北米の中型/大型商用車市場と商用車メーカーの動向
Paccarは欧米で市場シェア拡大、NavistarはSCRで規制をクリアして業績立て直しへ
要 約
 北米 (米国とカナダ) の中型/大型トラック市場は、経済危機の影響で2009年に前年比3割減の22.3万台に縮小したが、2010年に24.6万台となり、2011年には34.4万台、2012年1-11月は35.5万台と大幅に回復した。
 北米 (米国とカナダ) の中型/大型トラック市場は、経済危機の影響で2009年に前年比3割減の22.3万台に縮小したが、2010年に24.6万台となり、2011年には34.4万台、2012年1-11月は35.5万台と大幅に回復した。
大型トラック (Class 8) については、2012年1-11月の販売が前年同期比17.9%増の20.4万台に拡大。Paccarの予測では、北米の大型トラック市場は2012年通年で21万-22万台、2013年には主に買い替え需要で21万-24万台となる見込み。
北米の大型トラック市場シェア (2012年1-11月) は、4大メーカーのDaimler (34.3%)、Paccar (28.8%)、Volvo (19.3%)、Navistar (17.6%) が分け合う格好となっている。同期間、Navistarを除く3メーカーは販売台数・市場シェアとも増加したが、2010年のディーゼル重量車に対する排出ガス基準を満たしていないNavistarは販売を減らし、市場シェアも3.4ポイント縮小した。
Paccarは欧米の大型トラック市場で過去最高のシェアを獲得。新興国市場での事業も拡大しており、ブラジルではDAFトラックの工場を建設中、ロシアではDAFトラックを投入したほか、部品流通センターを設立、中国とインドでは部品調達を行っている。
 Navistarは、SCRを使用しないで米国の2010年排出ガス規制に対応しようとしていたが、2012年半ばになっても規制を達成できず、販売が減少。2012年8月に方針を転換し、SCRの採用を決定した。CumminsからエンジンとSCRシステムの供給を受け、2013年初頭から規制に適合するトラックを販売し、業績を立て直す計画。
 なお、DaimlerとVolvoについては、近く掲載予定の "Daimlerの商用車事業""欧州の商用車メーカー"で取り上げる。
関連レポート:北米の商用車メーカー (2012年1月掲載)
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