富士機工 (株) 2011年3月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万円)
  2011年
3月期
2010年
3月期
増減率
(%)
備考
全社
売上高 91,771 84,681
8.4
新興国においては積極策を展開、先進国においては徹底した合理化と構造改革を推進。その結果、欧州を除く各地域の大幅な需要回復もあり、増収を達成。
営業利益 5,461 2,636
107.2 -
経常利益 5,340 2,294
132.8 -
当期純利益 3,328 1,180
182.0 -
ステアリングコラム事業
売上高 42,884 40,379
6.2 -
営業利益 2,634 1,488
77.0 -
シート事業
売上高 34,720 30,088 15.4 -
営業利益 1,835 716 156.3 -
パワートレイン事業
売上高 14,166 14,213 (0.3) -
営業利益 991 431 129.9 -

会社設立

中国
2011年1月、信昌国際投資有限公司(台湾)およびタチエス(日本)との合弁で、中国に新会社を設立する。新会社の名称は「浙江富昌泰汽車部件有限公 司」(Zhejiang Fu Chong Tai Automotive Parts Co., Ltd.)。浙江省嘉善(Jiashan)に拠点を置き、シート機構部品の開発・生産を行う。まずは2011年11月からシート部品の組み立てを行う予定。その後は機構部品の内製化も計画している。なお、新会社の資本金は12百万米ドル。出資比率は富士機工51.0%、信昌国際投資40.0%、タチエス9.0%となっている。(2010年12月3日付プレスリリースより)

ドイツ
シート機構メーカーの独CRHオートモーティブと共同で、ドイツ(NRW州ゾーリンゲン、CRH本社内)に合弁会社を設立したと発表した。日系自動車メー カーの欧州工場向けに生産していたリクライニング部品(リクライナー)を、CRHのハンガリー工場が生産し、新合弁会社が自動車用シートの構成部品と機構 部品を販売する。新会社の名称は、フジキコー・ハンメルシュタイン・アウトモーティブ(FUHA)。資本金は 7,500万円。富士機工が51%、CRHが49%出資する。2014年に22億5,000万円の売上高を見込む。現在は販売機能だけだが、中期的には開 発、生産機能を備える予定。(2010年4月22日付日刊自動車新聞より)

>>>次年度業績予想(売上、営業利益等)

開発動向

研究開発費

(単位:百万円)
  2011年3月期
全体  1,476
-ステアリングコラム事業  729
-シート事業  477
-パワートレイン事業 269

-試作及び実験を含め、364名が研究開発に携わっている。
-2011年3月末現在の産業財産権の総数は350件(国内126件、海外224件)。

研究開発活動

ステアリングコラム事業
-ステアリングコラムに要求される機能・性能を最も合理的な機構・構造で実現するために、塑性加工技術の水準向上をはかりコスト低減、軽量化及び安全性・商品性の向上に取り組んでいる。
-グローバル化に対応し、日、米、欧の三極開発体制強化を図り、米国・欧州の顧客も考慮した競争力の強化と品揃えの充実に取り組んでいる。
-自動車メーカー及びシステムメーカーと走行性能向上に関する将来技術、製品の開発を共同で実施。
-株式会社ジェイテクトとは、開発スピードの短縮等シナジー効果を狙って、ジェイテクト設計陣の同社受入れによる共同開発を実施。

シート事業
-シートのリクライナー、ハイトアジャスター、スライドをはじめとするシート機能のコア部品開発及びシステム開発を実施。環境対策と安全・快適性ニーズの高まりを受けて、小型・軽量・高強度・高機能化とコスト低減活動に取り組み中で、車両の使い勝手向上のためRV車等のシートアレンジ対応製品開発にも取り組み、多様化してきた顧客の要望に沿う製品を開発中。
-株式会社タチエスとは、開発スピードの短縮等シナジー効果を狙って、設計陣の相互受入れによる共同開発を実施。

パワートレイン事業
-シフター部品については、A/Tシフターの構造合理化によるコスト低減・軽量化に取り組み一段の競争力強化を図るため、普及型シフター開発に取り組んでいる。また、操作感、操作音などの操作フィール改善を図る商品力向上対応にも継続的に取り組んでいる。さらに、将来の小型化対応に備えた商品開発も推進中。
-プーリー、ドライブプレート等の機関駆動部品については、板材の増肉成形工法やすり割り成形工法に代表される独自の塑性加工技術と解析技術、ノウハウを活用し、市場の板金化へのニーズに対応した各種形状プーリーの開発に継続的に取り組んでいる。
-大型車部品については、M/T、A/Tコントロール部品を中心に、顧客の仕様を基本とした開発に取り組んでいる。

技術導入

(2011年3月31日現在)

国名 契約先 内容 契約期間
ドイツ Keiper GmbH & Co. シートリクライニングメカニズム及びヘッドレストアジャスターの製造技術 1987年9月25日 - 2011年12月31日
くさび使用タイプ・シートリクライニングメカニズムの特許実施権 1997年4月18日 - 2011年12月31日
ドイツ Winkelman Pannhoff GmbH 一体成型ドライブプレートの製造技術 1996年1月29日 - 2012年1月28日
(自動継続)
リヒテンシュタイン

