Shaanxi Fast Auto Drive Group Company [陝西法士特汽車伝動集団有限責任公司] 2015年12月期の動向

最近の動向

-子会社「陝西法士特歯輪有限責任公司 [Shaanxi Fast Gear Co., Ltd.]」のSシリーズトランスミッションの組立ラインが完成。この組立ラインはベアリングのオンライン組込みおよびシャフトの組込みに先進技術を採用したもので、Sシリーズの量産を可能にするものである。(2016年1月4日付けプレスリリースより)

-2015年9月、「商用車用トランスミッション製造におけるIoTの応用」プロジェクトが検収審査に合格した。

-2015年5月、北京で開催された「2015北京国際道路輸送、都市公共交通車両および部品展覧会 (2015 China Beijing International Exhibition on Buses, Trucks & Components)」に、バス用トランスミッション、リターダー、クラッチなど8種のドライブトレイン新製品を出展。そのうち、5DS50Tトランスミッションは省エネタイプで、小型バスに照準を合わせたもの。6DS100Tアルミケース軽量化トランスミッションは都市公共交通大型バス、高級豪華バス向けに製造したもの。DSシリーズバス用トランスミッションは同社が独自開発し、知的財産権を所有しているもので、すでに宇通客車 (Yutong Bus)、蘇州金龍 (Suzhou King Long)、厦門金龍 (Xiamen King Long) などのバスメーカー数十社の330余りのモデルに搭載されている。(2015年5月18日付けプレスリリースより)

-2015年3月、子会社「法士特汽車伝動（タイ）有限公司[Fast Auto Drive (Thailand) Co., Ltd.]」は初めてトランスミッションを顧客に納入した。

受注

-揚州亜星客車とサウジアラビア向けバス用トランスミッション144台の供給契約を結んだと発表。サウジアラビア向けとしては同社にとって最大の受注となる。今回揚州亜星客車は144台すべてに同社のトランスミッションが採用され、122台に5J100T/5J120Tを、残り22台に6DS150T/6DS150TBを搭載する。(2015年11月9日付けプレスリリースより)

事業提携

-2015年12月、金龍汽車集団と福建省アモイで戦略的提携契約を結んだと発表。それによると、同社は今後製品開発、設計から企画まで金龍汽車集団と提携を深め、ニーズの高いハイエンド製品を共同開発するとしている。(2015年12月29日付け各種リリースより)

開発体制

-エンジニアリング技術者は500名超。

研究開発施設

-西安ハイテク開発区に陝西省法士特汽車伝動工程技術研究中心 [Shaanxi Fast Auto Drive Engineering Technology Research Center] を保有。研究センターは事務オフィス、設計研究所、生産プロセス研究所、実験センター、材料成型理化センター、試作センターから成る。

研究開発活動

-2015年1月、同社の「自動車用トランスミッションケースのオールアルミ化」プロジェクトが宝鶏市政府から資金援助を得ることになったと発表。オールアルミトランスミッションケースは車体重量を大幅に軽量化し、燃費の向上、排出ガスの低減などのメリットをもたらすとしている。(2015年1月14日付け各種リリースより)

特許

-2015年1月、同社のテクニカルセンターが開発した「ロックピンタイプ自動車シンクロナイザー」が国家知識産権局 (The State Intellectual Property Office) の第16回中国特許賞優秀賞を受賞したと発表。この特許技術は米国、カナダ、ロシアなどでも特許を取得しており、同社の自主開発トランスミッション9JSD、10JSD、12JSD、16JSDなどに応用されている。「ロックピンタイプ自動車シンクロナイザー」を装備したトランスミッションは副変速機シンクロナイザーのシンクロ容量を増大させるだけでなく、シンクロナイザーの性能と寿命を向上させ、トランスミッションの性能を高めるとしている。2014年末までに販売した「ロックピンタイプ自動車シンクロナイザー」装備のトランスミッションの販売台数は90万台を超えている。(2015年1月4日付けプレスリリースより)

-2015年末現在、426件の特許を取得している。

国内投資

-2014年12月末、宝鶏市ハイテク開発区自動車産業パークに中、小型トラック用トランスミッション工場を建設すると発表。敷地面積は約533,600平方メートルで、総投資額は30億元。完成後の年産能力は中型、小型トラック用トランスミッション100万台。売上高は50億元を見込む。(2015年1月6日付け各種リリースより)