[スマートエネルギーWeek 2018] ジェイテクト、動作温度範囲がマイナス40~85℃の高耐熱リチウムイオンキャパシタを展示

ジェイテクトは「スマートエネルギーWeek 2018」の「国際二次電池展」で、動作温度範囲がマイナス40~85℃の高耐熱リチウムイオンキャパシタを出展した。ジェイテクトがキャパシタ単独で出展するのは今回が初で、2019年初頭からの量産を計画している。
・ジェイテクトは当初、リチウムキャパシタを電動パワーステアリングシステム (EPS)用に開発した。通常、EPSモーターは12Vで動作するが、低速での切り返し等の高負荷時はEPSモーターに供給する電力が足りなくなるため、ジェイテクトでは補助電源としてキャパシタを開発した。車載用途では車室内で使用できる車両要求の85℃に耐える必要があり、同社は自社開発に踏み切ることになった。
・同キャパシタは冷却システムが不要なため製品の省スペース化を実現しており、多様な産業分野のニーズに対応できる。自動車関連ではEPS以外にも、アイドリングストップシステムのエンジン始動電源、自動運転車のステアリングを冗長化(2系統化)する電源、エネルギー回生システムの電源、車両電源自体が故障した時のバックアップ等への用途も想定している。