・ステランティスは7月25日、2024年上半期(H1)の決算を発表した。売上高は前年同期比14%減の850億ユーロで、調整済み営業利益は40%減の85億ユーロとなった。業績悪化の主な要因は、販売台数の減少、在庫削減、ラインナップの移行に伴って生じた生産ギャップ、北米における市場シェアの低下(営業利益減の主要因)などであった。
・上半期の地域別出荷台数は、北米が前年同期比18.1%減の83.8万台、拡大欧州が6.2%減の138.7万台、中東・アフリカが2.9%増の21.4万台、南米が6.2%減の39.4万台、中国が64.4%減の3.2万台などだった。北米ではモデルの廃止が影響し、欧州では在庫調整が影響したという。明るいニュースとしては、中東・アフリカでの初のトップシェア獲得や、プラグインハイプリッド車(PHV)販売が米国でトップとなったことなどが挙げられる。
・ステランティスの電動デュアルクラッチトランスミッション(eDCT)技術により、EU30地域のハイブリッド車の販売台数は53%増加した。同社は、2024年に30車種、2026年までにさらに6車種のハイブリッド車を発売する計画で、EU30地域のA・Bセグメントおよび小型商用車の低排出ガス車販売をリードするとしている。
・同社はまた、製品ポートフォリオのカバーギャップはピークに達したと予想しており、2024年に20車種以上のモデルを発売することで、2024年後半から2025年にかけて、北米、拡大欧州、マセラティにおける大幅な業績改善を見込んでいる。
・中国の新興電気自動車(EV)メーカーである零跑汽車(Leapmotor)との合弁会社リープモーター・インターナショナル(Leapmotor International B.V.)は、Dセグメント電気SUV「C10」とAセグメントEV「T03」を間もなく欧州で発売する。
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