上海モーターショー2013取材(4): 日本韓国等の乗用車8社の新型32モデル

トヨタ/日産/ホンダなど日本6社、韓国Hyundai-Kia、イスラエル系奇瑞合弁会社Qoros Auto

2013/05/31

要 約

 以下は、2013年上海モーターショー (The 15th Shanghai International Automobile Industry Exhibition) において、MarkLines が取材した、トヨタ/日産/ホンダ/マツダ/三菱/スズキの日本6社と、韓国Hyundai-Kiaグループ及び奇瑞汽車のイスラエル系合弁会社観致汽車 (Qoros Auto) の、日本韓国などの乗用車メーカー8社の展示に対する取材レポートである。



関連レポート:
 2013年4月の上海モーターショー取材:    (1) 中国国営大手編(2) 中国新興大手編(3) 欧米大手編
 2013年1月のデトロイトモーターショー取材: (1) 米国と欧州メーカー編(2) 日韓中の自動車メーカー編

2013年上海モーターショーで展示した、日韓など大手8社の新モデル

出展メーカー 新型車
(ガソリン/ディーゼル)
新エネルギー車
(新型のみ)
トヨタ ・Toyota 新型Yaris,
 新型Vios,
 新型RAV4
・Toyota 雲動双擎II (Yundong Shuangqing II),
 FT-HT悦佳 (HV)
・朗世 (Ranz) concept (EV)
・広汽トヨタ EV concept
・Lexus GS 300h (HV)
日産 ・Nissan 新型Teana
・Infiniti 新型 Q50 (HV仕様あり)
・Nissan Friend-ME (HV)
・啓辰 (Venucia) VIWA (EV)
ホンダ ・Honda 凌派 (Crider), 杰徳 (JADE),
  Concept M
・Acura Concept SUV-X
マツダ ・Mazda CX-7, 3代目 Atenza, CX-5
三菱 ・Mitsubishi Pajero 勁暢,
  Lancer  風迪思, Concept G4
・Concept CA-MiEV (EV)
スズキ ・Suzuki SX4 S-CROSS, AUTHENTICS
 concept
Hyundai-Kia ・Hyundai 名図 (Mistra), Grand Santa Fe
 (モデルコード"NC"), 全新勝達 (新型Santa Fe)
・華騏 (Horki) concept (EV)
*注: 華騏は東風悦達Kiaの自社ブランドである。
観致汽車
(Qoros Auto)
・観致 (Qoros) 3 sedan, 3 Estate ・観致3 Cross Hybrid
注1.  新型コンセプトカー、 2013年1月以降発売した新型車を含む。
・本文では以下の略語を用いる。
"EV": "Battery Electric Vehicle (電気自動車)"
"HV": "Hybrid Electric Vehicle (ハイブリッド車)"
"PHV": "Plug-in Hybrid Vehicle (プラグイン・ハイブリッド車)"
"REEV": "Range-Extended Electric Vehicle "
"GDI": "Gasoline Direct Injection"
"ISG": "Integrated Starter Generator "
"BSG": "Belt Driven Starter Generator"
"TCI": "Turbo Charging with Inter-cooling"
"DVVT": "Dual Variable Valve Timing"
注2.  本文においては、普通充電、または、一般家庭での充電は、電圧220Vの電源による充電を指す。


