Zhejiang Vie Science & Technology Co., Ltd.[浙江万安科技股份有限公司] 2017年12月期の動向

業績

(単位:百万元)
2017年12月期 2016年12月期 増減率(%) 要因
売上高 2,274.93 2,231.81 1.93

-販売量の増加。

営業利益 170.18 154.42 10.21
経常利益 170.80 161.74 5.60
純利益 132.66 132.83 (0.13)



受注

-2017年10月31日、同社は子会社浙江諸曁万宝機械有限公司が一汽VWよりF 17 M DY DY0260(開発コード)ブレーキプログラム、6RM 615 105及び6RM 615 106(いずれも開発コード)の部品サプライヤーに確定されたと発表。このほか、浙江諸曁万宝は一汽VWと試作の契約も結んだ。(2017年10月31日付け会社公告より)

-2017年5月、子会社「浙江諸曁万宝機械有限公司」は一汽VWサプライヤー審査に合格し、ブレーキブースターを供給。(2015年5月2日付けプレスリリースより)

-同社は、子会社浙江諸曁万宝機械有限公司[Zhejiang Zhuji Wanbao Machinery Co., Ltd.]が重慶力帆乗用車有限公司 [Chongqing Lifan Co., Ltd.] と「新エネルギー車部品及び材料開発協定書」を結んだと発表。重慶力帆は浙江諸曁万宝に開発コード720ハイブリッド車向けEPBコントロールユニット、左リアブレーキディスク、左右リアダストブーツ、左右リアキャリパーアセンブリなどの部品開発を委託する。開発後、浙江諸曁万宝は重慶力帆に製品を供給する。(2017年3月15日付け会社公告より)

-同社は、子会社浙江諸曁万宝機械有限公司[Zhejiang Zhuji Wanbao Machine Co., Ltd.]が杭州益維汽車工業有限公司[Hangzhou E.V. Automobile Industry Co., Ltd.]と「部品開発協定書」を結んだと発表。開発するのは杭州益維のA02モデル(開発コード)向け電子パーキングブレーキECU、左右フロントステアリングナックル及びブレーキASSY、左右リアブレーキASSY。開発が完了すれば、浙江諸曁万宝機械はA02モデル向け部品サプライヤーとなる。(2017年1月23日付け会社公告より)

生産開始

-2017年12月29日、孫会社安徽盛隆鋳業有限公司は年産2万トンのデンマーク製ディサマチック連続鋳型成型ラインの稼働を開始した。日本製鋳造ライン2本の導入に続く大型設備投資となった。(2017年12月30日付けリリースより)

新会社

-2017年6月9日、孫会社「安徽盛隆鋳業有限公司が安徽省寧国市霞西鎮に分公司(支社)を開設すると発表した。支社は自動車部品の鋳造、精密加工、販売などを行う。(2017年6月9日付け会社公告より)

買収

-2017年11月24日、同社は米Evatran Group, Inc.のすべての事業と資産、或いはEvatranの株式83.86%を買収すると発表。現在万安科技はEvatranの株式16.14%を保有している。EvatranはEV用大出力無線充電システム技術の開発及び充電製品の設計、製造を手掛けているほか、EV用無線感応式充電技術の売り込みに力を入れている。同社の開発したEV無線充電システムは米第三者安全認証を取得している。(2017年11月24日付け会社公告より)

- 2017年10月24日、同社は万安集団有限公司が保有する諸曁市万安機械有限公司の全株式を買収すると発表。買収価格は未定。万安機械は2016年、登録資本金60百万元で設立された金属加工機械と部品のメーカー。工場敷地面積は約83,300平方メートルで、万安科技の子会社浙江諸曁万宝機械有限公司[Zhejiang Zhuji Wanbao Machine Co., Ltd.]近くに位置する。買収後万安科技は生産能力拡大のための設備投資をし、工場全体を整備し、自動車試験施設などを建設する。(2017年10月25日付け会社公告より)

