Clarity (Honda)

 ニュース
2025年02月05日(水)

・アウディは2月3日、グローバルで明確な一貫性のあるモデル名称システムに合理化すると発表した。新しい英数字を使用したフォーマットは、電気自動車(EV)と内燃エンジン(ICE)車を区別することなく、車体サイズとポジショニングを反映するという。

・モデル名には、パワートレインに関係なく、アルファベット(低床はA、高床はQ)と車体サイズを表す数字(1~8)が含まれる。従来ドライブトレインの種類を表していた偶数と偶数の番号体系は使用されなくなる。

・バリエーションは、ボディスタイル(例:アバント、セダン、スポーツバック)とパワートレイン・コード(例:e-tron、TFSI e、TFSI、TDI)によって識別され、明確かつ統一された名称体系を確保する。

・新しい名称システムを採用した最初のモデルは、フルサイズセグメントにおけるブランドの伝統を継承する内燃エンジン搭載の「A6」となる。このモデルは2025年3月4日に世界デビューする。パワートレイン・コードによって、「A6アバント(Avant) TFSI」とEVの「A6アバント e-tron」などのバリエーションが区別される。既存モデルは現在の名称を維持するという。

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2024年11月27日(水)

※英GlobalData社 (旧LMC)のアナリストによるショートレポート (11月25日付) をマークラインズが翻訳したものです。

・自動車産業は、世界的にゼロ・エミッション技術に向けた変革期を迎えつつあり、アジアでは日本と韓国が燃料電池車(FCV)の覇権争いをしている。この競争は単なる市場争奪戦にとどまらず、エネルギー自給と環境の持続可能性を目指した取り組みといえる。FCVは航続距離の長さ、充填時間の短さなどの複数の点で、内燃エンジン車や電気自動車(EV)さえも上回る利点があり、特に長距離輸送や重量級車両において、変革的なソリューションとなる可能性を秘めている。しかし、水素技術は優位性があるにもかかわらず、製造コストの高さ、限られたインフラ、水素製造時のエネルギー損失といった課題に直面している。日本と韓国は、多額の投資と政府支援を通じて、これらの課題を克服すべく取り組みを進めている。

日本のアプローチ: トヨタの先駆的なビジョン

・日本は水素技術の導入で、いち早く取り組んだ国のひとつである。日本を代表するトップメーカーのトヨタは、2014年に世界初の量産型FCVとなるミッドサイズセダン「ミライ(Mirai)」を発表した。トヨタはFCV研究への投資を強化し、乗用車と商用車向け技術に数十億ドル規模の投資を行っている。また、燃料電池セルだけでなく、水素燃焼エンジンなどを含む、水素技術の応用拡大を模索している。例えば、「カローラ クロス H2コンセプト(Corolla Cross H2 Concept)」は、排出ガスを削減しつつ、親しみやすい運転体験を提供している。2024年10月の「ジャパンモビリティショー ビズウィーク2024」では、燃料補給を容易にする持ち運び可能な「ポータブル水素カートリッジ」を発表し、FCVのさらなる小型化と効率化への可能性を示した。

・トヨタだけでなく、ホンダなど他の日本の自動車メーカーもFCV市場に参入している。FCV「クラリティ(Clarity)」は2021年に生産を終了したが、現在、ホンダは再び水素戦略に力を入れている。ホンダはGMとの提携の下で、米国と日本市場向けに発売した「CR-V e:FCEV」を含む新しいFCVの開発と最先端の燃料電池システムの開発に注力しており、水素技術への取り組みを再確認している。

・さらに、日本は水素インフラの整備にも注力している。日本政府は政策と補助金による水素インフラの拡充に重点を置いており、2030年までに1,000カ所の水素ステーション設置し、年間水素供給量を300万トンに拡大することを目指している。