トヨタ: 世界初披露を含む、次のヒット商品を賭けたHV、合弁ブランドEV、新型Vios/Yaris展示

▽新型車 (ガソリン/ディーゼル)
OEM モデル 概要
広汽トヨタ 新型 Yaris  世界初披露。フルモデルチェンジするYarisの最新型 (コンパクトサイズの世界戦略ハッチバック)。2012年4月北京モーターショーで発表したコンセプトカー「親(Dear) 2box」がベース車。
 全長/全幅/全高/ホイールベースは、4113/1700/1440/2550mm (先代は同3915/1695/1545/2460mm)。先代よりボディサイズが拡大されたのが特徴の一つ。広汽トヨタの広州工場で生産、2013年末発売の予定。
天津一汽
トヨタ
新型 Vios  世界戦略車のコンパクトセダン。2012年4月北京モーターショーで発表したコンセプトカー「親 (Dear) 3box」がベース。天津一汽トヨタの天津工場で生産、2013年後半発売の予定。
 全長/全幅/全高/ホイールベースは、4410/1700/1440/2550mm (現行は同4300/1690/1490/2550mm)。中国市場向け新型Viosの搭載エンジンは未発表。
新型 RAV4  モデルチェンジしたRAV4の最新型。一汽トヨタの天津工場で生産、2013年9月発売の予定。販売価格は約20万~25万元。
 全長/全幅/全高/ホイールベースは、4570/1845/1660/2660mm (現行は同4630/1855/1720/2660mm)。動力システムは、排気量2.5L (現行2.4L) ガソリンエンジンと6速AT (同4速AT) を組み合わせる。

 

新型Yaris 新型Vios
広汽トヨタ: 新型Yaris 天津一汽トヨタ: 新型Vios
新型RAV4 新型RAV4
天津一汽トヨタ: 新型RAV4

 


▽新エネルギー車
OEM モデル 概要
トヨタ 雲動双擎II  世界初披露。中国専用ハイブリッド車「雲動双擎」(Yundong
Shuangqing)の2代目コンセプトカー。全長/全幅/全高/ホイールベースは、4620/1775/1450/2700mm (先代は同4650/1790/1450/2700mm)。2015年前後に量産モデルを発表する予定。
 トヨタの中国開発センター (江蘇省常熟) で現地開発を進めているハイブリッドコンポーネント/動力システムを搭載する。
Toyota
FT-HT
悦佳
(HV)
 世界初披露。中国専用の6座席仕様のコンセプトカー。全長/全幅/全高/ホイールベースは、4770/1920/1840/2900mm。成人合計6名でも乗れるサイズにデザインしており、主なターゲットユーザーは1980年代生まれの中国若者世代。主な競合車はホンダ Odyssey/Elysionや Ford S-MAX とされる。
 低床で、2列目と前列の間スペースは自由に動けるように広くデザインされる。助手席は、折畳め回転もできる設計で、後ろの2列目の座席と対面するまで回転できる。大型パノラマルーフを装備。
 量産モデルは「雲動双擎II」と同シリーズの現地製ハイブリッド動力システムを採用。2015年までの2年以内に現地での生産を開始する (販売価格25万元以上)との報道がある。
天津一汽
トヨタ
朗世
(Ranz)
concept
(EV)
 天津一汽トヨタの自社ブランド「朗世」(Ranz) 初の量産車のコンセプトカー (EVセダン)。外観に面影が見られるCorolla EX のプラットフォームが採用されると報道される。量産モデルは2014年発表予定。
 EV 動力システムの詳細は明らかにされていない。今後、ハイブリッド動力システム搭載仕様も投入する予定とされている。
広汽トヨタ 広汽トヨタ
(GTMC)
EV concept
 世界初披露。広汽トヨタの自社 (合弁) ブランド初の量産モデルのコンセプトカー (EV クロスオーバーSUV)。ブランドの名称は今回未発表。量産モデルは2015年発売の予定。
Lexus GS 300h
(HV)
 レクサスは、小排気量ハイブリッドシステムを搭載したセダンGS 300hを追加設定し、世界初披露。全長/全幅/全高/ホイールベースは、4850/1840/1455/2850mm。メーカー発表の総合燃費は6.0L以下/100km。CO2排出量は110g以下/km。
 2013年後半にオーストラリア/ニュージーランド、中国を含むアジア、欧州で発売予定。主にフリートユーザー/ビジネスユーザーをターゲットに設定する。
 HV 動力システムは、排気量2.4Lの Dual VVT-i 付直噴D4-S型ガソリンエンジン (最高出力133kW/6000rpm) と、駆動用永久磁石同期モーター、駆動用ニッケル水素二次電池を組み合わせる。

 

