中国市場(2024年第2四半期)
中国メーカーが全固体電池の量産に向けて加速
2024/07/22
- 要約
- 中国メーカーの動向(2024年第2四半期)
- 外資大手メーカーの動向(2024年第2四半期)
- 中国自動車業界関連の政策(2024年第2四半期)
要約
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東風汽車の固体電池 (2024北京モーターショー) |
中国自動車工業協会(CAAM)が2024年7月10日に発表した2024年1-6月の自動車販売台数は前年同期比6.1%増の1,404.7万台となった。このうち乗用車は前年同期比6.3%増の1,197.9万台、商用車は前年比4.9%増の206.8万台、新エネルギー車(NEV)は前年比32.0%増の494.4万台で、市場占有率は35.2%に達した。
本レポートは2024年第2四半期の中国自動車メーカー及び外資自動車メーカーの中国市場における主要動向を紹介する。
中国自動車メーカーは引き続き全固体電池の量産を推進している。上汽は2026年全固体電池の量産を計画し、広汽は2026年に車両への搭載を計画。東風は2024年北京モーターショーで新型全固体電池を披露した。この他、NIOは新たにスマート電動車ブランド「楽道(ONVO)」を発表し、多数の企業とバッテリー交換分野で提携を行った。一汽、東風、広汽、長城等は、iFLYTEK、DJI、テンセント、華為等のテクノロジー企業とスマート領域で戦略的提携を行った。
外資大手は中国インターネット大手とスマート化領域で戦略的提携を締結した。トヨタはテンセントのAI大規模モデル、クラウド、デジタル化エコシステム等を導入する。日産はと百度(Baidu)は人工智能とスマートカー戦略的提携の研究を推進する。現代と百度はスマートカー、自動運転等の領域で提携を進める。この他、VWは中国市場で戦略計画を発表し、今後3年間で40の新モデルをリリースする。
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