[人とくるまのテクノロジー展2019 横浜] ジヤトコ、軽自動車に特化したCVT「CVT-S」を世界初出展

ジヤトコは「人とくるまのテクノロジー展2019 横浜」で、軽自動車専用に設計した無段変速機 (CVT)「CVT-S」を世界初出展した。「CVT-S」はスチールベルト式を採用したCVTで、2019年3月にフルモデルチェンジした日産「デイズ」と三菱「eKシリーズ」に採用されている。
・「CVT-S」の特徴は低フリクションと小型軽量化で、低フリクションベルトや低フリクションボールベアリング、タンデムピストンを採用することでフリクションを「CVT 7」比で8%低減した。小型軽量化では、トルク容量を軽自動車クラスの100Nmで設計されたため、プーリー内径の細軸化、シーブ部や油圧室部品の薄肉化などを行い、「CVT 7」比で6%の小型化、重量では4.2kgの軽量化を実現した。また、4組のダブルピニオンで構成された遊星ギアを採用することでリバース走行時のギアノイズを低減している。
・ジヤトコのブースでは「CVT-S」以外に、電動車用の3軸e-Axleや同軸e-Axleのコンセプト、1モーター2クラッチ式のマイルドハイブリッド車用トランスミッションのコンセプトなどを紹介している。