雲動双擎II 雲動双擎II
トヨタ: 雲動双擎II、中国専用ハイブリッド車「雲動双擎」の2代目コンセプトカー。
FT-HT悦佳 FT-HT悦佳
FT-HT悦佳
トヨタ: FT-HT悦佳、中国専用の6座席仕様のハイブリッドコンセプトカー。
朗世 (Ranz) concept 合弁会社ブランドEV concept
天津一汽トヨタ: 合弁会社ブランド“朗世 (Ranz)”の
EV コンセプトカー
広汽トヨタ:合弁会社ブランドの EV concept
GS 300h
Lexus: GSシリーズの新型モデル GS 300h (HV)、
世界初披露

 


 



日産: 80年代生まれの若者向け HVコンセプトカーを世界初披露、最新型Teanaも展示

▽新型車 (ガソリン/ディーゼル)
OEM モデル 概要
東風日産 新型
Nissan
Teana
 フルモデルチェンジしたTeanaの最新型 (日産の中高級戦略セダン)。中国語通称"新世代天籟"。全長/全幅/全高/ホイールベースは、4868/1830/1490/2775mm。最高速度は190/210km/h。0→100km/hの加速は11.9秒/9.7秒。2013年3月発売。標準販売価格は17.78万~24.48万元。
 動力システムは、排気量2.0Lの C-VTC(Continuous Valve Timing Control)付「MR20DE型」(出力104kW/最大トルク190Nm)、または、2.5LのDual C-VTC付「QR25DE型」(同137kW/234Nm) の4気筒ガソリンエンジンと、新型XTRONIC CVT (7速モード付もある)を組み合わせる。メーカー発表の燃費は90km/hモードで5.5L/100km。
Infiniti 新型
Infiniti
Q50
(HV仕様
あり)
 アジア初披露 (2013年1月デトロイトモーターショーで世界初披露)。旧 Infiniti G シリーズの後継車となる新型戦略セダン。2014年春発売の予定。中国生産が有力視されるモデルでもある。 電子制御のアクティブステアリング(Direct Adaptive Steering)技術、アクティブレーン制御技術(Active Lane Control)を採用。
 ガソリンエンジン搭載車とハイブリッドシステム搭載車との2仕様モデルがある。
 ▽ガソリンエンジン搭載車の動力システム:
 排気量3.7L VQ37VHR型 V6の駆動用ガソリンエンジンと、マニュアルモード付7ATを組み合わせる。今後、2.0L ターボエンジン搭載も追加の予定。
 ▽ハイブリッドシステム搭載車の動力システム:
 排気量3.5L VQ35HR V6 hybrid 駆動用ガソリンエンジン、最高出力68ps (約50kW)/最大トルク270Nm の駆動用モーター、マニュアルモード付7ATを組み合わせる。

注: 上海のInfiniti 販売代理店に対する今回のインタービュー取材により、2012年同ブランド車の販売台数上位ラインキングでは、首位が「G25」を含むG (現Q) シリーズ、2位は「FX35」(標準版)を含むFX (現QX) シリーズ、3位は「EX25」を含むEX (現QX) シリーズ。

 

新型Teana 新型Teana
東風日産:新型Teana
Infiniti Q50
新型 Infiniti Q50 (HV仕様あり)



▽新エネルギー車
OEM モデル 概要
Nissan Nissan
Friend-ME
(HV)
 世界初披露。ハイブリッドスポーツカーのコンセプトカー (4座席)。全長/全幅/全高/ホイールベースは、4540/1820/1340/2700mm。日産のグローバル開発センター(NGDC)と中国デザインセンター(CDC)が共同で開発。
 ターゲットユーザーは、現在推定約2.4億人にのぼる1980年代生まれの中国若者世代 (中国語で所謂 "80後")、とりわけ、男性の若者。同世代が自分だけの世界を重視するこだわりと、仲間同士と共有する時間の満足感を両立させることをコンセプトとしており、これまでにない中国市場に特化したモデルとなっている。
 フロント/リア・シートの合計4座席は全て独立。乗員全員が、車速/ナビゲーション/燃料残量など情報の共有ができる。また、全員が同じ音楽を聴くことと、4人それぞれが自分のシートで自ら好きな音楽を聴くことが選択できる。
東風日産 啓辰
(Venucia)
VIWA
(EV)
 "啓辰"ブランドの量産型EVハッチバックのコンセプトカー (5ドア)。"VIWA" は Venucia, Identity, Worthy, Accessible の頭文字から創られた造語。ボディサイズは日産EVの本命モデル"Leaf"より一回り小さい。2015年量産開始予定。2013年4月時点、大連(遼寧省)で試験運行中。
 EV 動力システムの詳細は明らかにされていないが、東風日産が、中国ユーザーが求める日常的な移動距離を満たす性能を備えていると説明している。なお、2014年にガソリンエンジンモデルを現地で生産開始との報道もある。

