業績

（単位：百万円）

	2011年 3月期	2010年 3月期	増減率 (%)	要因
全社
売上高	520,186	431,683	20.5	-自動車・エレクトロニクス関連製品は全般的に需要が回復基調で業績が伸長。
営業利益	43,143	13,349	223.1
経常利益	37,591	10,033	174.6
当期純利益	22,204	1,937	1046.3
高級金属製品
売上高	225,624	187,949	20.0	-自動車関連材料は、外需中心に伸長。
営業利益	24,707	6,508	279.6	-
電子・情報部品
売上高	133,975	105,854	26.5	-自動車向け希土類磁石やフェライト磁石の需要は、各国の経済政策が功を奏し増加。
営業利益	14,231	7,076	101.1	-
高級機能部品
売上高	161,847	138,035	17.2	<高級ダクタイル鋳鉄製品> -国内はエコカー減税等により、海外は中国の高度成長と欧米の景気回復から増加 <耐熱鋳造部品> -欧州の自動車メーカー向けを中心に排ガス規制強化や省エネ対応への需要が旺盛であったため伸長。 <アルミホイール> -顧客の中国、北米市場向け輸出販売が旺盛であったため好調。
営業利益	11,353	5,525	105.4	-

合弁事業

-同社とMolycorpは、米国においてネオジム磁石(NdFeB)用合金およびネオジム磁石を生産する合弁会社設立を検討することで合意した。 Molycorpは米国コロラド州に本拠を置くレアアース酸化物の製造会社。会社設立の正式契約は2011年度の第1四半期中になされる見込み。 (2010年12月21日付プレスリリースより)

研究開発費

（単位：百万円）

	2011年3月期	2010年3月期	2009年3月期
高級金属製品	5,187	4,099	4,620
電子・情報部品	4,707	4,116	6,138
高級機能部品	2,330	2,411	2,325
全社	12,224	10,626	13,083
対売上高比率	2.3%	2.5%	2.2%

研究開発体制

-2011年3月31日現在、716名の研究開発人員が在籍。

開発拠点（自動車機器カンパニー）

拠点名	所在地	概要
素材研究所	栃木県 真岡市	自動車業界のグローバル化に伴う環境対策、軽量化、短納期化など、顧客ニーズに対応する「製品開発型研究所」として、最新の素形材からユニットまで幅広い研究開発活動を行う。

主な研究開発実績

部門	開発実績
高級金属製品	-CVTベルト材
高級機能部品	-低燃費高出力ダウンサイジングエンジン用耐熱鋳鋼製品の拡充 -高意匠軽量アルミホイールの拡充

技術供与契約

（2011年3月31日現在)

相手方 （国名）	契約品目	契約内容	期間
TDK株式会社 （日本） 信越化学工業株式会社 （日本）	希土類磁石	希土類磁石に関する非独占的実施権の許諾	1988年 3月24日(基本発明の権利取得日)から、許諾した特許出願の権利が消滅する日まで
Magnequench Limited （バルバドス）	希土類磁石	希土類磁石に関する独占的実施権の許諾	2007年8月10日から 契約対象特許の終了日まで

相互援助技術契約

（2011年3月31日現在)

相手方 （国名）	契約品目	契約内容	期間
Magnequench, Inc. （米国）	希土類磁石	希土類磁石に関する特許実施権の交換	2000年8月22日から契約対象特許の終了日まで

設備投資額

（単位：百万円）

	2011年3月期	2010年3月期	2009年3月期
高級金属製品	8,272	4,964	20,128
電子・情報部品	6,560	7,301	12,743
高級機能部品	4,685	3,440	8,707
サービス他	674	633	1,993
消去又は全社	178	147	197
全体	20,369	16,485	43,768

 

海外投資

-中国・蘇州にピストンリング材の生産拠点を設立すると発表した。投資額は約20億円。2012年1月から量産を開始する。売上高目標は初年度 12億円、15年度には20億円を目指す。8月に日立金属（蘇州）電子から社名変更した日立金属（蘇州）科技でステンレス鋼ピストンリング材を生産する。 ピストンリング材を一貫生産する安来工場（島根県安来市）に加え、中国新拠点では安来工場で生産した鋼材の圧延、熱処理などを行い日本、中国の二極生産体 制を構築する。(2010年11月11日付日刊自動車新聞より）

-中国に駆動モーター用マグネットの最終加工、検査など後工程工場を建設する検討を始めた。ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)用途を 想定した先行投資を行い、巨大市場の需要に応える狙い。27日に発表した、2012年度までの3年間を期間とした中期経営計画における主な投資案件とな る。 (2010年4月28日付日刊自動車新聞より）

主な設備投資

事業部門	投資目的・内容
高級金属製品	アジア生産拠点の新設及び国内工場の増産合理化。
電子・情報部品	アモルファス関連製品の海外拠点における増産投資。
高級機能部品	自動車部品の増産合理化投資と配管機器製品のグローバル生産体制構築。

設備投資計画

	金額	投資目的・内容（単位：百万円）
高級金属製品	14,800	新製品対応の設備新設と既存ラインの生産性向上
電子・情報部品	8,700	同上
高級機能部品	6,600	同上
サービス他	900	-
全体	31,000	-