VWの中国事業 (2): 中期販売計画、開発体制、モデル計画

2015年までに新型26車種投入、2018年までに400万台販売へ

2011/09/16

要 約

 VWの中国における 2011年の販売見通しは 220万台超であるが、2018年までに 400万台の年間販売を目標としている。この目標を達成するために、2015年までに 5年間合計約 46億 Euroを投じ、フルモデルチェンジ 7車種、中国で新たに生産開始するモデル 19車種、新型合計 26車種を市場に投入する計画。


 また、上海VW は VW との次世代新型車の共同開発、一汽VW は自社開発センター拡充などの開発機能強化により、2013年から2014年にかけて、それぞれ初の自社ブランド乗用車を発売することを目指している。


 以下は、VW の中国における中期販売計画、開発体制、モデル計画等に関する最新動向である。

 なお、VW の中国における最新の中期生産計画、完成車およびエンジン生産体制の拡張などについては、2011年 8月掲載の 「VW の中国事業 (1): 完成車とエンジンの生産能力増強計画」 を参照方。

VW グループの中国販売計画 (~2018年)

新車投入・生産能力
拡張の追加投資計画
・2011~2015年の 5年間、中国事業に合計 106億 Euro追加投資 (内訳:新車投入等 46億Euro、年産能力拡張 60億 Euro)。資金は中国合弁会社の純利益からまかなう。
販売目標
*注1
 2011年 220万台以上、中期的に(2013~2014年) 300万台超、2018年までに 400万台
各社個別計画は以下の通り:
・上海 VW (VW/Skoda ブランド): 2011年 120万台、2012年 130万台超、2015年 200万台
・一汽 VW (VW/Audi 等ブランド): 2011年 100万台 (内、Audi 30万台)、2015年 165万台 (内、VW 100万台以上、Audi 60万台以上)
・中小都市とその周辺地域に販売を拡大していく。
・南方地域 (*注2) において、VW/Skoda/Audi ブランド車の市場シェアを全国平均水準に引き上げる
環境対応 燃費向上・
排気ガス低減
への取り組み
・当面、搭載エンジンの小型化の推進、TSI 高性能エンジンと DSG (デュアルクラッチ仕様) 変速機を組み合わせる動力システムの搭載拡大を通じて、燃費向上と排気ガス低減を果たす。
環境対応車
への取り組み
VW グループでの取り組み:
・アイドリングストップ機構/回生ブレーキ搭載モデル、HEV/PHEV/EV を順次投入して環境対応車事業を拡大。アイドリングストップ機構ならびに回生ブレーキについては、2015年末までにあらゆる中国販売車種に標準搭載。
・HEV/EV 等のモジュール化を推進、2018年に中国 EV 市場のリーダーを目指す。 2013年~2014年に EV の現地生産を開始。販売目標は2018年に 10万台。
Audi の計画は以下。
・2012年内に、アイドリングストップ機構ならびに回生ブレーキをあらゆる中国販売車種に標準搭載。
・2013年以降はフルハイブリッド乗用車 2車種 (New A6L hybrid、Q5 2.0T hybrid) を順次投入。
・2015年以降には EV モデルを投入。
・Skoda は2011年上海モーターショーで、親会社の VW と同様に、近い将来のHEV/EV の現地生産を表明した。

出典: VW の中国電動自動車戦略 (2010.04.23)、Automotive News Europe 2011.04.25、その他 2011年の各種報道
*注1. 販売目標は各種報道に基づくマークラインズ推定。
*注2. "南方地域"は、浙江省、江西省、福建省、広東省、広西チワン族自治区、海南省を指す。