注: 東風日産乗用車は、これまで生産していた日産ブランドTeana (天籟)/March (瑪馳)/Qashqai (逍客)/Sylphy (軒逸)/Livina (驪威) のそれぞれの現行モデルを、ベースにした新しいモデル計5車種を、2014年をめどに現地生産を開始し、啓辰(Venucia)ブランドで発売するとの報道がある。

 

Friend-ME Friend-ME
日産の中国向け新型ハイブリッドコンセプトカー、Nissan Friend-ME
啓辰 (Venucia) VIWA
東風日産:啓辰 VIWA (EVコンセプトカー)

 





ホンダ: 中国生産予定のAcura SUV コンセプトカーを含む、4車種を世界初披露

▽新型車 (ガソリン/ディーゼル)
OEM モデル 概要
広汽ホンダ 凌派
(Crider)
 世界初披露。龍をデザインモチーフとした力強いエクステリアが特徴。中国人開発スタッフを中心に中国市場をメインターゲットに開発した世界戦略車 (中型セダン)。2012年4月北京モーターショーで初披露したHonda Concept Cがベース。クラス最大級のボディサイズを有する。
 全長/全幅/全高は4650/1750/1505mm。広汽ホンダの広州工場で生産、2013年6月発売の予定 (4月から販売予約開始)。販売価格は「City 鋒範」と「Accord」の中間とされる。
 動力システムなど詳細は明らかにされていないが、1.8L 4気筒 i-VTEC エンジンを搭載、5速MT/5速ATと組み合わせるとの報道がある。
東風ホンダ 杰徳
(JADE)
 世界初披露。中国市場をメインターゲットに開発、その後世界各国に展開する世界戦略ミニバン (5座席/4座席+α)。2012年4月北京モーターショーで初披露した Honda Concept Sはベース車。東風ホンダの武漢工場で生産、2013年9月発売の予定 (5月に中国政府による量産許可を取得済み)。
 排気量1.8L R18Z6型東風ホンダ製ガソリンエンジンとCVTを組み合わせる (今後、2.0Lエンジン仕様が追加される予定)。うち、Panasonic 中国工場製のOBD/ECU (AHX型)を採用。エアコンの出力を抑えて燃費を良くする ECONモードを装備。
 なお、今回のモーターショーで、ホンダはJADEが日本ではコンパクトミニバン「ストリーム」の後継モデルにもなりうるとコメントした。
ホンダ Concept M  世界初披露。中国向けに日本で開発されているMPVのコンセプトカー。ホンダは、商用車が中心である中国のMPV市場に、乗用車としての価値に加えて、快適で広い室内空間と、運転する楽しさを両立させた新しい価値を提供するとしている。
 動力システムなどの仕様は未定。市販モデルは2014年発売予定。
Acura Acura
Concept
SUV-X
 世界初披露。中国量産SUVのコンセプトカー。2016年前後、量産型モデルの現地生産を開始すると表明。
 中国市場をメインターゲットに開発、その後世界各国に展開する世界戦略車。2013年4月の上海モーターショーにはコンセプトSUV-Xとして出展。このコンセプトカーをベースにした量販車を3年以内を目処に中国で生産・販売するとしている。Acuraとしては初の中国生産モデルとなる。

注: 広汽ホンダで生産し、2013年後半に発売開始が予定される、新型Accord (北米仕様ベース) は今回出展しなかった。

 

Honda 凌派 Honda杰徳
広汽ホンダ: Honda 凌派 (Crider) 東風ホンダ: Honda杰徳 (JADE)
Honda Concept M Acura Concept SUV-X
ホンダ: Honda Concept M Acura Concept SUV-X



