日本プラスト (株) 2013年3月期の動向

ハイライト

業績

 (単位:百万円)
  2013年
3月期
2012年
3月期
増減率
(%)
要因
売上高 94,164 82,168 14.6 -北米・中国の得意先の増産が寄与。
営業利益 (383) 2,435 - -北米地区で発生した新機種立ち上げに伴う生産トラブルが影響。
経常利益 (461) 2,396 - -
当期純利益 (3,612) 1,989 - -客先のリコールに伴い製品保証引当金繰入額を計上。

事業概況

事業別
-自動車部品事業の売上高は94,164百万円 (前年比14.6%増)、うちハンドルは15,898百万円 (前年比12.5%増)、エアバッグは40,200百万円 (前年比16.4%増)、樹脂部品は38,033百万円 (前年比13.6%増)、その他は33百万円 (前年比47.6%減)。

地域別
<日本>
-売上高は、主要得意先の減産の影響により39,228百万円と前年比16.1%の減収。営業利益は、減収の影響により1,489百万円と前年比33.4%の減益。

<北米>
-売上高は、主要得意先の増産により38,125百万円と前年比64.7%の増収。営業損失は、生産トラブルによる労務費・経費の負担増により3,762百万円に拡大 (前年は1,584百万円の営業損失)。

<中国>
-売上高は、主要得意先の増産により14,688百万円と前年比27.1%の増収。営業利益は、材料費の増加などにより1,168百万円と前年比1.0%の減益。

<東南アジア>
-売上高は、現地得意先の増産により2,123百万円と前年同期比198.6%の増収。営業利益は、増収効果により616百万円と前年比12.6%の増益。

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)

開発動向

研究開発費

 (単位:百万円)
  2013年3月期 2012年3月期 2011年3月期
安全部品部門 855 914 899
樹脂部門 468 727 683
合計 1,324 1,641 1,582

研究開発体制

-日本ではテクニカルセンターの安全開発部、内外装開発部、研究開発部、新機種技術部が、北米ではNeaton Auto Products Manufacturing Inc.の開発センターであるNeaton Auto Technical Center (NATC) が主体。2011年からは中国の開発拠点を加え、グローバル研究開発全体で173名が従事。

研究開発拠点

拠点名 所在地
テクニカルセンター 静岡県富士宮市
第2テクニカルセンター 静岡県富士宮市
第3テクニカルセンター 静岡県富士市

研究開発活動

安全部品部門
<ハンドル製品>
-マグネシウム芯金や低比重樹脂材料による軽量化、ヒーター付ハンドルや高触感グリップ材料による機能性と操作性に加え、メタル調加飾、木目加飾等、高品位製品の開発も推進。
-ハンドル中央に位置するエアバッグの小型化、軽量化に加え、ハンドルとのセット開発による安全性能の向上に従事。

<助手席エアバッグモジュール製品>
-乗員保護性能と低加害性を両立した独自構造のモジュールの開発。
-室内の商品性を高めるシームレスリッドについて、ハードタイプではテア加工によるNPHS (Nihon Plast Hard Surface)、ソフトタイプではウレタン成形技術を活かしたNPSS (Nihon Plast Soft Surface) の製品化。
-軽量化、コンパクト化を軸に、安全と樹脂の融合技術により高機能、高品位な製品開発を推進。

<側突対応エアバッグモジュール製品>
-多様な衝突形態に対応したバッグ圧力保持機構、車体構造に対応した独自機構、狭小空間における安定展開を可能とするバッグ折り技術等、最適化開発を推進。

樹脂部品部門
<外装樹脂製品>
-フェンダープロテクターの超薄肉射出成形による軽量化技術の他部品への拡大展開。
-カウルトップカバーではガラスとのリップ一体嵌合構造による品質の安定化を図る。
-空気抵抗の軽減により燃費向上に寄与するエアスポイラー、ディフレクター類等の機能部品に加え、新規開発部品としては走行時のロードノイズ低減に寄与するホイールレゾネータの製品化を実現。

<内装樹脂製品>
-ベンチレーターの超薄型化や高機能化。

技術供与

 (2013年3月31日現在)
名称 国名 契約内容 契約期間
Neaton Auto Products Manufacturing Inc. 米国 自動車用部品の設計、実験、製造、検査技術の供与 2013年1月 - 2013年12月
中山富拉司特工業有限公司
(Nihon Plast (Zhongshan) Co., Ltd.)
中国 自動車用部品の設計、実験、製造、検査技術の供与 2013年1月 - 2013年12月

業務提携

 (2013年3月31日現在)
名称 国名 契約内容 契約期間
MollerGroup GmbH & Co.KG ドイツ 自動車の内外装樹脂部品の開発、設計、生産に関する業務の提携 2013年1月 - 2013年12月
カルソニックカンセイ 日本 自動車の内外装樹脂部品の開発、設計、生産に関する業務の提携 2012年9月 - 2013年9月

設備投資

設備投資額

 (単位:百万円)
  2013年3月期 2012年3月期 2011年3月期
日本 1,861 1,672 1,262
北米 2,181 1,916 864
中国 1,003 1,264 274
その他 312 567 409
合計 5,358 5,421 2,811

2013年3月期の設備投資
-モデルチェンジに対応した設備を中心に実施。

重要な設備の新設

 (2013年3月31日現在)
事業所名 所在地 設備内容 投資予定額
(百万円)
着手
年月
完了予定
年月
富士工場 静岡県
富士宮市
安全部品および樹脂部品の生産設備 899 2013年4月 2014年3月
伊勢崎工場 群馬県
伊勢崎市
安全部品および樹脂部品の生産設備 1,225 2013年4月 2014年3月
九州工場 福岡県
築上郡
安全部品および樹脂部品の生産設備 31 2013年4月 2014年3月
テクニカルセンター 静岡県
富士宮市
安全部品および樹脂部品の試験研究用設備 93 2013年4月 2014年3月
Nihon Plast Mexicana S.A.de C.V. メキシコ
ケレタロ州
安全部品および樹脂部品の生産設備 1,917 2013年1月 2013年12月
中山富拉司特工業有限公司
[Nihon Plast (Zhongshan) Co.,Ltd.]
中国
広東省
安全部品および樹脂部品の生産設備 1,904 2013年1月 2013年12月
武漢富拉司特汽車零部件有限公司
[Nihon Plast (Wuhan) Co., Ltd.]
中国
湖北省
安全部品および樹脂部品の生産設備 716 2013年1月 2014年12月