Federal-Mogul Corporation 2007年度の動向
ハイライト
業績
売上
(1) 2007年度の連結純売上高は、前年度比588百万ドル（9.3%）増の6914百万ドル。2007年度の売上高のうち米国外からの売上が約60%を占めるため、ユーロに対して米ドル安となったことにより、米国外の事業からの売上が275百万ドル（4.3%）増加したことが主な要因。 残りの売上増加分、313万ドル（5%）は、全部門のマーケット・シェアが世界的に拡大したことと、全世界の市場における需要が増加したことによるもの。この増加の要因は以下の要因のとおり。
・新規プログラム立ち上げにより全世界のOEM向け製品のシェアが増加したため133百万ドルの売上増。
・世界的に車両生産台数が増加したため、現行製品やプログラムに対する需要が増加した結果、93百万ドルの売上増。欧州・中東・アフリカの新興国並びにアジアにおける小型車および商用車の生産台数は増加したが、北米の小型車および大型車の生産台数がそれ以上に減少したために結果的に相殺された。
・既存顧客に対する新製品の浸透率の上昇と顧客基盤の拡大によって、アフターマーケット市場内のシェアが世界的に増加したことにより100億ドルの売上増。
・アフターマーケット部品市場における需要の世界的な減少基調により16百万ドル減少。
（2）2006年5月にFederal-Mogul Goetze（FMG）の株式の過半数を取得した影響による49百万ドルによって、物価上昇によって生じた42百万ドルの実質的な販売価格引き下げのマイナス影響を相殺。
受注
2007年１月、Federal-MogulはWard社が選ぶ2007年式車”ベストエンジン10”のうち7機種向けに部品およびシステム部品を供給する。Federal-Mogulは過去5年間でWard社”ベスト10”に選ばれた総計50のエンジンのうち32機種向けに部品を設計、製造した。
リストラクチャリング活動
- 2006年1月、世界規模の再建計画（リストラクチャリング2006）を発表。 この計画では、Alpignano（イタリア）、Upton（英国）、Malden（ミズーリ州）、Pontoise（フランス）、Rochdale（英国）、Slough（英国）、St. Johns（ミシガン州）、St. Louis（ミズーリ州）、（Bretten）ドイツなどの拠点を閉鎖し、これに伴って119.9百万ドルの費用が発生した。 またこの計画により、人件費の高いNuremberg（ドイツ）、Wiesbaden（ドイツ）、Orleans（フランス）の生産機能が人件費の低い国にある既存の生産拠点に移管された。 この計画は2008年度後半に完了する見込みで、それまでにさらに3箇所程度の生産拠点が整理対象となり、1%の人員が削減される。
主な拠点の閉鎖・移管
| 単位: 百万ドル |
2007年度 | 2006年度 | 増減率 | 備考 |
| 売上高 | 6,913.9 | 6,326.4 | +9.3% | (1)、(2) |
| 純利益 | 1,412.3 | (549.6) | - |
(1) 2007年度の連結純売上高は、前年度比588百万ドル（9.3%）増の6914百万ドル。2007年度の売上高のうち米国外からの売上が約60%を占めるため、ユーロに対して米ドル安となったことにより、米国外の事業からの売上が275百万ドル（4.3%）増加したことが主な要因。 残りの売上増加分、313万ドル（5%）は、全部門のマーケット・シェアが世界的に拡大したことと、全世界の市場における需要が増加したことによるもの。この増加の要因は以下の要因のとおり。
・新規プログラム立ち上げにより全世界のOEM向け製品のシェアが増加したため133百万ドルの売上増。
・世界的に車両生産台数が増加したため、現行製品やプログラムに対する需要が増加した結果、93百万ドルの売上増。欧州・中東・アフリカの新興国並びにアジアにおける小型車および商用車の生産台数は増加したが、北米の小型車および大型車の生産台数がそれ以上に減少したために結果的に相殺された。
・既存顧客に対する新製品の浸透率の上昇と顧客基盤の拡大によって、アフターマーケット市場内のシェアが世界的に増加したことにより100億ドルの売上増。
・アフターマーケット部品市場における需要の世界的な減少基調により16百万ドル減少。