韓国の戦略: 現代自動車の世界的な野望

・韓国は、水素技術分野での日本のリードに対抗して、現代自動車を中心に、独自の水素技術での野望を加速させている。2018年にFCVのコンパクトクロスオーバーSUV「ネッソ(NEXO)」を発表して以来、現代自は韓国政府の支援を受けながら、2030年までにFCVのグローバルリーダーを目指し数十億ドル規模の投資を行ってきた。

・2024年10月、現代自は第3世代のFCVのSUVコンセプトカー「イニシウム(INITIUM)」を発表した。同モデルは航続距離650km超、最高出力150kWを実現。同社は2025年初めに「イニシウム」ベースの量産モデルを投入し、高い効率性と性能の新たなFCVのベンチマークを設定することを目指している。

・韓国政府は、国内で多様な水素エコシステムを構築するため、野心的な計画を打ち出しており、2025年までに300カ所超の水素ステーションを建設し、公共交通機関や産業分野での利用を模索することを目指している。現代自は燃料電池の生産工場に投資し、生産された燃料電池システムを世界の他のメーカーや産業に供給する計画。韓国の戦略は、自動車用途にとどまらず、さまざまな分野に向けて自国の水素技術を世界に輸出することにも重点を置いている。

・現代自はすでに欧州でFCVトラック数台を展開しており、水素と特に相性の良い重量級車両や長距離用途の商用車に注力していることを強調している。これは、2050年までにカーボンニュートラルを達成することを目標として掲げる韓国の政策枠組みグリーン・ニューディ―ルに沿った取り組みである。

競争優位性と今後の展開

進展がみられる一方で、両国は依然として課題を抱えている。高い水素の製造コスト、水素ステーションインフラの拡張性、そしてFCVシステムのコストが大きな課題となっている。さらに、水素技術は、広く普及してより確立されたインフラの恩恵を受けるEVの急速な進歩にも対抗しなければならない。

・日本は現在、FCVインフラの分野で世界をリードしているが、韓国は現代自の輸出事業拡大と商用車分野での成功により、世界的に優位な立場にある。韓国のFCV生産台数は、2030年までに日本の2.7万台を上回る4.4万台に達すると予測されており、これは現代自の市場での勢いを反映している。

・日韓両国ともに高い製造コストやEVとの競争などの課題に直面しているが、再生可能エネルギーを利用したグリーン水素を模索し、国際的な水素サプライチェーン構築に向けてグローバル・パートナーシップを拡大している。

・日韓両国が水素への投資を加速させる中、競争はイノベーションを促進し、FCVに対する世界的関心を高めている。最終的にどちらが世界のリーダーになるかは明確ではないものの、日本と韓国の競争は持続可能な輸送への大きな転換を促し、世界の自動車産業と環境の持続可能性に多大な影響を与えると期待される。

原文はこちら

2024年10月10日(木)

・米国の半導体ソリューション開発企業OMNIVISIONは10月7日、TheiaCel技術を採用した初めてで唯一の3.0µmピクセル車載用ビューイングセンサーである、3メガピクセル(MP)解像度の新型イメージセンサーOX03H10を発表した。 

・AutoSens Europe 2024で発表されたこの新しいイメージセンサーは、あらゆる照明条件下においてサラウンドビューおよびリアビューカメラの画像を鮮明にすることで、運転安全性を向上させる。このセンサーは、1回の露光で140dBのダイナミックレンジを実現し、優れた画質を確保することができる。 

・またこのセンサーは、低消費電力で毎秒60フレーム(fps)を実現している。3.0µmピクセルは、1/2.44インチ光学フォーマットにおいて最小のピクセルサイズと最高解像度を実現している。加えて、コンパクトなCSPパッケージで提供され、OMNIVISIONのOX03F10車載用イメージセンサーとピン互換性があるため、シームレスなアップグレードが可能である。 

・OX03H10は現在サンプル出荷中で、量産開始は2025年前半の予定である。 

Based on OMNIVISION press release