業績

(単位：百万円)

	2014年 3月期	2013年 3月期	増減率 (%)	要因
売上高	457,053	359,331	27.2	1)
営業利益	39,133	24,219	61.6	-
経常利益	42,937	27,209	57.8
当期純利益	23,900	15,741	51.8

要因
1) 売上高
-北米、中国を中心に主要顧客からの受注台数が増加。

<日本>
-主要顧客からの受注台数増加の他、海外生産の増加に伴いロイヤリティ収入が増加。
-ホンダ 「Fit」、「N-WGN」、「Odyssey」などのシートの生産を開始。

<米州>
-円安による為替の影響の他、主要顧客からの受注台数の増加により増収。

<中国>
-円安による為替の影響の他、主要顧客からの受注台数の増加により増収。
-現地専用車種ホンダ 「Crider」用シートおよび内装品の生産を開始。

<アジア・欧州>
-円安による為替の影響の他、主要顧客からの受注台数の増加により増収。
-インドネシアでホンダの新型 「Mobilio」用シート、インドでホンダ 「City」用シートおよび内装品、「Amaze」用シートなどの生産を開始。

新工場

埼玉工場の新内装工場が稼働を開始
-埼玉工場 (行田) の敷地内に建設を進めてきた新内装工場が稼働したと発表した。これまで埼玉県内の複数の工場に点在していた内装事業を新工場に集約し、ドアトリムの成形・加工・組み立ての一貫生産体制を整えた。埼玉地区でのドアトリムなど内装部品の生産は、これまで行田、狭山、川越の複数の工場に分散していた。国内の生産体質改革の一貫として、内装の生産を集約した。新内装工場への生産移管に伴って、埼玉工場 (川越) は3月で閉鎖する。(2014年3月27日付日刊自動車新聞より)

<タイ>
タイのシート生産能力は年間約50万台規模に
-タイ・プラチンブリ県に四輪用シートの新工場を建設すると発表した。2015年3月に稼働する。ホンダがタイ第2工場で生産する予定の小型車用の製品を生産する。新会社「テイエス テック (カビンブリ)」を資本金8億バーツ (約25億円) で12月に設立する。生産能力が約20万台の工場を建設し、シートやドアトリムを生産する。サラブリー県の既存工場 (年間生産能力28万台) と合わせ、タイのシート生産能力は年間約50万台規模に拡大する。(2013年11月28日付日刊自動車新聞より)

<インド>
-主要取引先の自動車生産拡大に対応するためインド・ラジャスタン州での新工場の建設を再開すると発表した。2014年2月に稼働し、自動車用シートとドアトリムを生産する。工場の敷地面積は4万7,000平方メートル、建屋面積は1万8,000平方メートルを予定している。同社は、08年2月にインド事業強化のため同州に連結子会社を設立し、09年から稼働する予定だった。主要取引先が生産能力の増強を延期したことに伴い、同社も工場建設計画を中止していた。(2013年8月8日付日刊自動車新聞より)

2015年3月期の見通し

(単位：百万円)

	2015年3月期 (予測)	2014年3月期 (実績)	増減率 (%)
売上高	438,000	457,053	(4.2)
営業利益	37,500	39,133	(4.2)
経常利益	40,000	42,937	(6.8)
当期純利益	22,700	23,900	(5.0)

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)

研究開発費

(単位：百万円)

	2014年3月期	2013年3月期	2012年3月期
全社	11,635	11,221	9,641

研究開発拠点

拠点名	所在地
技術センター	栃木県塩谷郡
エンジニアリングセンター	栃木県塩谷郡
セイフティテクニカルセンター	栃木県塩谷郡
TS Tech North America, Inc.	米国オハイオ州
TS Tech Asian Co., Ltd.	タイ バンコク
TS Tech Deutschland GmbH	ドイツTappenbeck
広州提愛思泰汽車内飾科技有限公司 [Guangzhou TS Tech Automotive Interior Research & Development Co., Ltd.]	中国広東省広州市

<中国>
-中国広東省広州市に研究開発業務を行う新会社を8月に設立すると発表した。主要取引先のホンダによる中国での開発ニーズに 対応し、現地で開発体制を強化する。新会社「広州提愛思泰汽車内飾科技有限公司」を中国子会社、テイ・エステック (香港) が100%出資し、資本金80万ドル (約8千万円) で設立する。同社が中国に開発拠点を設けるのは初めて。客先のニーズに迅速に対応する体制を整え、受注拡大を目指す。(2013年6月15日付日刊自動車 新聞より)

