中国自動車各社の2013年販売計画:乗用車は1,800万台超、商用車は330万台超

自動車輸出130万台/輸入145万台

2013/03/19

要 約

 

 2013年の中国自動車メーカー各社の新車販売計画 (輸出を含む、輸入車販売は含まれない) は、各社の発表や2013年2月末実施したMarkLines 独自の調査などの集計では、合計2,130万台超となっている。その内訳は、乗用車が1,800万台超、商用車は330万台超。これは、中国の政府系自動車団体 「中国汽車工業協会 (CAAM)」 (自動車全体2,065万台、うち、乗用車1,680万台) と、政府系シンクタンク 「国家信息中心 (State Information Center)」 (自動車全体前年比約8%増、約2,085万台) の予測値に比べて、やや強気の数字になっている。

中国車型別自動車新車販売推移 主要外資ブランドの2013年中国販売計画 (メーカー発表値の多くは輸入車を含む) は、1,320万台規模と前年実績比12%強の増加で、輸入車を含まない中国汽車工業協会などの約8%増の予測値に比べて増加率が4ポイント超高くなっている。うち、日本車の販売計画は前年比11.4%増である。


 2013年の中国自動車貿易については、新車の輸出は130万台で、新車の輸入台数は145万台であると予測されている。


 更に、中長期的な中国自動車の新車販売について、2020年は最大約3,000万台であると予測されている。

 中国自動車の保有台数は、2013年3月8日国家統計局発表によると、2012年末時点ではすでに1億944万台 (うち、個人所有 9,309万台) と、100世帯あたり20台を超えた。さらに、10年後の2022年には同約60台に達する見通し (中国自動車産業ブルーブック 「中国汽車社会発展報告2012-2013」 編集長である「中国社会科学院社会学研究所」 王俊秀副研究員の2013年1月の発言から抜粋)。


 一方、英国の調査会社 LMC Automotive は、2013年の中国ライトビークル販売 (工場出荷 + 輸入台数:GVW6トン以下) は前年比10.3%増加の2,101万台となると予測し、さらに、2016年には2,968万台まで増加するとしている(2013年1月時点予測)。従来、中国の新指導部が発足した年には政府主導の景気刺激策が行われてきたことから、2013年は経済状況が好転し、ライトビークル販売の増加幅は2012年の伸び率5.9%を上回ると予測。しかし、同社は「(2013年の市場には)、不安定な欧米市場へ輸出と、日中間の政治的緊張に伴う、下方修正リスクが残る」と指摘している。

関連レポート中国の2012年自動車販売:4.3%増の1,931万台 (2013年2月21日掲載)

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