・フォードは7月24日、2024年第2四半期の売上高が478億ドル(前年同期比6.2%増)、純利益が18億ドル(同5.3%減)、調整後EBITが28億ドル(同26.3%減)となったと発表した。フォードの2024年通年の調整後EBIT見通しは100億~120億ドルで変更なし。同社は、収益性は保証引当金の増加の影響を受け、生産品質問題との戦いであると指摘している。
・事業別では、商用車やサービスを扱うフォード・プロ(Ford Pro)の第2四半期のEBITは26億ドルで、売上高が9%増加したため、7%増加し、マージンは15%であった。
・現在、フルサイズピックアップトラック「Fシリーズ スーパーデューティ(F-Series Super Duty)」とフルサイズ商用バンと「トランジット(Transit)」の需要は生産能力を超えており、フォードは最近、北米で3カ所目の生産工場となるカナダのオンタリオ州オークビル(Oakville)工場で、2026年までに年間10万台の「Fシリーズ スーパーデューティ」を生産できるよう準備すると発表した。フォード・プロは、さらなる成長と良好な商品ミックスにより、通年のEBIT見通しを90億~100億ドルとした。
・ガソリン車やハイブリッド車(HV)を扱うフォード・ブルー(Ford Blue)のハイブリッド車(HV)の販売台数は34%増加し、同社のグローバル販売台数の約9%を占める。フォード・ブルーの通期EBIT見通しは、当初の計画よりも保証費用が増加したことを反映し、60億~65億ドルに減少している。
・電気自動車(EV)を扱うフォード・モデルe (Ford Model e)の EBIT は 11 億ドルの赤字となったが、同部門の約 4 億ドルのコスト削減効果があったものの赤字をカバーすることはできなかった。フォード・モデルeの通期赤字予想は50億~55億ドルで、変更はないとしている。
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