トヨタ:予防安全装備を3年間で全乗用車に拡大
インフラ協調型、次世代照明技術など新しい安全装備も投入
2015/02/23
- 要 約
- 「Toyota Safety Sense C」:レーザーレーダー + カメラで使用可能速度を拡大
- 「Toyota Safety Sense P」と「Lexus Safety System +」
- 現在の設定状況との比較
- 3つのさらに進化させた安全装備を設定
要 約
トヨタブランド車に、「Toyota Safety Sense P」と「Toyota Safety Sense C」を設定 (写真:トヨタ、以下同様) |
「Toyota Safety Sense」の3つの安全システム |
トヨタは、衝突回避支援または被害軽減を図る予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を開発。普及を目指した手頃な価格設定で2015年に導入し、2017年までに日本、北米、欧州のほぼ全ての乗用車(OEM供給車と共同開発車を除く)に設定する。トヨタブランド車のうち、主にコンパクトカー向けには「Toyota Safety Sense C」、ミディアム・上級車向けには「Toyota Safety Sense P」を設定。レクサスブランド車には、「Lexus Safety System +」を設定する。
これまでトヨタの予防安全装備は、上級車に限定して設定されているが、コンパクトカーを含め3年間で設定を急速に拡大する計画。安全運転装備の広範な普及を目指すとしている。
トヨタは、予防安全パッケージに加えて、3つの新しい安全装備、(1)次世代ヘッドランプ技術「LEDアレイAHS」、(2)「新駐車支援システム」、(3)「車車間・路車間通信を活用する協調型運転支援システム」を設定すると発表した(協調型運転支援システムは当面日本国内のみ)。トヨタは、現在Lexus の最上級車LSに設定されている予防安全システムより進んだ安全技術を導入するとしている。
トヨタは予防安全パッケージをTNGA(Toyota New Global Architecture)の一環として導入する。「Toyota Safety Sense C」を2015年春から発売する新型車に、「Toyota Safety Sense P」を夏から発売する新型車に導入する見込み。標準化と量産によりコストの大幅な低減を図るとされている。
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