Daimler の商用車事業:2011年上期のトラック販売は17%増の18万台
西欧/北米で販売拡大、インド/中国で新工場建設
2011/10/20
- 要 約
- 2011年1-6月のトラック販売は17%増の18.1万台、2013年目標は50万台超
- 2011年の欧州・北米トラック市場は30-40%拡大の見込み (Daimler予測)
- 商用車事業の2011年1-6月売上高は15%増、EBITは74.9%増
- 欧米日市場:ドイツと米国で計2,300人を新規雇用
- 新興国市場:インド/中国に新工場建設、ブラジルで生産能力拡充
- 新型車投入:排出ガス基準 Euro6 に適合する大型トラックActrosを発売
- (参考) Daimler:国別中型/大型トラック・バス生産台数
要 約
Daimler AGの売上高の約3割を占める商用車事業は、Daimler Trucks、Mercedes-Benz Vans、Daimler Buses の3部門で構成される。
経済危機により販売台数が大幅に落ち込んだ2009年に対し、2010年はトラック部門が37.0%増の35.5万台、バン部門も35.4%増、バス部門も20.4%増と大幅増加した。2011年1-6月もトラック部門が17.1%増、バン部門が15.0%増と拡大したが、バス部門は4.8%減少した。
2011年上期のトラック受注台数は24万台で、06年のピーク時以来最高となり、2011年通年のトラック販売は前年を上回る見込み。バンも販売が拡大するが、バスは横ばいの見通し。
西欧と北米の中・大型トラック市場は回復傾向を示しており、ドイツと米国では生産拡大のために2,300人を新規に雇用する計画。新興国市場でも需要拡大に対応し、インドと中国では新工場を建設、ブラジルでは生産能力を拡充する。
新型車投入では、2011年にシティバスのMercedes-Benz Citaroと、Euro6に適合する初の大型トラックActrosを投入。電動車両では、2010年9月に中型ハイブリッドトラックAtegoを発売。また、Mercedes-Benz初のEVバン Vito E-CELLを生産し、実証実験を実施している。
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