が50.1%、首鋼集団が29.9%、デンソーの中国持株会社が20%。中国ではトヨタ、ホンダ、VW、メルセデスベンツ、フォード等にコンプレッサーを供給。欧米メーカーの需要拡大に対応して、年産能力を当初の200万台から、2016年度までに250万台への引き上げる計画。
日本ガスケット

山東省煙台市、ガスケット生産用の新ラインを配置

日本ガスケットは、中国でのガスケットの売上高を2016年度までに、現状の約10倍の年16億円強へ拡大する(2013年12月報道)。山東省煙台市の煙台日柯斯密封墊有限公司(Yantai Nippon Gasket Co., Ltd.)で、エキゾーストマニホールド用ガスケットのみを生産してきたが、シリンダーヘッド用ガスケットなどの製品も現地生産しコストを抑える。また、新たな生産ラインを準備し、トヨタを中心とした受注拡大に備える。

▽福建省

会社名 活動内容
井原精機

福建省福州市に新工場を建設

井原精機は、福建省福州市の福州井原六和機械公司(Fuzhou Ibara Lioho Machinery Co., Ltd.)の新工場を建設する(2013年9月報道)。約7億5,000万円を投資して、電動パワーステアリング部品を生産する。日系自動車メーカーを中心に納入予定。敷地面積は約1万2,000平方メートルで建屋面積は約6,900平方メートル。
富士機工

シェア拡大を目指し、福建省福州市に拠点を設置

2013年9月、富士機工は福建省福州市に富昌(福州)汽車部件開発有限公司(Fu Chong (Fuzhou) Engineering Co.,Ltd)を設立した。自動車用シート機構部品やシフター部品などを中国市場で開発・販売し、シェア拡大を目指す。また民族系メーカーのニーズに対応した製品を開発する体制を整える。資本金は50万ドル(約5,000万円)で、富士機工が70%、英領バージンアイランド信昌国際投資有限公司が30%を出資。

▽上海市

会社名 活動内容
新日鉄住金

新ライン追加で軽量化需要に対応

2013年9月、新日鉄住金は、宝山鋼鉄株式有限公司との折半出資合弁会社宝鋼新日鉄自動車鋼板有限公司(Baosteel-NSC Automotive Steel Sheets Co., Ltd.)の敷地内(上海市)に、自動車向け亜鉛めっき鋼板用の新生産ラインを追加すると発表した。4ライン目となる新設備は、超高張力鋼板材の製造が可能。稼働開始時期は2015年で、投資額は約11億元(約178億円)。年産42万トンの自動車用めっき鋼板の生産能力に追加され、稼働後の同工場の年産能力は160万トンとなる。

 



▽華東:安徽省・浙江省での動向

▽安徽省

会社名 活動内容
アーレスティ

東風日産向けエンジンブロック量産を開始

安徽省合肥市にある、アーレスティの子会社合肥阿雷斯提汽車配件有限公司(Hefei Ahresty Casting Co., Ltd.)は、東風日産の乗用車部門から初めてエンジンブロックを受注し2013年8月から量産し納入している。エンジンブロックは1,500ccクラスの車両に搭載される。
臼井国際産業

合肥市で新工場の鍬入れ式を行う

2013年8月、臼井国際産業の中国子会社 臼井管路系統 (合肥) 有限公司(Usui Pipe Systems (Hefei) Co., Ltd.)は、安徽省合肥市経済技術開発区内で新たに建設する工場の鍬入れ式を行った。2014年に稼働開始予定で、輸送機器配管用の鋼管を生産する。
TPR

シリンダーライナー生産ライン追加へ

TPRは安徽省安慶市にある、安慶帝伯格茨缸套有限公司(Anqing TP Goetze Liner Co.,Ltd.:ATGL)に、アルミ合金エンジン向けのシリンダーライナーの生産ラインを2014年内に増設して現在の月産190万~200万本から、約3割増の250万本への拡大を目標としている。日系、欧米系、中国系の地元メーカーに供給する。

エンジニアリング・プラスチック生産拠点を安徽省安慶市に設立

TPRは2014年1月、安慶環新集団有限公司 (Anqing Huanxin Group Co., Ltd.(ARN))と、エンジニアリング・プラスチック工業製品の製造販売を行う合弁会社安慶帝伯功能塑料有限公司(仮称)( Anqing TPR Engineering Plastic Co., Ltd.)を安徽省安慶市に設立すると発表した。現地の自動車部品メーカー向けのプラスチック部品や、工業用樹脂製品などを生産する。資本金は200万ドル(約2億円)で、TPRが60%、ARNが40%を出資する。2014年4月に稼働開始を予定している。

▽浙江省

会社名 活動内容
小倉クラッチ

浙江省新工場で新たなコスト削減策を進める

小倉クラッチは、浙江省長興県林城鎮工業集中区の新工場、小倉離合機(長興)有限公司(OGURA CLUTCH (CHANG XING)CO.,LTD.の稼働を2014年4月に予定している。同工場は、カーエアコン用クラッチと一般産業機械用部品の異なる製品を一つの工場で生産する、同社初の工場となる。そこで、それぞれの管理部門や物流部門を統一してコスト削減を図る。
三遠機材

浙江省にCVT部品製造拠点を設立

三遠機材は、日本の精密機械加工メーカーと共同で浙江省にCVT部品の製造拠点を設立し、2015年春から同部品をこの精密機械加工メーカーに供給する。また、同年秋には広州市に販売拠点を設置する計画。(2013年7月報道)
東海ゴム

