中国の2016年販売予測と計画:減税継続で6%増の2,604万台へ

2015年は減税効果と中国ブランドSUVが好調で、10月以降持ち直す

2016/02/29

要 約

 中国の販売予測2016年の中国自動車販売台数(工場出荷ベース)は、中国汽車工業会(CAAM)によれば、前年比6%増の2,604万台の見通し(2016年1月)。乗用車は、排気量1.6L 以下の小型車に対する減税制度、都市部以外での潜在的な需要、SUVモデルの好調を背景に増加すると見られている。一方、商用車の販売台数は、2016年も減少するものの減少幅は縮小すると見られている。

 英調査会社LMC Automotiveは、2016年のライトビークル(輸入を含むGVW6t以下の乗用車・小型商用車)の販売台数は、前年比7.1%増となるとしている。

 しかし、小型乗用車に対する減税措置が2016年12月に終了することが予定されているため、2016年の販売は需要の先食い、駆け込み需要が想定される。それゆえ、2017年の中国の乗用車販売はその反動を受け、減速が予想されている。

 
  このような市場環境から、各自動車メーカーも例年より慎重な姿勢。昨年は、前年比10%-20%増といった目標・計画を年初に立てていた。しかし、大手メーカーの2016年の計画を調査したところ、全体で前年比8-11%増程度の計画と、中国汽車工業会の見通し6%増をやや上回る程度の計画となっている。

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