クルマの軽量化技術展取材報告
熱可塑性炭素繊維強化樹脂と、超高張力鋼板の加工技術
2015/02/27
- 要 約
- 熱可塑性炭素繊維強化樹脂(CFRTP)の加工技術
- エイチワンの超高張力鋼板加工技術、栗本鉄工所のマグネシウム合金
- 樹脂の加工技術:住友ベークライト、東洋紡、宇部興産、山下電気
要 約
![]() 熱可塑性の炭素繊維強化樹脂の加工例 (一村産業のブースより) |
オートモーティブ ワールド 2015が、東京ビッグサイトにて2015年1月に開催された。その一環として開催された、第5回 クルマの軽量化技術展、初めて開催された自動車部品加工 EXPOを中心に、自動車の軽量化に役に立つ技術展示が行われ、その展示概要を報告する。
今回の展示で目立ったのが、熱可塑性の炭素繊維強化樹脂(CFRTP=Carbon Fiber Reinforced Thermo Plastics) の加工技術の展示。東レグループの一村産業はプレス加工が可能な、炭素繊維織物を使ったCFRTPとその加工例を展示した。浅野は、その一村産業のCFRTP素材と樹脂や金属とのハイブリッド成形技術を訴求した。他に、佐藤鉄工所、大同工業もCFRTP加工技術を展示した。
エイチワンは、素材自体も試作品である1470MPa級の超高張力鋼板を、冷間加工する技術、パイプに熱間焼き入れを行いながら三次元の曲げ加工を行う技術を展示した。栗本鉄工所は開発中のマグネシウム合金を出展。
樹脂加工技術では、住友ベークライトが長繊維熱硬化性樹脂の新たな成形方法を、東洋紡が発泡成形技術を、宇部興産が無電解めっき対応のポリアミドを、山下電気がウエルドレス成形技術を展示した。
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