Huawei Technologies Co., Ltd.
[華為技術有限公司]

会社概要

■URL

https://www.huawei.com/jp/

■本社所在地

Huawei Base, Bantian, Longgang, Shenzhen, Guangdong, China

業容

-中国における独立系のICT(情報通信)インフラおよびスマート端末プロバイダー。主に通信ネットワーク、IT、スマート端末、クラウドサービス、デジタルエネルギー、インテリジェントオートモーティブソリューションの分野で製品、サービス、ソリューションを提供。

-2013年に自動車コネクテッド部門を設立。以降自動車関連では、コネクテッド、自動運転分野で事業展開。 2019年には上海モーターショーに出展し、その後インテリジェントオートモーティブソリューション ビジネスユニット(IAS BU)を設立。近年は多くの自動車メーカーと協力し、自動車メーカーや部品メーカーにコネクテッド、自動運転関連のソリューションを提供している。ファーウェイは2022年末までで、ARCFOX、Avatr、Seresなどの自動車会社と提携。 このうち、「Huawei Inside」としてARCFOX αS HI版(Huawei Inside)、Avatr 11に携わっている。「ファーウェイ智選」としてSeresとの協力に基づいて、AITO M5、M7、M5 EVを立ち上げた。

-自動車関連事業は、「インテリジェントドライブ・コンピューティングプラットフォーム」「スマートコックピット」「スマート電動プラットフォーム」「スマートネットワーク」「スマートビークルクラウドサービス」の5つの主要セグメントで構成されている。

主要セグメント 事業内容
インテリジェントドライブ・コンピューティングプラットフォーム

自社技術を活かし、スマートドライビング・プラットフォームによるAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を公開
・LIDAR、ミリ波レーダー、カメラなどのセンサーを、同社の車載コンピューティングプラットフォームMDC (Mobile Data Center) に統合
・MDCをベースとしたアルゴリズムやアプリケーションにより、業界の継続的なスマートドライビング開発を支援。
・自動運転プラットフォームと実装部品の連携を容易にするプラットフォームの標準的なインターフェースを設定。

スマートコックピット

ファーウェイのKirinチップとHarmony OSをベースとしたインテリジェントコックピットの開発を行う。インテリジェントコックピットは、ハードウェア、ソフトウェア、アプリケーションで構成され、適時アップデートされる。

スマート電動プラットフォーム

MCU (マイクロコントローラーユニット) をベースに車両制御OSを構築し、各自動車開発企業に公開。 エネルギー事業からデバイスにわたるトータルソリューションの提供により、電動化におけるコスト等の問題解決に取り組む。

スマートネットワーク&スマートビークルクラウドサービス

4G、5G、V2X技術により、車路間、車車間のコネクテッドを支援。 車両の位置情報、安全性、車両制御、その他インテリジェントネットワーク接続機能により、車両と接続しているデバイスへのアクセスと管理も可能となる。

-2022年、ファーウェイのインテリジェントオートモーティブソリューション ビジネスユニットの営業利益は20億7,700万元となった。

-2022年末までに、スマートコックピット、スマートドライビング、スマートエレクトリック、スマートカークラウド、ミリ波レーダー、カメラ、ゲートウェイ、ライダーを含む30以上のスマートカー部品をリリース、コンピューティングパワープラットフォーム、AR HUD、T-Box、その他の製品とソリューションを含む200万セット近くの部品を出荷した。

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2023年中国自動車ソフトウェア大会:CATLとHuaweiの講演より

