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日本精機 (株) 2018年3月期の動向

事業動向

ｰHUD事業では、需要拡大を見据え、生産拠点整備・生産能力拡大を進める。
高い技術力が必要であるハイエンドクラスにおいては、業界をけん引する技術進化、視認性(高精細・高画角・高品位)の向上を進め、既存顧客との取引を継続。
普及に向けた改良が必要であるローエンドクラスでは、新規顧客の獲得を目指し、市場の創出を狙う。
それぞれどちらも小型化・軽量化を進め、搭載性の向上を図る。

ｰHUD事業の拡大に伴い、生産体制の強化も進める。
2018年9月より英国拠点においてHUDの量産を開始予定。これまでは日本や米国で生産していたが、HUDの搭載モデルが増加している欧州で現地生産に乗り出す。現地生産によって供給体制をスムーズにし、新規受注の開拓にも取り組む方針。同社としてのHUD事業の売上高を現状比2倍以上の500億円に引き上げる目標の早期達成につなげる。
また、日本国内では、NSウエスト株式会社の新工場が稼働し、重要内製部品を自社に供給する体制を構築した。

ｰ同社は今後ASEAN地域、タイにおいて生産機能拡充などグローバルでの競争力強化に努める方針。

中期経営計画

ビジネスの新展開とグローバル化に向け、同社は2018年ｰ2020年の中期経営方針を発表。
2020年年3月期に連結売上高2,800億円をめざす。

今期(2018年3月期)は、車載計器事業売上高1,900億円目標に対し、2,069億円にて達成。
その他の各事業においては未達成であったものの、全社においてはほぼ計画達成(2,631/2,700億円)とした。

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)

研究開発体制

-研究開発活動は、R&Dセンター (新潟県長岡市)、NSテクニカルセンター (新潟県長岡市) を中核として、各事業分野を担当する量産製品の開発、設計組織および生産技術部門と連携して実施。

設計開発機能の強化
-機能高度化による工数の増加に対応するため、機能強化を図り将来受注に必要な原資を確保
将来受注を予測、開発の抑制によるコスト上昇の抑制、設計資産の流用による開発力強化など機能強化に努める。

研究開発活動

自動車および汎用計器事業
-ヘッドアップディスプレイ (HUD) 等の運転支援型情報表示システムの開発、および次世代HMI (ヒューマン・マシン・インターフェイス) 機器の開発
-スマートフォン連携技術の開発
-車載用光学技術およびアクチュエーター技術の開発
-車載用センサー機器の開発

自動車および汎用計器事業
-新機種対応および生産能力拡大、設備更新を目的とし、基板実装設備、計器組立設備の投資を実施。