LMC Automotive 2021年5月自動車市場月報(欧州)

2021年5月の西欧販売は74.8%増の98万台、季節調整済み年率換算販売は1,130万台/年に改善

2021/06/08

西欧主要17ヵ国の販売状況と直近の市場予測

※当レポートは自動車、パワートレイン分野の市場予測サービス専門の調査会社 LMC Automotive によるライトビークル市場トレンドレポートをマークラインズが翻訳したものです。

 

  • 西欧の2021年5月の乗用車販売台数は季節調整済み年率換算で1,130万台/年となり、市場がゆるやかな回復の途上にある中で、控えめな改善を示した。いくつかの国ではコロナ関連の規制の影響を受けたが、規制が比較的緩和されている国においても需要は弱含みの状態が続いた。

  • ドイツ、英国、イタリア、フランス、スペイン
    ドイツの5月の販売は季節調整済み年率換算販売で260万台/年となり、期待を下回るものとなった。英国の5月の年率換算販売は前月から引き続き210万台/年の水準であった。イタリアでは5月の年率換算販売は150万台/年と低調な結果となり、2020年6月以降で最低の水準となった。フランスでは販売店での商談が5月19日以降解禁された中で、5月の年率換算販売は170万台/年とわずかに改善した。スペインでは5月に100万台/年と上昇傾向が続いたが、引き続き期待を下回る結果となった。

  • 今後の展望
    西欧の今年1~5月累計の販売は、2019年の同じ時期の販売を25%下回っており、落ち込みを補填するためには今年後半の力強い回復が必要となる。ただ、幸運なことに今年後半の展望はより明るくなっている。ユーロ圏の消費者信頼感は過去18ヵ月で見られなかった水準まで改善している。加えて、ここ数ヵ月の内にワクチン接種のスピードが確実に早まっており(欧州では6月1日時点で人口の30%が少なくとも1回目の接種を完了)、さらに重要な1日あたりの接種件数も改善している。2021年通年の市場見通しについては概ね先月の通りであり、規制の緩和とワクチン接種の進展が経済全般、特に自動車市場を支えると期待される。主に想定される下振れリスクは、更なる移動制限措置が導入される可能性と、半導体不足の一段の深刻化となる。