 



マツダ:南京工場で生産予定のCX-5、長春工場での3代目Atenza/CX-7を展示

▽新型車 (ガソリン/ディーゼル)
OEM モデル 概要
一汽轎車 Mazda
CX-7
 中型戦略SUV。2013年夏に、現行の輸入販売から一汽轎車の長春工場における現地生産に切り替える(輸入販売価格は29.08万元)。現地生産化につれ、既存の2.5L MZR型ガソリンエンジンとマニュアルモード付5ATと組み合せるほかに、2.3L直噴ターボガソリンエンジンと4WDを搭載した新型を追加投入する。
Mazda
3代目
Atenza
 フルモデルチェンジしたAtenzaの最新型 (CDセグメントセダン)。マツダのSKYACTIV技術を搭載したのが最大の特徴。全長/全幅/全高/ホイールベースは、4870/1840/1450/2830mm。
 2013年半ばから輸入販売を開始し、2013年年末に一汽轎車の長春工場における現地生産に切り替える。新型Mazda 6ではなく、Mazda Atenzaとして、2014年1月正式に発売の予定。
長安Mazda Mazda
CX-5
 SKYACTIV技術を搭載した新型クロスオーバーSUV。全長/全幅/全高/ホイールベースは、4555/1840/1710/2700mm。2013年半ば (7月との報道もある) から南京合弁工場で生産を開始し発売する予定。販売価格は約18万~24万元 (輸入仕様モデルは23万~28万元)。
 輸入車で導入する排気量2.0L (SKYACTIV-G型) ガソリンエンジンに加えて、2.5L 同型ガソリンエンジンも追加採用し、ラインナップを強化する。更に、マツダ独自の回生ブレーキシステム"i-ELOOP"も採用される。(これによって約10%燃費改良が見込まれる。)

 

Mazda CX-7 3代目Mazda Atenza
一汽轎車:Mazda CX-7の中国仕様モデル 一汽轎車: 3代目Mazda Atenzaの
中国生産仕様モデル、近々生産開始
Mazda CX-5中国生産仕様 Mazda CX-5 輸入販売仕様
長安Mazda: Mazda CX-5中国生産仕様 長安Mazda: Mazda CX-5 輸入販売仕様

 





三菱: 2013年生産を開始するPajero Sport/Lancer Fortisの現地仕様モデルを展示

▽新型車 (ガソリン/ディーゼル)
OEM モデル 概要
広汽三菱 Mitsubishi
Pajero
勁暢
(Sport)
 中国初披露。タイ製モデルの参考出品。スポーツタイプのオフロードSUV (タイなど、日本国外名称は"Pajero Sport")。ターゲットユーザーは1970年代に生まれた中年世代。広汽三菱の長沙工場で生産し、2013年 (早ければ6月) 発売予定。販売価格は19.8万~29.8万元。
東南汽車 Mitsubishi
Lancer
風迪思
(Fortis)
 第10世代 Lancer EXの台湾仕様モデル (Lancer Fortis) をベースとしたファミリカー。東南汽車既存量産車 Lancer EX (中国仕様) よりランクがやや上級と位置づけられる。2013年後半から福州工場で生産を開始し発売の予定。販売価格は10万元から。
 装備などの詳細は未定であったが、動力システムは1.8L/2.0Lと、MT/CVTを組み合わせると報じられており、排気量1.6L エンジン仕様も追加するとの報道もある。
三菱 Mitsubishi
Concept G4
 参考出品。2013年バンコクモーターショーで初披露。G4はGlobal 4-door Sedanの略。グローバルに展開する4ドアセダンの意味。
 三菱自動車独自の次世代先進技術「@earth TECHNOLOGY (アット・アース・テクノロジー)」(*注) を具現化した、新世代コンパクトサイズの世界戦略セダンのコンセプトカー (4ドア)。
 動力システムは、排気量1.2L の軽量型MIVECエンジンとCVTを組み合わせる。高張力鋼版を積極的に採用して軽量化した、衝突安全強化車体"RISE" (Realized Impact Safety Evolution) を採用。

