北米の中型/大型トラック市場と商用車メーカーの動向
2011年の北米トラック市場は大幅に回復、PaccarとNavistarは新興国事業を強化
2012/01/30
- 要 約
- 北米の中型/大型トラック市場:2011年1-11月は 4割増の30.8万台
- 北米の大型トラック市場シェア:Daimlerが約3割を維持、Paccarが28%に拡大
- Paccar:2011年1-11月の米国販売は82%増の4.7万台
- Navistar: 2011年10月期の世界販売は19.7%増の18.4万台
要 約
以下は、北米 (米国とカナダ) の中型/大型トラック市場の状況と、北米地域を中心とする中型/大型商用車メーカーのPaccarとNavistarの動向である。
北米の中型/大型トラック市場は、経済危機の影響で2009年に22.3万台まで落ち込んだが、2010年には24.6万台とやや持ち直し、2011年1-11月は前年同期比39.2%増の30.8万台と大幅に回復した。Navistarの予測では、2012年も15-20% 拡大する見込み。
北米の大型トラック市場シェア (2011年1-11月) は、4大メーカーのDaimler (32.3%)、Paccar (27.7%)、Navistar (21.0%)、Volvo (18.9%) がシェア拡大をめぐって激しく競争している。同期間、4メーカーとも北米販売を増加させたが、市場シェアはPaccarが前期から4ポイントと大きく拡大した。
PaccarとNavistarは、いずれも新興国市場での事業を積極的に展開している。Paccarは、ブラジルにDAFトラックの工場を建設するなど、南米事業を強化。Navistarは、中南米市場にデザイン性や操作性に優れたモデルを投入してシェアを拡大するほか、Caterpillarと協力して北米外地域での事業を拡大している。
関連レポート: |
Daimlerの商用車事業 (2011年10月掲載)、 北米の商用車メーカー (2010年10月掲載) |
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