現代自:上半期の世界出荷台数が10万台減、減収・減益

再度量的拡大を目指し、メキシコ工場と中国2工場の建設を開始

2015/10/06

要 約

Hyundai Vision G コンセプト
フランクフルトモーターショー2015に出展した
Hyundai "Vision G"コンセプト、今後の現代自
ラグジュリーカーのデザインの方向性を示す
リヤビュー
同上のリヤビュー

 現代自グループの売上と収益は、厳しい状況が続いている。

 2015年上半期世界出荷台数は9.9万台(前年同期比2.4%)減少した。現代自グループの出荷台数は、2010~2011年には年間100万台規模で、2012~2014年には50万台規模で拡大していた。

 また上半期決算は減収・減益で、営業利益率については、現代自は2011~2012年の10%レベルから7.6%へ、傘下の起亜自は7~8%レベルから4.9%に低下した。

 現代自グループが70%を超えるシェアを誇っていた韓国国内市場では、欧米とのFTA締結後輸入車が急増して、現代自グループのシェアは65%を割り込んだ。これまで現代自は、高いシェアを持つ国内市場から得た利益を海外市場開拓に投入してきた経緯があり、この方程式が機能しなくなったとされている。

 主要海外市場についても、中国は市場の減速から大幅に前年実績を割り込み、米国でもインセンティブを大幅に増額して8%前後のシェアを維持している。

 販売の伸び悩みについては、供給面からの制約もある。現代自グループは、2012年に米国で発覚した燃費誇張問題以降、品質管理など内部充実を優先し生産能力増強を中断。2015年のグループ生産能力は795万台で、2014年と変わらない。

 こうしたなか、現代自グループは新工場建設を再開した。現代自は中国に新2工場を、起亜自はメキシコ新工場を現在建設中。2016年には現代自の中国河北省滄州工場(当初の生産能力は20万台)と起亜自のメキシコ工場(30万台)が、2017年には重慶工場が稼働開始する。現代自は、「2015年には質的充実を完成させ、2016年からの量的な成長に備える」としている。ただし減速が顕著になった中国での新2工場は、過剰設備となる可能性も懸念される。現代自は、米国での新工場建設も検討中とされている。


関連レポート: 現代自グループ:2013年から営業減益が続く(2014年9月)

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