*注:@earth TECHNOLOGY とは、電動車両技術、及び燃費向上技術などの"環境への貢献"、三菱自動車伝統の「スーパーセレクト4WD (SS4)」の4WD技術や、意のままの走りと優れた走行安定性を両立させる車両運動統合制御 S-AWC(Super All Wheel Control)などの"走る歓び"、安全で快適なドライブをサポートする先進の予防安全技術や衝突安全強化ボディ「RISE」などの"確かな安心"を柱とした、Drive@earth を具現化する次世代先進技術の総称で、世界各国で展開しています (三菱自動車の上海モーターショー2013サイトから引用)。

 

タイ製Pajero Sports Mitsubishi風迪思
参考出品車:タイ製Pajero Sport。
広汽三菱で生産が予定されるPajero 勁暢のベース車。
東南汽車:Mitsubishi Lancer風迪思 (Fortis)
Mitsubishi Concept G4 Mitsubishi Concept G4
三菱: Mitsubishi Concept G4



▽新エネルギー車
OEM モデル 概要
三菱 Mitsubishi
Concept
CA-MiEV
(EV)

*注:"CA"=
Compact and
Advanced
technology"
 参考出品。アジア初披露 (2013年3月ジュネーブモーターショーで世界初披露) 。コンパクトサイズの車体に先進EV技術を搭載しているという意味。三菱自動車独自の次世代先進技術「@earth TECHNOLOGY (アット・アース・テクノロジー)」を具現化した、将来のEVコンセプトカー (5座席ハッチバック)。
 全長/全幅/全高/ホイールベースは4050/1775/1550/2550mm。車両重量は1300kg。航続距離は最大300km。
 モーターやインバーターおよび充電器を一体化して電気ロスを低減する軽量型EVコンポーネント、回生ブレーキ、出力80kWを有する駆動用モーター、28kWh大容量駆動用リチウムイオン電池を搭載。プラグ式充電システム、車両盗難時のためのリモートトラッキング機能やEco運転アドバイス機能を装備。

 

Mitsubishi Concept CA-MiEV Mitsubishi Concept CA-MiEV
三菱: Concept CA-MiEV (EV)

 





スズキ:世界初披露の本格セダンコンセプトカー、現地生産予定の新型Crossover展示

▽新型車 (ガソリン/ディーゼル)
OEM モデル 概要
長安スズキ Suzuki
SX4
S-CROSS
 欧州仕様量産モデルの参考出品。CセグメントのクロスオーバーSUVで、2012年9月のパリモーターショーで発表した「S-Cross」コンセプトカーがベース。車体は軽量化設計が施されている。中国仕様の量産モデルは、長安スズキの重慶工場で2013年末から生産し発売する予定。
 参考出品車について、全長/全幅/全高/ホイールベースは、4300/1765/1575(1570)/2600mm。Bセグメントの現行 SX4 に比べて、それぞれ165/10/10/100mmを拡大した。
 「i-AWD」から更に進化し、AUTO/SPORT/SNOW/LOCKという四つの走行モードを備えた「ALL GRIP」システムを採用したスズキの新世代改良型 4WDと、スズキの「M16」の改良型エンジンを搭載。全長1000mmを有する大型パノラマサンルーフも装備。
Suzuki
AUTHENTICS
concept
 世界初披露。良い乗り心地と省燃費重視にこだわった、スズキが中国で提案する新型Cセグメント本格セダンのコンセプトカー。全長/全幅/全高/ホイールベースは、4600/1815/1390/2750mm。
 全高を抑えたロングホイールベースを採用。スポーティなキャラクターラインとエレガントな曲面を擁するボディシェイブは、中国で人気なデザインに仕上げている。量産モデルは、長安スズキの重慶工場で生産、2014年後半発売の予定。

 

SX4 S-CROSS SX4 S-CROSS
長安スズキ: Suzuki SX4 S-CROSS
Authentics concept Authentics concept
スズキ: Suzuki AUTHENTICS concept

 





