LMC Automotive 2018年1月自動車市場月報(グローバル)

2018年1月販売は7.0%増の794万台、季節調整済み年率換算販売は9,478万台/年

2018/02/16

グローバル販売状況と直近の市場予測

※当レポートは自動車、パワートレイン分野の市場予測サービス専門の調査会社 LMC Automotive によるライトビークル市場トレンドレポートをマークラインズが翻訳したものです。

世界全体

  • 2018年1月の世界全体のライトビークル販売台数は、前年同月比7%増の794万台となった。ただ、多くの国でディーラー営業日が前年より多かったことが影響し、1月の季節調整済み年率換算販売台数は9,478万台/年と、2017年12月の水準(9,570万台/年)から低下した。
  • 1月はディーラー営業日数が多かった中国が大きく販売を伸ばし、世界販売を牽引した。また、西欧についてもドイツとスペインの好調を支えに想定以上の力強い結果となった。北米については前年同月比の伸び率は小幅にとどまったが、東欧と南米はともに二桁増となった。



解説

北米

  • 米国の1月の販売は、ディーラー営業日数が前年よりも1日多かったが、前年同月比0.9%増の115.3万台となった。内訳を見ると、個人向け販売台数が0.4%増の88.6万台、フリート販売台数が3.5%増の26.7万台であった。1月の季節調整済み年率換算販売は1,712万台/年となり、12月の水準からは80万台低下した。メーカーによるリベート金額は前年同月比で8.9%増と大きく上昇したが、12月との比較では7.4%減少している。
  • 2017年通年販売が過去最高を更新したカナダは、2018年も好調な立ち上がりを見せた。1月の販売は5.9%増の11.7万台となり、季節調整済み年率換算販売も213万台/年と、12月の180万台/年から上昇した。一方でメキシコが11.4%減と大きく落とし、北米全体の1月販売の伸び率は0.2%にとどまった。

欧州

  • 西欧の1月のライトビークル販売台数は、5.4%増の131万台となった。1月の販売結果は国ごとにばらついたが、特にドイツやスペインが好調に推移し、西欧全体の販売を押し上げた。1月の季節調整済み年率換算販売は1,723万台/年となり、12月の水準(1,620万台/年)から上昇した。1月の水準は2007年8月以降で最高となるが、ドイツ市場の伸びしろが限定されていることに加え、英国市場についても低調なペースが続くと見られるため、LMC Automotiveは2018年を通じて1月のペースが維持されるとは見ていない。
  • ロシアの1月販売は前年同月比で31%増となり、予測されていた水準を僅かに上回った。高い伸び率となったが、前年1月の販売が非常に低調であったことと、今年1月はディーラー営業日数が1日多かったことは勘案する必要がある。LMC Automotiveでは1月の季節調整済み年率換算販売台数を169万台/年と推計しており、2017年12月の水準(179万台/年)からは低下したと見る。1月の結果を受け、LMC Automotiveでは、2018年通年販売は前年比13%増加すると引き続き予測する。

中国

  • 中国の2018年の販売は、前年末に小型車向けの減税措置が打ち切られたにも関わらず堅調な立ち上がりを見せた。速報値によると、1月の季節調整済み年率換算販売台数は、2,849万台/年となり、12月から4.4%低下したが、引き続き高い水準にあると言える。1月単月の販売(卸売ベース)については、春節のタイミングによりディーラー営業日数が前年より多くなったことが影響し、前年同月比10.3%増の279万台となった。
  • ただ、2018年の市場展望は、景気の先行きの不透明さから明るいとは言えない状況にある。世界全体で金融市場が不安定な状態にあること、米国と貿易面での緊張が再燃していること、また最近の中国元の急激な上昇など経済への不安要因が顕在化しており、これに伴う自動車市場へのマイナスの影響が懸念される。

アジア(中国以外)

  • 日本は経済の好況を背景に1月の季節調整済み年率換算販売が510万台/年に迫るなど、2018年の販売は堅調な立ち上がりを見せた。ただ、1月単月の販売については、日産とSUBARUの不正検査問題の影響から0.5%減となり、4ヵ月連続で減少した。
  • 韓国の1月の季節調整済み年率換算販売は173万台/年となり、現代のストライキの影響で落ちこんでいた12月から大幅に上昇した。2月の販売については、冬季五輪と旧正月の影響を受けると予想される。

南米

  • 2018年のブラジル市場は堅調な立ち上がりを見せた。1月の季節調整済み年率換算販売は220万台/年となり、予想外に不調であった12月の水準から上昇した。1月単月の販売については、前年1月の実績が低いレベルにあったこともあり22%増となった。今後の販売についても、インフレ率の低さ、過去最低水準にある金利、また労働市場の改善が支えとなり、堅調に推移すると見込まれる。
  • アルゼンチンについては、年初に導入された自動車関連の減税が市場に好影響を与えたと見られる。1月の季節調整済年率換算販売は96万台/年と12月から1.6%上昇し、直近4年の中で2番目に高い水準となった。インフレ率は高い状態が続いているが、1月に中央銀行が予想外に実施した金利引き下げが、今後自動車市場に好影響を与えると期待される。

グローバルライトビークル販売

販売(台) 季節調整済み年率換算販売(台/年)
2018年
1 月
2017年
1 月
増減 2018年
累計
2017年
累計
増減 2018年
1 月(*1)
2018年
累計(*2)
2017年
通期(*3)
増減(*4)
WORLD
7,938,029
7,417,580
7.0%
7,938,029
7,417,580
7.0%
94,776,446
94,776,446
95,316,559
-0.6%
USA
1,152,917
1,142,874
0.9%
1,152,917
1,142,874
0.9%
17,122,530
17,122,530
17,210,139
-0.5%
CANADA
117,276
110,717
5.9%
117,276
110,717
5.9%
2,132,196
2,132,196
2,035,362
4.8%
WESTERN EUROPE
1,309,656
1,242,802
5.4%
1,309,656
1,242,802
5.4%
17,227,670
17,227,670
16,198,001
6.4%
EASTERN EUROPE
272,786
229,990
18.6%
272,786
229,990
18.6%
4,478,554
4,478,554
4,223,394
6.0%
JAPAN
395,545
397,694
-0.5%
395,545
397,694
-0.5%
5,086,139
5,086,139
5,164,249
-1.5%
KOREA
131,082
120,609
8.7%
131,082
120,609
8.7%
1,734,664
1,734,664
1,751,938
-1.0%
CHINA
2,787,696
2,526,550
10.3%
2,787,696
2,526,550
10.3%
28,494,478
28,494,478
28,603,646
-0.4%
BRAZIL / ARGENTINA
290,224
235,517
23.2%
290,224
235,517
23.2%
3,183,525
3,183,525
3,044,618
4.6%
OTHER
1,480,847
1,410,827
5.0%
1,480,847
1,410,827
5.0%
15,316,691
15,316,691
17,085,211
-10.4%
注記: (*1) 当該月の販売実績をベースとした季節調整済み年率換算販売台数。
(*2) 当年累計期間の販売実績をベースとした季節調整済み年率換算販売台数。
(*3) 2017年通期(1~12月)の販売実績。
(*4) 2018年累計の季節調整済み年率換算販売の対前年実績比増減率。
販売報告の遅い国々や推測したものは“Other(その他)”に含まれる。
東欧はトルコを含む。
中国のデータは、ライトビークルの輸入推計を含む。

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