電気自動車(BEV/PHV/FCV)販売月報 2023年2月

2月の電気自動車販売台数は前年同月比42.0%増の69.0万台(主要11ヵ国+北欧3ヵ国)

2023/03/24

電気自動車(BEV/PHV/FCV)のシェア

 本レポートは、世界自動車販売台数の約80%をカバーする主要11カ国に北欧3カ国(*注)を加えた計14カ国の新車販売台数(マークラインズ集計データ、商用車を除く、推計値を含む。)を対象にグローバル市場における電気自動車(BEV/PHV/FCV)の動向を分析する。

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 主要11カ国:中国、米国、日本、インド、ドイツ、フランス、ブラジル、英国、韓国、カナダ、イタリア

 北欧3カ国:ノルウェー、スウェーデン、フィンランド

 電気自動車の世界販売に占めるこれら14カ国の割合は約90%。

 (*注)北欧諸国の電動化率が高い理由

  1. 国民の元々の環境意識が高い
  2. 水力、風力等、再生可能エネルギーによる電力比率が高い(潤沢な再生可能エネルギーを電気自動車に使うという意識)
  3. 補助金、税制面でのインセンティブ、充電インフラ整備などの手厚い政策
  4. 電気自動車のモデルラインナップが多い

(注)中国の販売台数(出荷台数)は輸出台数を除く集計値に変更しました。

 

 主要11カ国とノルウェー、スウェーデン、フィンランドの北欧3カ国(計14カ国)における2月の電気自動車販売台数は69.0万台となった。前年同月比は42.0%増となり、前月比は26.4%増となった。1~2月の累計は123.6万台となり、前年同期比は18.5%増となった。

 全パワートレインに対する電気自動車のシェアは16.2%となり、前月から2.5ポイント上昇した。一方でHVは、0.5ポイント減少し、6.3%のシェアとなった。対象国各国では1月に比べ市場が回復傾向にあり、全体的に台数増となった。しかし、2022年後半の右肩上がりだった台数が、中国の春節休暇や各国の税控除などEV導入策が縮小した影響で大幅に減少したことで、依然として2022年後半の水準に戻っていない。昨年末の水準に戻るまでにどれぐらいの期間を要するか、また、どのような政策が市場に影響を及ぼすのか注視していきたい。

 

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