Hyundai-Kia: 2013年から現地生産の現代中級セダン、Kia 現地ブランドのコンセプトカー展示

▽新型車 (ガソリン/ディーゼル)
OEM モデル 概要
北京現代 名図
(Mistra)
 世界初披露。現代の中級セダン (モデルコード:CF)。8代目Sonata と朗動の中間モデルと位置づけられる。中国市場に特化して豊富な装備と広い車内スペースをテーマに開発。北京現代で生産し、2013年末 (早ければ11月) に発売すると北京現代が発表。販売価格は約 15万~20万元。
 全長4700mmで、2770mm (Sonataは同2795mm) と長いホイールベースをもつのが大きな特徴。主な競合車種は一汽VW Sagitar/上海VW 英朗 GT。1.8L/2.0L エンジンと、6速MT/マニュアルモード付6速AT を搭載。キーレスエントリー/LEDコーナーリングランプを備えるほか、最上位仕様モデルはレーダー警報やリアビューモニターシステム、パノラマ式ルーフを装備。
北京現代 Hyundai
全新勝達
(新型
Santa Fe)
 3世代目となる Santa Fe の最新型 (フルサイズ4WD SUV、2列5座席/3列7座席)。全長/全幅/全高/ホイールベースは、4690/1880/1690/2700mm。2012年12月現地生産を開始し発売した。標準販売価格は21.98万~30.98万元。
 動力システムは、排気量2.0Lのターボ付ガソリンエンジン、または、3.0L V6 GDI Lambda II 型ガソリンエンジン (最高出力194kW/最大トルク306Nm)と、マニュアルモード付6ATを組み合わせる。
 前座席エアバッグ/サイドエアバッグ/カーテンエアバッグ、HAS (Hill Start/Stop Assist System)、車両安定性システムVSM/ESP (=ESC)、オートクルーズコントロールシステム(ACC)、キーレス、後退レーダー警報システム、自動防眩リアミラー、パノラマルーフ、ルーフレールを標準で装備するほか、ハイエンド仕様モデルは、スマートフォンから車の遠隔監視や制御が行えるBlueLinkシステム、スマートパーキングシステム、TPMS、車線逸脱警報装置を装備。
Hyundai Hyundai
Grand
Santa Fe
 中国初披露 (2013年3月ジュネーブモーターショーで初披露)。Santa Feのロングホイールベース新型 (3列6/7座席のフルサイズSUV、モデルコード"NC")。2013年内から輸入販売を開始する予定。全長/全幅/全高/ホイールベースは、4915/1885/1695/2800mmと、新型Santa Feに比べて、それぞれ225mm、5mm、5mm、100mm拡大した。最高速度は207km/h。
 動力システムは、排気量3.0L (最高出力194kW/最大トルク306Nm)/3.3L (同210Kw/337Nm) の、Lambda II型V6 GDI直噴ガソリンエンジンと、マニュアルモード付6ATを組み合わせる。
 エアバッグ六つ、自動パーキングシステム、車線逸脱警報装置、TPMS、ESC (Electronic Stability Control =ESP)、スーパーロング・パノラマルーフ、カーナビ、後退レーダー警報モニターリングシステム、BlueLinkシステムを装備。
東風悦達
Kia
華騏
(Horki)
concept
(EV)
 東風悦達Kia の合弁ブランド"華騏 (Horki) "初となるコンセプトカー (EV仕様)で、現地生産する新型Cerato(賽拉図)がベース車。
 量産モデルはハイエンドモデルと位置づけており、発売時期について、今回の上海モーターショーでは中国市場のニーズを見極めてから投入するとのコメントにとどまったが、2015年(早ければ2014年)に発売するとの報道がある。
 網目状のフロントグリルや切れ長のヘッドライト、スポーティな後部ボディラインなどが、コンセプトカーの主な特徴。

注:技術コーナーでは、北京現代の量産モデルに多く用いられているマニュアルモード付 6AT、1.6/2.0Lの 2機種ターボ付の輸入エンジン、新型 Santa Fe に搭載されている Blue Link システム、コンセプトカー模型 My Babyを展示した。

 

