(株) 豊田自動織機 2019年3月期の動向
業績 |
(国際会計基準、単位：百万円) |
| 2019年3月期 | 2018年3月期 | 増減率 (%) | 要因 | |
| 全社 | ||||
| 売上高 | 2,214,946 | 2,003,973 | 10.5 | -産業車両事業の台数増、バリューチェーン全体での増収、物流ソリューション事業の拡大 |
| 営業利益 | 134,684 | 147,445 | (8.7) | -原材料の値上がり等 |
| 当期利益 | 159,778 | 173,816 | (8.1) | - |
| 自動車 | ||||
| 売上高 | 610,721 | 595,019 | 2.6 | -下記要因 |
| 営業利益 | 6,827 | 29,618 | (76.9) | - |
要因 (自動車部門)
車両事業
-2018年11月に新型RAV4の生産を開始したことにより、売上高は増加。
エンジン事業
-2018年6月にAR型ガソリンエンジンの生産が終了したが、新型のA25A型およびM20A型ガソリンエンジンの立上がりやGD型ディーゼルエンジンの増加により、売上高は増加。
カーエアコン用コンプレッサー事業
-中国を含む新興国では増加したが、欧州や日本などで減少したことにより、売上高は減少。
国内事業
-2018年11月、愛知県大府市の長草工場でトヨタ自動車の新型「RAV4」のラインオフ式を開催した。年産能力は27万9千台。米国を皮切りに日本など各地域向けを順次生産する計画。2018年9月末まで同工場で生産していた「ヴィッツ」のラインを改造し、RAV4を生産可能にした。豊田自動織機は、2001年からRAV4の生産を担当、これまでに累計約238万台を生産した。(2018年11月24日付日刊自動車新聞より)
2020年3月期の見通し |
(国際会計基準、単位：百万円) |
| 2020年3月期 (見通し) |
2019年3月期 （実績） |
増減率 (%) | |
| 売上高 | 2,300,000 | 2,214,946 | 3.8 |
| -自動車 | 629,000 | 610,721 | 3.0 |
| 営業利益 | 145,000 | 134,684 | 7.7 |
| 親会社の所有者に帰属する当期純利益 | 157,000 | 152,748 | 2.8 |
自動車部門の製品別売上高見通し |
(国際会計基準、単位：百万円) |
| 2020年3月期 (見通し) |
2019年3月期 （実績） |
|
| 自動車部門 | 629,000 | 610,721 |
| -車両 | 76,000 | 82,435 |
| -エンジン | 130,000 | 108,463 |
| -コンプレッサー | 350,000 | 346,211 |
| -鋳造品・電子機器他 | 73,000 | 73,610 |
研究開発費 |
(単位：百万円) |
| 2019年3月期 | 2018年3月期 | 2017年3月期 | |
| 全社 | 88,807 | 77,647 | 69,524 |
| -自動車部門 | 37,987 | 39,414 | 44,757 |
-自動車部門の取り組みは、ディーゼルエンジンや、ハイブリッド車・電気自動車・燃料電池自動車など電動車向けの電動コンプレッサー、エンジン車向けコンプレッサーの次世代モデル、電動車向けの電源機器などの開発。
設備投資額 |
(単位：百万円) |
| 2019年3月期 | 2018年3月期 | 2017年3月期 | |
| 全社 | 218,154 | 216,048 | 176,999 |
| -自動車部門 | 68,201 | 80,726 | 46,661 |
設備投資の主な内訳 （自動車部門） |
（単位：百万円） |
| 会社名 | 2019年3月期 | 2018年3月期 | 2017年3月期 |
| 同社 | 51,343 | 65,635 | 33,476 |
| Michigan Automotive Compressor, Inc. (米国 ミシガン州) |
- | - | 3,624 |
| 東海精機 (株) （静岡県磐田市） |
3,494 | - | 1,595 |
| TD Automotive Compressor Indonesia (インドネシア ブカシ県) |
- | - | 1,198 |
| 東久（株） （愛知県丹羽郡） |
- | - | 1,085 |
国内投資
-テストコースや評価設備などを備える「豊田自動織機 亀山試験場」(三重県亀山市)が完成したと発表した。投資額は土地や建屋などを含めて数十億円。実車評価できる体制を整えて、カーエアコン用コンプレッサーや燃料電池車(FCV)部品などの機能部品の開発に生かす。同試験場の敷地面積は約66万平方メートル。時速100キロメートルの巡航走行が可能な1周1.6キロメートルの高速周回路のほか、多目的評価場と車両性能評価設備を備える。実車評価により、ハイブリッド車(HV)やFCVなど多様なパワートレーンに対応した機能部品の開発で、取引先のニーズに迅速に対応する。評価設備やコース走行の運用体制を整備し、19年から本格的に運用する。(2018年11月10日付日刊自動車新聞より)
設備の新設 （自動車部門） |
(2019年3月31日現在) |
| 事業所名 / 会社名 (所在地) |
設備の内容 | 投資予定 総額 (百万円) |
着手 | 完了予定 |
| 連結財務諸表提出会社 | ||||
| 碧南工場 （愛知県碧南市） |
ガソリンおよびディーゼルエンジン製造設備 | 16,701 | 2018年9月 | 2020年3月 |
| 高浜工場 （愛知県高浜市） |
産業車両製造設備 | 5,300 | 2019年4月 | 2020年3月 |
| 長草工場 （愛知県大府市） |
乗用車製造設備 | 5,000 | 2019年4月 | 2020年3月 |
| 刈谷工場 （愛知県刈谷市） |
カーエアコン用コンプレッサー製造設備、繊維機械製造設備 | 4,064 | 2019年3月 | 2020年3月 |
| 大府工場 （愛知県大府市） |
カーエアコン用コンプレッサー部品製造設備 | 3,879 | 2019年4月 | 2020年3月 |
| 東知多工場 （愛知県半田市） |
エンジン用鋳造品製造設備、ディーゼルエンジン製造設備 | 2,621 | 2019年2月 | 2020年3月 |
| 安城工場 （愛知県安城市） |
車載用電子機器製造設備 | 3,101 | 2018年9月 | 2020年3月 |
| 東浦工場 （愛知県知多郡東浦町） |
カーエアコン用コンプレッサー部品製造設備 | 1,487 | 2019年4月 | 2020年3月 |
| 共和工場 （愛知県大府市） |
車載用電子機器製造設備、自動車用プレス型製造設備 | 704 | 2019年4月 | 2020年3月 |
| 在外子会社 | ||||
| Toyota Industrial Equipment Mfg., Inc. （Indiana, USA） |
産業車両製造設備 | 3,400 | 2019年4月 | 2020年3月 |
