・サウジアラビアの公的投資基金(PIF)は2月7日、サウジアラビアの自動車クラスターとして位置づけられるキング・アブドゥラ経済都市(King Abdullah Economic City: KAEC)を「King Salman Automotive Cluster」に改名すると発表した。
・「King Salman Automotive Cluster」は、自動車産業と持続可能な輸送の発展を促進し、非石油分野のGDPや輸出の成長を通じて、サウジアラビアの経済多様化に貢献することが期待されている。すでに、サウジアラビア初の電気自動車(EV)ブランドであるCEERや米国の新興EVメーカーのルーシッド(Lucid)などの企業が参画。さらに、現代自動車を含む複数の大手メーカーとPIFとの共同プロジェクトや、タイヤ工場設立に向けたPirelliとの合弁契約も進められている。
・このクラスターによるGDPへの経済効果として、2035年までに累計で約920億サウジアラビア・リヤル(約3兆7,000億円)の貢献が見込まれる。また、多くの直接・間接雇用の創出、地場の製造業への支援、輸出拡大にも寄与するとみられている。