・テスラは4月23日、2024年第1四半期決算を発表し、注目の的となっているコンパクトカーの生産戦略について説明した。
・第1四半期の売上高は前年同期比9%減の213億ドル、営業利益は56%減の12億ドル、営業利益率は5.5%と前年同期の11.4%からほぼ半減した。調整後EBITDAは21%減の34億ドル、純利益は55%減の11億ドルだった。
・第1四半期の総生産台数は前年同期比2%減の43万3,371台で、EVセダン「Model 3」と電気SUV「Model Y」も2%減の41万2,376台、その他モデルは8%増の2万995台だった。
・第1四半期の総販売台数は前年同期比9%減の38万6,810台で、「Model 3」と「Model Y」が10%減の36万9,783台、その他のモデルが59%増の1万7,027台だった。
・テスラは、次なる成長の波は、自動運転技術の進化と、次世代プラットフォームベースのモデルを含む新製品の投入によってもたらされると考えている。
・同社は、次世代車両やその他の製品の立ち上げにチームが取り組んでいるため、2024年の生産台数や販売台数の伸び率は2023年よりも著しく低くなると予想している。
・また、2025年には、次世代プラットフォームと現在のプラットフォームの一部要素を組み合わせることで、より手頃な価格のモデルの投入を加速し、それらを現在の車両ラインナップと同じ製造ラインで生産するとしている。
・同社によると、コスト削減の達成はこれまでよりも厳しさが増すものの、より効率的に設備投資を行い、最大300万台規模の生産能力を有効活用することで原低を進めたいという。効果が表れると、新たな製造ラインに投資する前に2023年の生産実績を50%超上回ることも可能になるという。
・テスラは、引き続き新しいUnboxed 製造戦略(車体構造を一体成形する技術であるギガキャスティングの導入や部品組立プロセスの効率化などを含む)に基づいて、シェアリングカーの「ロボタクシー(Robotaxi)」の開発を継続する構えで、運転支援システムのFSD (Full Self Drivingが完全に完成した暁には、テスラ・アプリにカーシェアリング機能を組み込み、ドライバーレスで車両を呼び出せるようにすることを目指しているという。
(Tesla release on April 23, 2024) (Tesla 10-Q from April 23, 2024)