フランクフルト モーターショー 2015 (1):Daimler、BMW、VWの展示取材

M-Benzは変形可能なコンセプトカーを、BMWは7シリーズを、VWは電動車をアピール

2015/09/30

要 約

IAA2015の様子

 フランクフルト モーターショー2015 (Internationale Automobil-Ausstellung: IAA 66th) がMesse Frankfurtで2015年9月17日から27日にかけて開催された(プレスデーは9月15、16日)。当レポートでは、各社の出展概況を3回(予定)に分けて報告していく。


 第1回は、地元ドイツのDaimler、BMW、VWの3社。Daimlerは、変形可能なコンセプトカー Concept IAAを初披露したほか、いつものように一つのホール全体を使って同社の販売モデルを多数展示して、多くの来場者の関心を集めていた。

 BMWは、冒頭の記者発表が、途中でCEOが突然倒れて中止になるというトラブルからショーが始まったが、その影響を感じさせることなくフラグシップセダン 7 Seriesを積極的にアピールしていた。

 ディーゼル排気問題がモーターショー期間中の18日(米国時間)に明らかになったVWは(詳細はこちら)、トレードデーの2日目であるその18日(ドイツ時間)まではいつもと変わらぬ様子。モーターショーの前夜祭(14日)において、グループで20車種以上のPHV/EVを2020年までに投入することを表明。それに合わせて展示されたAudiブランドとPorscheブランドのEVコンセプトが人気を集めていた。


 地元ドイツ3社の他、出展した欧州主要自動車メーカーは、Renault、PSA、FCA、Jaguar/Land Rover。Volvo Carsはモーターショーでの出展を、デトロイト、ジュネーブ、北京/上海、年間3箇所に絞る方針から、今回のショーの出展を見送った。

 日系メーカーで出展したのはトヨタ(含むLexusブランド)、日産(含むInfinitiブランド)、ホンダ、マツダ、スズキ、富士重工、三菱。韓国メーカーでは現代自動車グループが現代ブランド、起亜ブランドで出展し、双竜(Ssangyong)の出展もあった。

 米系メーカーではGMがOpelブランドで出展していたが、前回まで出展していたChevrolet、Cadillacブランドの出展はなかった。他にFord、Teslaも出展。

  これらのメーカーの展示内容は続編で報告していく予定。

このレポートは有料会員限定です。 残り 3 章
無料会員登録により、期間限定で続きをお読みいただけます。