研究開発活動

四輪事業
1) 安全技術
-自動車の安全性能を向上させるため、世界各国の安全法規・アセスメントの動向調査を踏まえ、より高いレベルの安全機能を備えた製品を開発。
-眠気を低減するシートを産学連携で共同研究し、実用化に向けた開発を行っている。

2) 環境対応技術
-製品に使用している材料・部品のリサイクル技術の研究や、自動車燃費向上への貢献策として、最適設計により部品点数を削減し、製品の軽量化を図っている。

3) 魅力・快適技術
-シートの魅力向上として、多彩なシートアレンジ機構の開発や、各種デバイスの電子制御化にともなう電装部品開発の強化を行い、ユーザー目線に立った使い勝手の良い製品開発を進めている。
-シート・内装品ともに外観品質に対する魅力向上として、上質を追及した加工技術、加飾技術の開発にも取り組む。

製品開発

軽自動車用シートのコストダウンと軽量化
-軽自動車用シートで大幅なコストダウンと軽量化を図る。設計・仕様を軽自動車向けに最適化することにより、次期車向けでは従来に比べコストを20～30%削減し、重量も15%軽量化する。工場ではシートフレーム (骨格) の溶接からシート組み立てまでの一貫生産ラインを構築することにより、生産性を大幅に高める。納入先のホンダは国内で軽自動車の生産・販売比率を高めている。コスト競争力を大幅に向上させ、軽自動車での受注拡大を目指す。(2013年4月22日付日刊自動車新聞より)

設備投資額

(単位：百万円)

	2014年3月期	2013年3月期
日本	5,380	5,082
米州	6,698	2,857
中国	654	658
アジア・欧州	7,227	2,778
合計	19,960	11,377

設備の新設計画

(2014年3月31日現在)

会社名 または事業所名	所在地	設備の内容	投資予定額 (百万円)	着手	完了予定
埼玉工場	埼玉県 行田市他	建屋、四輪車用シートおよび内装品製造設備	1,133	2014年 4月	2015年 3月
鈴鹿工場	三重県 鈴鹿市	四輪車用シートおよび内装品製造設備	591	2014年 4月	2015年 3月
技術センター	栃木県 塩谷郡	四輪車用シート、二輪車用シートおよび内装金型の試作・試験設備	722	2014年 4月	2015年 3月
TS Tech USA Corporation	米国 オハイオ州	建屋、四輪車用シートおよび内装品製造設備	744	2014年 4月	2015年 3月
TS Tech Americas, Inc.	米国 オハイオ州	建屋および内装金型の試作・試験設備	711	2014年 4月	2015年 3月
TriMold, LLC.	米国 オハイオ州	建屋、四輪車用シート部品および内装樹脂部品製造設備	566	2014年 4月	2015年 3月
TS Tech Indiana, LLC.	米国 インディアナ州	四輪車用シート製造設備	758	2014年 4月	2015年 3月
TS Tech Canada Inc.	カナダ オンタリオ州	建屋、四輪車用シートおよび内装品製造設備	1,323	2014年 4月	2015年 3月
TST Manufactuaring de Mexico S de RL de CV.	メキシコ グアナファト州	四輪車用シートおよび内装製造設備	1,028	2014年 4月	2015年 3月
TS Tech do Brasil Ltda.	ブラジル サンパウロ州	建屋、四輪車用シートおよび内装品製造設備	1,537	2014年 1月	2014年 12月
広州提愛思汽車内飾系統有限公司 [Guangzhou TS Automotive Interior Systems Co., Ltd.]	中国 広東省	四輪車用シート製造設備	1,363	2014年 1月	2014年 12月
武漢提愛思全興汽車零部件有限公司[Wuhan TS-GSK Auto Parts Co., Ltd.]	中国 湖北省	建屋、四輪車用シートおよび内装品製造設備	733	2014年 1月	2014年 12月
TS Tech (Thailand) Co., Ltd.	タイ サラブリ県	四輪車用シートおよび内装製造設備	1,589	2014年 1月	2014年 12月
TS Tech Sun Rajasthan Pvt. Ltd.	インド ラジャスタン州	四輪車用シート製造設備	501	2014年 4月	2015年 3月
TS Tech (Kabinburi) Co., Ltd.	タイ プラチンブリ県	建屋、四輪車用シートおよび内装品製造設備	1,850	2014年 4月	2015年 3月