Huaweiスマートカーのモデル比較と販売状況
自動車事業の売上高は前年比約5倍、SERESとの新モデルAITO M8を発売へ
2025/04/14
- 要約
- スマートカーソリューション事業
- 鴻蒙智行(HIMA)スマートカーの販売台数
- 鴻蒙智行(HIMA)スマートカー装備比較
- ソリューション方式と部品供給方式の提携動向
要約
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問界(AITO)M8(HuaweiとSERESによる新型モデル、2025年4月発売予定) (出所:問界汽車の公式Weibo) |
Huawei(ファーウェイ)は、民営のICTおよびスマート端末プロバイダーであり、通信、IT、スマート端末、クラウドサービスなどの多くの分野を手掛けている。2019年にはスマートカーソリューション部門を設立し、多数の自動車メーカーと提携し、IOV、自動運転などのソリューションを提供。その後、インテリジェントコネクテッドカーの部品に注力し、自動車産業の電動化、コネクテッド化、スマート化の加速をサポートしている。
2024年のHuaweiのスマートカーソリューション事業の売上高は、前年から約5倍の263億5,000万ドルで初めて黒字を達成した。
Huaweiと自動車会社には、部品供給方式、ソリューション方式、鴻蒙智行(HIMA、Harmony lntelligent Mobility Alliance)の智選車(スマートカーセレクション)方式の3つの提携モデルがある。スマートカーセレクション方式の鴻蒙智行(HIMA)ブランドは「X界」と命名されている。具体的には賽力斯(SERES)との提携ブランド「問界(AITO)」、奇瑞との「智界(Luxeed)」、北汽との「享界(Stelato)」、江淮との「尊界(Maextro)」が挙げられる。2025年3月にHuaweiは、新製品発表会で新しい携帯電話を発表すると同時に、賽力斯との提携ブランド問界シリーズM9 2025年モデル、M5 Ultra 2025年モデル、新モデルのM8、北汽との提携の享界S9レンジエクステンダー版を発表した。
なお、MarkLinesデータによると、2024年HIMAシリーズモデルの販売台数は前年比336.3%の45.6万台となった。賽力斯との提携ブランドの「問界」以外に奇瑞との提携ブランド「智界」も好調だった。
本レポートでは、主に2024年にHuaweiと提携するHIMAシリーズモデルの販売状況とモデルの比較分析を行った。
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