ThyssenKrupp Presta AG

ステアリング・コラムの特許クロスライセンス契約 2007年7月30日 - 2017年4月17日

技術供与

(2011年3月31日現在)

国名 契約先 内 容 契約期間
台湾 台湾厚木工業股份有限公司
[Taiwan Atsugi Co., Ltd.]
ステアリング・コラムの製造技術 1992年10月6日- 2011年10月5日
(自動継続)
台湾 常裕富士機工股份有限公司
[Joyu-Fuji Machinery Co., Ltd.]
ATデバイス・MTリンケージ・プーリーの製造技術 1996年10月8日- 2011年10月7日
(自動継続)
中国 協富光洋(厦門)機械工業有限公司
[Shye Fu Koyo (Xiamen) Mechanical Industry Co., Ltd.]
ステアリング・コラム及び中間シャフトの製造技術 2005年12月1日 - 2011年11月30日
(自動継続)
米国 Douglas Autotech Corporation ステアリング・コラム及びATデバイスの製造技術 2006年4月1日 -
(該当車種製造中)
米国 Fuji Autotech U.S.A L.L.C. シート・リクライニング、シート・リフター及びシート・スライド機構の製造技術 2006年4月1日から5年間又は該当車種の製造期間
チェコ Fuji Koyo Czech s.r.o. ステアリング・コラム及び中間シャフトの製造技術 2006年4月1日 -
(該当車種製造中)
フランス Fuji Autotech France S.A.S. シート・リクライニング、シート・リフター及びシート・スライド機構の製造技術 2006年4月1日 -
(該当車種製造中)
インドネシア PT. Autotech Indonesia ステアリング・コラム及び中間シャフトの製造技術 2006年4月1日 -
(該当車種製造中)
中国 広州富士機工汽車部件有限公司
[Fuji Autotech Guangzhou Co., Ltd.]
シート・リクライニング、シート・リフター及びシート・スライド装置の製造技術 2007年1月1日から9年間
タイ Summit Fujikiko Kurata Manufacturing Co., Ltd. ステアリング・コラム及び中間シャフトの製造技術 2007年1月1日から5年間又は該当車種の製造期間
中国 広州常富機械工業有限公司
[Guangzhou Changfu Machinery Co., Ltd.]
オートマチック・トランスミッション・シフト・セクターの製造技術 2007年1月1日から5年間又は該当車種の製造期間
インド Sona Fuji Kiko Automotive Ltd. ステアリング・コラム及び中間シャフトの製造技術 2008年2月28日から7年間又は該当車種の製造期間
台湾 信昌機械廠股份有限公司
[Hsin Chong Machinery Works Co., Ltd.]
シート・リクライニング機構の製造技術 2008年3月18日から5年間又は該当車種の製造期間
中国 広州常富機械工業有限公司
[Guangzhou Changfu Machinery Co., Ltd.]
ロッドフードサポートの製造技術 2010年6月1日から5年間又は該当車種の製造期間
ドイツ Fuji Kiko Hammerstein Automotive GmbH
シート・リクライニング機構の製造技術

2010年5月25日から該当車種の製造期間

設備投資

設備投資額

(単位:百万円)
  2011年3月期 2010年3月期 2009年3月期
全社  2,494 1,488 3,587

-2011年3月期は、新規受注、モデルチェンジによる新製品製造対応の生産体制整備等を実施。

同社本庄工場土地購入 : 1,366百万円
ステアリング部品生産体制整備 : 547百万円
シート部品生産体制整備 : 370百万円
パワートレイン部品生産体制整備 : 78百万円
その他 : 131百万円

設備の新設計画

(2011年3月31日現在)

会社名
事業所名
所在地 事業 投資予定金額
(百万円)
着手 完了 完成後の
増加能力
同社
鷲津工場
静岡県
湖西市
シート事業 1,413
2008年
7月
2012年
3月
変動なし
同社
新居工場
静岡県
湖西市
ステアリングコラム事業 809
2010年
1月
2012年
3月
変動なし
同社
本庄工場
埼玉県
本庄市
パワートレイン事業 89
2010年
4月
2012年
3月
変動なし
Fuji Autotech A.B. スウェーデン
エスキルスチューナ市
ステアリングコラム事業 395 2011年
1月
2011年
12月
変動なし
Summit Fujikiko Kurata Manufacturing Co., Ltd. タイ
ラヨン県
ステアリングコラム事業 618
2011年
1月
2011年
12月
変動なし

設備の改修

(2011年3月31日現在)

会社名
事業所名
所在地 事業 投資予定金額
(百万円)
着手 完了 完成後の
増加能力
同社
鷲津工場
静岡県
湖西市
シート事業 109 2011年
1月
2012年
3月
変動なし