ホンダの電動化戦略
EV生産体制の再構築とHEV強化策
2025/09/02
要約
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パワートレーンポートフォリオの見直しによる事業基盤強化(出典:ホンダの2025 ビジネスアップデート(2025.5.20)) |
ホンダは2025年5月、「2025 ビジネスアップデート」と称した、電動車関連事業を中心とする今後の経営戦略を提示した。前年は、2026年よりグローバル展開を開始するEV「Honda 0 シリーズ」の投入によって、2030年度までにEV販売比率30%、EV生産台数200万台を目標に掲げていた。しかしながら、環境規制の変化を踏まえ、電動車市場の拡大が鈍化するとの見通しから、これまでの戦略を軌道修正し、ハイブリッド領域のラインアップ強化にシフトしていくと明言した。同社のHEVプラットフォーム「次世代e:HEV」をベースに、2030年までに220万台のHEV販売を目標として設定した。次世代ハイブリッドシステムのコストについても、2018年モデルと比較して50%以上、2023年モデルと比較して30%以上のコスト低減を追求していく。次世代自動運転技術に関しては、中国の自動運転開発企業「Momenta」との共同開発により、今後中国で発売するすべての新型車への搭載を進める。