各エリアの調達機能を集約し、コスト削減を図る。

東海ゴムは、防振ゴムやホースの原材料の調達コストを削減する為、海外に調達統括拠点を設置する(2013年9月報道)。現行では海外子会社が各々原料を調達しているが、各エリアの調達と情報収集機能の統一を行う。規模の拡大により調達コストを下げる。中国では浙江省嘉興経済技術開発区にある東海橡塑企業管理(浙江)有限公司(Tokai(Zhejiang) Accounting & Corporate Management Co., Ltd.)に調達機能を設ける。また中国に続き、2015年までにASEAN・米州・欧州の4地域に拠点を設立する。
日新製鋼HD

自動車向け特殊鋼を中国で生産

日新製鋼HDは2015年末から、浙江省平湖市平湖経済技術開発区に、伊藤忠丸紅鉄鋼及び米Worthington Industriesとの合弁会社「浙江日新華新頓精密特殊鋼(Zhejiang Nisshin Worthington Precision Specialty Steel Co., Ltd.)」で自動車部品向け特殊鋼を生産し、日本・欧米自動車メーカーにギアやシートベルト用部材として供給する(2013年10月発表)。同合弁会社の資本金は1億2,400万ドルで、日新製鋼が55%、伊藤忠丸紅が35%、Worthington Industriesが10%出資。総投資額は2億4,800万ドル(約240億円)。生産能力は年間12万トン。

 

▽華東地区、その他動向

会社名 活動内容
太平洋工業

華東地区にTPMS生産子会社設立を検討

2014年2月、太平洋工業は直接式TPMS(タイヤ空気圧監査システム)の製造販売を行う、中国子会社を華東地区に設置することを検討していると発表。設立予定日は2014年5月で、予定投資額は8700万元(約14億円)。



華中:湖北省・湖南省・河南省での動向

▽湖北省

会社名 活動内容
河西工業

インフィニティ向けにドアトリム20万台分供給体制を整備

2013年11月、河西工業は湖北省襄陽国家高新技術産業開発区に、内装部品製造・販売を行う東風河西(襄陽)汽車飾件系統有限公司(Dongfeng Kasai (Xiangyang) Automotive Trim Systems Co., Ltd.)を設立した。東風偉世通汽車飾件系統有限公司(東風ビステオン、Dongfeng Visteon Automotive Trim Systems Co., Ltd.:DFV)との合弁会社で、資本金は7,700万元(約12億円)で河西工業が35%、DFVが65%を出資。日産のインフィニティ現地生産モデル向けにドアトリムを供給する。2016年度には年産20万台分を生産し、売上高は5億元(約75億円)が目標。
ファルテック

襄陽新工場で樹脂外装部品や金属モールなどを2014年度から生産開始

ファルテックは、日産の襄陽工場近くのサプライヤーズパーク内に工場を建設中で、樹脂外装部品、金属モールやルーフレールなどを2014年度から生産する。日産やホンダ等の現地工場に納入予定。2012年には、同社が51%、中国で自動車販売を手掛ける広東時利和汽車実業集団有限公司が49%を出資して、湖北省襄陽市に「湖北発尓特克汽車零部件有限公司(HUBEI FALTEC AUTOMOTIVE PARTS Co.,Ltd.)」を設立していた。ファルテックは2015年度の中国での売上高を、2012年度比で約3倍の86億円とすることを目標としている。(2013年9月報道)
古河電工

湖北省武漢市に6拠点目となる、新工場新設を発表

古河電工は中国で6拠点目となる自動車用ワイヤーハーネス工場を湖北省武漢市に設置して、2014年6月に稼働予定(2013年12月報道)。同工場への投資額は14億円で従業員数は700人を予定。古河電工は中国国内の現地調達率を現在の約30%から、2014年内に40%への引き上げを計画している。
ヨロズ

サスペンション部品生産体制を中国国内で整える

ヨロズは2015年夏までに、広州工場 広州萬宝井汽車部件有限公司 (Guangzhou Yorozu Bao Mit Automotive Co., Ltd.)、武漢工場 武漢萬宝井汽车部件有限公司 (Wuhan Yorozu Bao Mit Automotive. Co., Ltd)の、サスペンション部品の生産能力を各々1.5倍に増強する。建屋拡張と設備増設へ合計35億円を投資して、日産やホンダの生産拡大計画に対応する。また、日産が2014年に稼働予定の大連工場(遼寧省)への供給は、武漢工場の能力増強で対応する。 (2013年12月報道)

▽湖南省

会社名 活動内容
太平洋工業

超高張力鋼板の加工設備を整備

太平洋工業は、日本、米国、中国に2500~3千トン級の大型プレスマシンを導入する。中国では湖南省長沙市にある長沙太平洋半谷汽車部件有限公司(Changsha Pacific Hanya Auto Parts Co., Ltd.)へ設置。日・米・中の工場への新規設備の導入に伴う投資額は24億円で、超高張力鋼板の加工設備を準備する(2013年11月報道)。

▽河南省

会社名 活動内容
ユニプレス

河南省鄭州市に新拠点を設立

ユニプレスは河南省鄭州市に、鄭州優尼冲圧有限公司(UNIPRES Zhengzhou Corporation)を2013年8月に操業開始。投資額は約50億円。2013年9月時点での従業員数は122人で、3000トンのトランスファー プレスと600トンのブランキングプレスを備えている。ステアリングメンバーやセンターピラーなどの車体骨格部品を生産し、日産のSUVや、セダン「ティ アナ」などを生産する中国工場に供給する。ユニプレスは2015年までに中国事業の売上高15億元(約240億円)達成を目標としている。

 

 

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