(株) ユニバンス 2014年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2014年 3月期 |
2013年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 64,624 | 64,184 | 0.7 | - |
営業利益 | 1,462 | 287 | 409.4 | -合理化効果および円安効果等が寄与。 |
経常利益 | 1,805 | 732 | 146.6 | - |
当期純利益 | 1,653 | 416 | 297.4 | - |
ユニット事業 | ||||
売上高 | 36,166 | 32,402 | 11.6 | -新規に受注したSUV用四輪駆動装置の販売増により増収。 |
営業利益 | 1,304 | 724 | 80.1 | -売上高の増加に加えて合理化効果および円安効果等により増益。 |
部品事業 | ||||
売上高 | 28,390 | 31,441 | (9.7) | -CVT用部品が増加したものの顧客の内製化により減収。 |
営業利益 | 69 | (477) | - | -海外拠点の強化に伴う先行費用の発生があったものの、合理化効果および円安効果等によって黒字転換。 |
事業方針
-将来の環境対応社を見据えた競争力がある低燃費な製品の開発、多品種少量生産を低コストで行う「ユニバンス流ものつくり」 (UNIVANCE Production Way) の強化と新技術の実用化を推進。グローバル販売戦略を達成するべく、経営資源の効率的な再配置を行い、製品競争力と収益力の向上を目的に以下の施策を実施している。- 技術開発による商品競争力の強化とビジネスの拡大
- 海外3拠点 (北米・インドネシア・タイ) の強化・拡大
- 国内拠点の再編と経営リソースの最適化
2015年3月期の見通し |
(単位:百万円) |
2015年3月期 (予測) |
2014年3月期 (実績) |
増減 (%) |
|
全社 | |||
売上高 | 65,200 | 64,624 | 0.9 |
営業利益 | 1,000 | 1,462 | (31.6) |
経常利益 | 950 | 1,805 | (47.4) |
当期純利益 | 500 | 1,653 | (69.8) |
>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2014年3月期 | 2013年3月期 | 2012年3月期 | |
全社 | 1,430 | 1,371 | 1,457 |
売上高に占める割合 (%) | 2.2 | 2.1 | 2.1 |
研究開発体制
-研究開発は商品開発部を中心に実施しており、2014年3月末時点の研究開発スタッフは100名 (総従業員の約6.0%に相当)。研究開発活動
1) ユニット事業-ユニット事業内の全ての事業に共通した同社の開発方針として、以下3つの方針をもとに、コスト競争力の高い製品群、高度な制御技術を駆使した新製品の開発を実施。
- 高度メカトロニクスによる高機能化の追求
- 地域別に最適な製品とモノ造りの追求
- 環境性能とコストの両立
-主力商品であるトランスファーユニットは、グローバルに市場が拡大する中、ピックアップトラック、SUV、CUV用製品の研究開発に重点を置き、ラインアップ化と軽量・コンパクト化を図る開発、および更なる競争力を高める技術開発に取り組んでいる。
<マニュアルトランスミッション (MT)>
-バン・トラック等の小型、中型商用車向けのトランスミッションは、燃費向上、排ガス規制等の環境対応、エンジンの高出力化対応、およびドライバーへの負担軽減をより一層配慮した自動化のための研究開発に取り組んでいる。
-ハイブリッドおよび電気自動車の様々な車両レイアウトに対応した減速機の研究開発を強化。
2) 部品事業
-軽自動車用ステアリング部品である中間ギアボックス、マニュアルステアリング用ギアボックスの開発に取り組んでいる。
-燃費性向上やドライバーへの負担軽減を目的とした、無段変速機用の高精度部品の開発を推進している。
-今後は、さらに製品競争力を高めるために、歯車、動力伝達軸、コンパニオンフランジなどのコア製品を中心に、材料・工法技術、および設計要素技術の研究開発に重点的に取り組んでいく方針。また、海外生産の増加に対し、材料を含めた部品現地化を推進。
開発計画
デュアルクラッチトランスミッション、2015年に製品化へ-自動変速機の一種であるデュアルクラッチトランスミッション (DCT) を、2015年の製品化を目指して開発する。マニュアルトランスミッション (MT) や四輪駆動用トランスファー (動力分配装置) といった駆動用製品での技術をベースに小型・軽量なユニットの開発を目指す。DCTはオートマチックトランスミッション (AT) やCVT (無段変速機) に比べ動力の伝達ロスが少なく、燃費性能が良いなどのメリットがある。DCTの開発で得るノウハウを電気自動車(EV)用減速機の開発にも生かし、国内での新規製品分野の開拓につなげる。(2013年6月5日付日刊自動車新聞より)
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2014年3月期 | 2013年3月期 | 2012年3月期 | |
ユニット事業 | 2,026 | 1,981 | 2,301 |
部品事業 | 1,946 | 2,001 | 2,676 |
その他 | 7 | 2 | 74 |
合計 | 3,980 | 3,986 | 5,052 |
-主に、新規立ち上がりおよび設備の増産投資を実施。
設備の新設計画
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(2014年3月31日現在) |
計画金額 (百万円) |
主な内容・目的 | |
ユニット事業 | 671 | 機械加工設備、新規立ち上がり等 |
部品事業 | 4,159 | 機械加工設備、新規立ち上がり等 |
合計 | 4,831 | - |