（2）2006年5月にFederal-Mogul Goetze（FMG）の株式の過半数を取得した影響による49百万ドルによって、物価上昇によって生じた42百万ドルの実質的な販売価格引き下げのマイナス影響を相殺。
受注
2007年１月、Federal-MogulはWard社が選ぶ2007年式車”ベストエンジン10”のうち7機種向けに部品およびシステム部品を供給する。Federal-Mogulは過去5年間でWard社”ベスト10”に選ばれた総計50のエンジンのうち32機種向けに部品を設計、製造した。
リストラクチャリング活動
- 2006年1月、世界規模の再建計画（リストラクチャリング2006）を発表。 この計画では、Alpignano（イタリア）、Upton（英国）、Malden（ミズーリ州）、Pontoise（フランス）、Rochdale（英国）、Slough（英国）、St. Johns（ミシガン州）、St. Louis（ミズーリ州）、（Bretten）ドイツなどの拠点を閉鎖し、これに伴って119.9百万ドルの費用が発生した。 またこの計画により、人件費の高いNuremberg（ドイツ）、Wiesbaden（ドイツ）、Orleans（フランス）の生産機能が人件費の低い国にある既存の生産拠点に移管された。 この計画は2008年度後半に完了する見込みで、それまでにさらに3箇所程度の生産拠点が整理対象となり、1%の人員が削減される。
主な拠点の閉鎖・移管
| 北米 | エンジンベアリング工場 | 少量かつ労働集約型の生産を、メキシコへ移管 | 関連するリストラ活動及び支出は2006年も継続。 |
| LaGrange 米国ジョージア州 |
ピストン生産工場 | 生産余力のある既存拠点、または米国・メキシコの低コスト拠点へ生産を移管 | 関連するリストラ活動及び支出は2006年も継続。 |
| Alpiginano イタリア |
ピストン工場 |
拠点閉鎖、生産余力のある欧州の既存拠点へ移管 |
関連するリストラ活動及び支出は2006年も継続。 |
| Roodeport 南アフリカ |
ピストン工場 | 工場閉鎖、生産余力のある既存拠点へ移管 | リストラ活動は2005年度第4四半期に完了。 |
開発動向
研究開発費用
| 2007年度 | 2006年度 | 2005年度 | |
| 単位：百万ドル | $178 | $162 | $170 |
研究開発体制
研究開発が行われている主要リサーチセンターの所在地：ドイツ （Burscheid,、Nuremberg、 Wiesbaden、Bad Camberg）、英国 （Chapel）、アメリカ合衆国 （ミシガン州Plymouth、イリノイ州Skokie、ミシガン州Ann
Arbor）、日本（横浜）、フランス（Crepy）、アメリカ合衆国（ペンシルバニア州Exton、オハイオ州Toledo）。
製品開発
・2005年7月、Federal-Mogul が製造、販売するANCOから"ANCO Contour"が新発売された。"ANCO
Contour"は、最新モデル乗用車および小型トラック用で、いかなる気象条件下でも優れた性能を発揮する革新的な高性能プロフィールタイプワイパーブレード。この新型ワイパーブレードは次世代一体型デザインが特徴。
-2007年３月、Federal-Mogulは、同社が製造・販売するAbexブランドの、市販グレード中型車用ブレーキ製品を拡充する、と発表した。ホイールシリンダー、マスターシリンダー、ローター、ドラム、再生キャリパー、といった3,500点を超える、高性能ブレーキ製品が新たにランナップに加わる。
設備投資
設備投資費
| 単位: 百万ドル |
2007年 12月期 |
2006年 12月期 |
2005年 12月期 |
| パワートレインエネルギー | 147 | 88 | 67 |
| パワートレイン用シーリングおよびベアリング | 65 | 51 | 48 |
| 車両セーフティーおよび保護 | 45 | 39 | 40 |
| 自動車製品 |
23 | 25 | 25 |
| グローバルアフターマーケット |
6 | 7 | 7 |
| 全社 | 24 | 27 | 26 |
| 合計 | 310 | 237 | 213 |
