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ILJIN Co., Ltd. 2017年12月期の動向

近年のハイライト

製品開発

-ホイール用ベアリングメーカー大手の韓国のイルジンは、樹脂を活用して鉄製プレス成型品と比べ重量を15%削減した電気自動車(EV)用サスペンションアームを開発したと発表した。樹脂と鋼材を組み合わせたマルチマテリアル・タイプのアームで、独BASFから素材提供と構造解析の技術支援を受けて実用化にめどをつけた。軽量化によるEVの航続距離延長に取り組む自動車メーカーに提案し、新規受注の獲得を目指す。アーム連結部の付け根などを除く本体を、ガラス繊維を50%配合したポリアミド製の強化樹脂製とし、強度と軽量化の両立を図った。ステアリング機構とアームをつなぐ部分のボールジョイントの樹脂化も実現して摩擦抵抗を軽減し、ステアリングの操作感向上に寄与する。今後はワンショット(1回の射出)の射出成形プロセスなど生産合理化を実現し、コスト競争力を高める方針だ。(2018年5月10日付プレスリリースより)

国内投資

-日進グローバルは、忠清北道の堤川 (Jecheon) 市との間で投資契約を締結した。同市内で135,930平方メートルの土地を取得し、第3工場を建設する。今回の設備投資額は1,013億ウォンを計画している。(2015年1月22日付プレスリリースより)

-日進グループ傘下の (株) ベアリングアートは、2014年7月より慶尚北道の栄州 (Yeongju) 工場の拡張工事を開始する。同工場は2013年6月に完成し、現在の延床面積は49,000平方メートル。今回の増設で新たに59,000平方メートルを増設し、合わせて108,000平方メートルとなる。(2014年7月14日付プレスリリースより)

海外投資

<米国>
-日進グローバルの米国子会社ILJIN Alabama Corp.は15.8百万ウォンを投資し、アラバマ州のベアリング工場を拡張すると発表した。GMおよびFordからの新規受注に対応するもの。同工場は現在、現代・起亜自動車の米国拠点にべアリングを納入している。(2014年12月12日付プレスリリースより)

受注

-ChryslerのSUV「Jeep Cherokee」にボールジョイントを納入している。2013年は同モデル24万台に供給し、約34億ウォンの売上を記録した。なお、日進グループは2016年までに中国のFiatおよびChryslerにもボールジョイントの供給を開始する計画。(2013年12月31日付プレスリリースより)

拠点開設

-2008年7月、日進グループは中国に2番目の工場を開所したと発表。天津に位置する新工場は、ホイールベアリングを上海GM (上海市)、奇瑞汽車[Chery Automotive]（安徽省蕪湖市）、北京ベンツ・ダイムラークライスラー (北京市) に供給する。36百万米ドルが投資され、面積は257,000平方フィートの規模。第2世代および第3世代の複列アンギュラコンタクトボールベアリングを製造するのに際して、鍛造工程と研削工程もこの工場で行われる。(2008年7月7日付プレスリリースより)

会社設立

<韓国>
-2011年12月、慶尚北道の慶州 (Gyeongju) 市に (株) ベアリングアート (Bearing Art Corporation) を設立した。新会社は約3,000億ウォンを投資し、自動車用ベアリングの工場を建設する計画。(2011年12月6日付プレスリリースより)

<米国>
-2012年10月、ILJIN USA CorporationがILJIN America Corporationを吸収合併。
-2010年9月、アラバマ州に「ILJIN Alabama Corporation」を設立。ホイールベアリング等の生産を行う。
-2008年2月、(株)日進グローバルはサウスカロライナ州に「ILJIN America Corporation」を設立。ベアリングの製造を行う。

研究開発体制