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資本構成

-非上市
株主名 出資比率 (%)
華為投資控股有限公司[Shenzhen Huawei Investment & Holding Co., Ltd.] 100

主要製品

-AR-HUD
-デジタルキー (Digital key)
-スマートコックピット (Smart cockpit)
-インテリジェントドライブ・コンピューティングプラットフォーム (Intelligent Drive Computing Platform)
-自動運転オープンプラットフォーム「八爪魚」(Huawei Octopus) (Automated Driving Open Platform (Huawei Octopus))
-統合型サーマルマネジメントシステム (TMS) (Thermal Management System)
-Harmony OS ワンチップセットマルチスクリーンソリューション (HarmonyOS one chipset multi-screen solution)
-自動運転クラウドサービス (Automated Driving Cloud Service)
-フレキシブル車載充電システム (Flexible on-board charging system)
-リチウムイオンバッテリーマネジメントシステム (High-safety lithium-ion battery management system)
-インテリジェントモーター・インバーター (Intelligent motor inverter)
-DriveONEハイパーコンバージド電動パワートレインシステム (120kW)(DriveONE: Hyper-converged ePowertrain system (120 kW))
-DriveONE: 高圧インテリジェント冷却3-in-1パワートレイン (150 kW) (DriveONE: High-voltage intelligent cooling 3-in-1 ePowertrain (150 kW))
-インテリジェント車載ゲートウェイ (Intelligent automotive gateway)
-4Dイメージングレーダー (4D imaging millimeter wave radar)
-魚眼レンズカメラ (Super fisheye camera)
-8MPフロントステレオカメラ (8MP front stereo camera)

-車両ダイナミックコントロールシステム(VDC) (Vehicle dynamic control system (VDC))
-AIバッテリーマネジメントシステム (
High-safety AI battery management system)
-高信頼性DC高速充電モジュール (Highly reliable DC fast charging module)
-高信頼性結露防止高電圧コネクター (High reliability anti-condensation high voltage connector)

-パワートレインモジュール (Powertrain module)
-車載ワイヤレス高速充電器 (On-board wireless fast charging)
-HiFinスマートアンテナソリューション (Huawei HiFin intelligent antenna solution)
-V2X車載ターミナルT-box (V2X vehicle terminal T-box)
-ミリ波イメージングレーダー (Imaging radar)
-10.25型 HD液晶パネル (10.25-inch HD LCD panels)
-大容量ワイヤレス充電器 (High-power wireless chargers)
-NFCキーモジュール (NFC key modules)

沿革

1987年 同社設立。
2013年 スペインで開催された「Mobile World Congress」に3GやLTE通信モジュールなどのテレマティクス・ソリューションを出展。
2013年 コネクテッド事業部を設立
2015年 Audi、Mercedes-Benzの通信モジュールを受注。
2015年 CES Asiaでフォルクスワーゲンとのコネクテッドカー分野での協業を発表。
2016年 Audi、BMW、Daimler、また通信事業者のEricsson、IntelNokiaQualcommと5G AutomoTIve AssociaTIonを結成。
2017年 広州汽車、SAIC、BAIC New Energyなどと提携を行い、コネクテッドカーにおける自動運転分野で研究開発。
2018年7月 Audiとインテリジェント・ビークル・ネットワーキングに関する戦略的協力覚書を締結。
2018年9月 長安汽車、第一汽車グループ、SAICグループ、BYDなどの自動車会社と共同で "テレマティクスC-V2X協力エコシステム "を構築
2018年11月 SAIC-GM-Wulingと戦略的協力協定を締結し、コネクテッド分野で提携。
2018年12月 SAICと自動車の「電動化、インテリジェントネットコネクテッド、カーシェアリング、国際化」を軸に、包括的な戦略的協力を開始。
2019年1月 「長安-華為聯合創新中心」を設立。
2019年1月 北汽新能源と共同実験ラボ「1873 Davidson Innovation Lab」を設立。
2019年5月 インテリジェントオートモーティブソリューション ビジネスユニット(IAS BU)を設立
2019年7月 People-Car-Home向けのフルシーン・スマート・コネクティビティ・ソリューションであるHuawei HiCarは、量産モデルの新製品「Baojun RC-6」へ搭載。
2019年9月 長城汽車とスマートドライビング、スマートネットワークコネクティビティ、スマートコックピット、スマートエレクトリック、クラウドサービス、ビッグデータ、モビリティサービスにおいて、包括的な戦略的協力を開始。
2020年5月 自動車会社18社が "5G Automotive Ecosystem "を設立。
2020年12月 中国OEM、Cheryと包括的な協力体制を締結。
2021年11月 長安汽車、CATL (寧徳時代)の3社が共同開発した初のスマート電気自動車(EV)「アバター11 (Avatr 11、阿維塔11)」を公開。

補足 1