名図 名図
北京現代:名図 (Mistra)
Santa Fe Grand Santa Fe
北京現代: 全新勝達 (新型 Santa Fe) Hyundai: Grand Santa Fe (モデルコード"NC")
華騏初のコンセプトカー 華騏初のコンセプトカー
東風悦達Kia: 合弁ブランド"華騏(Horki)"初のコンセプトカー (EV)

 





Qoros Auto: 2013年から量産するセダンのほか、今後投入予定の新型2車種も世界初披露

▽新型車 (ガソリン/ディーゼル)
OEM モデル 概要
観致汽車
(Qoros Auto)
観致
(Qoros)
3 sedan
 2013年3月ジュネーブモーターで世界初披露。観致 (Qoros) ブランド初の量産モデル (Cセグメント4ドアセダン、モデルコード:CF11)。全長/全幅/全高/ホイールベースは、4615/1839/1445/2690mmと、ホイールベースはコンパクトセグメントモデルでは長い。ターゲットユーザーは、乗用車初購入を計画する25歳以上の若者。
 モジュール化プラットフォームを採用。2013年後半から生産を開始し、欧州と同時に発売する予定。販売価格は13万~18万元。
 動力システムは、排気量1.6L 自然吸気型 (最高出力93kW/最大トルク155Nm) またはターボ付型 (同115kW/210Nm) の4気筒ガソリンエンジンと、Getrag社製 6速MT/6速DCT、アイドリングストップ機構 (STT)を組み合わせる。
 8インチ touch screen infotainment system、Bosch製ABS/ESC、前座席フロントエアバッグや、サイド/カーテンエアバッグを標準装備。また、パーキングコントロール用リアビューカメラ, キセノンヘッドライト、ACC、自動防眩リアミラーをオプション装備。
観致
3 Estate
 世界初披露。欧州市場でも発売予定している、観致 (Qoros) ブランド初のワゴン車コンセプトカー (モデルコード:CF18)。全長/全幅/全高/ホイールベースは4615/1839/1445/2690mm。2014年発売予定。
 Qoros (観致) 3 sedanと同一のモジュール化プラットフォームを採用。ラッゲジスペース容量は500Lで、後部座席を折り畳めば、合計1405Lの収納スペースができる。
▽新エネルギー車
OEM モデル 概要
観致汽車 観致
3 Cross
Hybrid
 世界初披露。ハイブリッドクロスオーバーSUVのコンセプトカー (4WD/5ドア、モデルコード:CF14)。全長/全幅/全高/ホイールベースは4445/1839/n.a./2690mm。ラッゲジルーム容量は400L。最低地上高は80mm。モジュール化プラットフォームを採用。
 ハイブリッド動力システムは、米国American Axle (AAM) と共同で開発。排気量1.2L の3気筒ターボガソリンエンジン (最高出力97kW)、ラゲージルームとリアアクスルの中間に置かれる駆動モーター1基 (最高出力50kW)、エンジンと変速機の間に置かれたISG発電機1基、 駆動用リチウムイオン電池ユニット (容量最大1.9kWh)を組み合わせる。
 0→100km/hの加速は7.3秒。EV走行モードでの最高速度は120km/h、航続距離は約4km。

注: 観致汽車は Israel Idan Ofer と奇瑞汽車が折半出資で江蘇省 (常熟市) に設立した合弁会社。今回の上海モーターショーで、観致 (Qoros) 3 sedan を2013年末に発売してから、半年または1年おきに、新型1車種を投入する自社のモデル計画を発表している。2015年までに欧州で完備された販売網を構築するとも表明した。
 これに加えて、AVL (AVL List GmbH、奇瑞汽車ともエンジン開発で提携した経歴があるパワートレインシステム開発会社) およびMagnaとは、1.2L 3気筒 (最高出力97kW)/1.6L 4気筒 (同118kW) のターボ付ガソリンエンジンを含む、排気ガス基準Euro6に適合した新型エンジンを共同で開発していることも発表した。

 

観致 3 sedan 観致 3 sedan
観致汽車 (Qoros Auto): 観致 3 sedan
観致 3 Estate 観致 3 Cross Hybrid
観致汽車: 観致 3 Estate 観致汽車: 観致 3 Cross Hybrid

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