戦略的提携

-2018年4月、同社は上海同馭汽車科技有限公司[Shanghai Tongyu Automotive Technology Co.,Ltd.]に837.50万元を投資し、33.50%の株式を取得することで合意し、同社と合意書に署名したと発表。同馭汽車は同済大学汽車学院[School of Automotive Studies, Tongji University]と国家級智能型新能源汽車協同創新中心[National Collaborative Innovation Center of Intelligent New Energy Vehicle]の協力を得ている自動車インテリジェントドライブシステムの一級サプライヤー。製品はブレーキ・バイ・ワイヤー、ステア・バイ・ワイヤー、高度運転支援システムなどで、自動車の知能化、電動化に寄与しているという。(2018年4月3日付けプレスリリースより)


-同社は陝西華臻車両部件有限公司[Shaanxi Huazhen Auto Parts Co., Ltd.] と「戦略的提携枠組み合意書」を結んだと発表。それによると、万安科技の全額出資子会社「陝西万安汽車零部件有限公司[Shannxi Vie Automotive Parts Co., Ltd.]」に対し、陝西華臻は約46,700平方メートルの土地とその地上の建物である約4,946平方メートルの工場建屋を現物出資し、陝西万安汽車零部件の増資を行う。増資後、陝西万安汽車零部件は合弁会社となり、陝西華臻はその株式34%を取得し、万安科技は66%を保有する。(2017年7月2日付けプレスリリースより)

2018年12月期の見通し

-2018年度は売上高27.2億元、経常利益2.5億元を見込む。(2017年アニュアルレポートより)

受賞

-2017年、同社は一汽解放、東南汽車、湖北大運汽車の品質優秀賞を、東風汽車、東風旅行車の優秀サプライヤー賞を、聯合トラックの技術イノベーション賞を、上海躍進の優秀サプライヤー賞を受賞した

-2017年11月、子会社安徽万安は江淮汽車2017年度優秀サプライヤー賞と共同開発賞を受賞した。(2017年12月9日付けリリースより)

研究開発体制

-国家レベルの技術センターを有する。

-北京、上海にR&Dセンター2か所とニューマティックブレーキ研究所、ディスクブレーキ研究所、油圧ブレーキシステム研究所、シャシーエレクトロニクス研究所、ブレーキチャンバー研究所、及び国家認定実験室を置く。

--2017年11月、北京インテリジェントドライブ研究開発センターの運用を開始。センターの敷地面積は約1,200平方メートル。主にインテリジェントドライブ技術、V2X自動車インターネット技術などの研究開発を手掛ける。

-2017年3月1日、「コネクテッドカー標準研究拠点」をオープン。コネクテッドカーに関する新しい標準や法規の策定を行い、この分野では現在空白となっている標準、法規の補完を行うとしている。(2017年4月10日付けプレスリリースより)

研究開発費用

(単位:百万元)
2017年12月期 2016年12月期 2015年12月期
研究開発費用 77.25 69.19 53.20
売上高に占める割合 (%) 3.40 3.10 2.99



特許

-2017年末現在、各種特許を194件保有。うち、30件は発明特許。

事業提携

-2009年、南京理工大学と「南京理工-万安科技自動車シャシー部品共同研究所」を設立。自動車電子パーキングブレーキシステム(EPB)を研究、開発。

-同社技術センターと清華大学、上海交通大学、中国汽車技術センター、中国第一汽車集団技術センター、東風汽車技術センター、重慶汽車研究所が新製品を共同開発。

設備投資

(単位:百万元)
プロジェクト 予算 2017年投資額 進捗 (%)
自動車用電動ブレーキ装置の構成 266.58 30.51 47.76
自動車用シャシーモジュール拠点の建設 210.22 34.69 45.58
カーネットワーク、無線充電技術、高級運転支援システム(ADAS)の研究開発 103.46 2.74 9.74