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Trelleborg AB 2015年12月期の動向

*TrelleborgVibracousticは持分法適用対象のため、売上高および営業利益は同社の連結売上高、営業利益には計上されない。

要因
1) 全社売上高
-2015年12月期の売上高は、前年比10.1%増の24,803百万スウェーデンクローナ。売上は約2％減少したが、構造改革による増加が約2%の530百万スウェーデンクローナとなり相殺された。その他、為替変動による増加分が約10%の2,100百万スウェーデンクローナ。

2) 全社営業利益
-2015年12月期の営業利益は、前年比13.0%増の3,471百万スウェーデンクローナ。売上高は伸びなかったものの、為替差益、コスト低減施策、効率化、買収効果が営業利益を押し上げた。

3) シーリングソリューション部門
-2015年12月期の同部門の売上高は、前年比8.7%増の8,242百万スウェーデンクローナ。為替変動により売上高は増加したが、本業の売上は前年比約1%減だった。アジア市場が好調だった一方、欧州と北米市場が低調に終わった。

4) TrelleborgVibracoustic
-2015年12月期の同部門の売上高は、前年比で9.1%増の1,942百万ユーロ。欧州、北米、アジアが好調で約5%の成長を見せた。

買収

-2015年12月、ホイールシステム (Wheel Systems) 部門を通じて、ブラジルの非公開会社で産業用タイヤメーカーのStandard Tyres Groupを買収したと発表した。Standard Tyres Groupは、ブラジルに拠点を持つマテリアルハンドリング車両メーカーに納入している。買収した事業はLorenaを本拠とし、Feira de Santanaに工場を保有する。2014年の売上高は、約100百万スウェーデンクローナ (11.9百万ドル)。(2015年12月1日付プレスリリースより)

-2015年11月、チェコの非公開会社CGS Holdingを買収することで合意したと発表した。CGSは、農業・工業・特殊車両向けタイヤや工業用ポリマー製品などを生産している。買収金額は約109億スウェーデンクローナ (12.5億ドル) を見込む。CGSの売上高は約56億スウェーデンクローナ (641百万ドル)。買収手続きは2016年上期に完了する予定。(2015年11月9日付プレスリリースより)

製品開発

エアスプリング用新型ベローズ
-TrelleborgVibracousticは、エアスプリング用の新型ベローズ ｢ZAX｣ を新たに開発した。この｢ZAX｣は、軸方向ベローズの優れたねじり分離性能とクロスプライベローズの寸法安定性を組み合わせたもの。2015年中に複数の新型SUVのリアアクスルに採用されるという。(2015年2月13日付プレスリリースより)

液体シリコンゴム製デュアルカラー部品
-同社のシーリングソリューション部門は、1つのツールから2色に着色された液体シリコンゴム製品の生産を可能にする技術を開発した。主要自動車メーカーからの要請を受けたもので、異なるプラットフォームで幾何学的に同様の製品について、容易に区別することができるようになる。

海外投資

<タイ>
-2015年11月、TrelleborgVibracousticは、タイのラヨーン県にあるHemaraj Eastern Seaboard工業団地に新工場を開設したと発表した。新工場では、エンジンマウント、シャシーマウント、ボディマウントを生産し、Ford、GM、日 産、Volvoなどのタイ拠点向けに納入する。まず、従業員30名を雇用し、2018年までに約200名に増員する計画。(2015年11月5日付プレス リリースより)

<メキシコ>
-同社はメキシコに、ライトビークル用熱可塑性エラストマーべローズの生産工場を建設し、操業を開始した。