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(株) アーレスティ 2019年3月期の動向

ダイカスト事業概況
<日本>
一部取引先の生産調整の影響を受けて受注量前年比減。
燃料費の上昇や減価償却費の増加等の影響を受け、セグメント利益は40.3%減。

<北米>
米国において、小型トラックやSUVに搭載される部品の受注が好調、一昨年の一部部品生産終了の影響を補い、前期とほぼ同じ受注量となった。
メキシコ工場は新規部品の量産本格化による受注拡大があったものの、主要顧客の自動車メーカーの北米市場での販売影響を受け受注減となった。
セグメント売上高は前期比0.3%減、利益は57.5%減。

<アジア>
中国では、主要顧客の自動車メーカーの販売が下期より減少に転じた。
インドでは、好調だった自動車販売にやや陰りが見えてきたものの、新規部品の量産本格化等により、受注量増加。
セグメント売上高は前期比1.5%減、利益は22.6%減。
　

国内投資

関係会社工場増築
-関係会社であるアーレスティプリテックの豊橋工場を増築すると発表した。同社は今回の工場増築により、従来のエンジン部品の受注増加に加え、電動系部品の新規受注に対応するため、生産体制を強化するという。（2019年4月3日付プレスリリースより）

生産能力増強
-パワーコントロールユニット用ダイカスト部品の生産能力を増強する。愛知県の生産工場に新しい加工棟を増設する。設備を除く投資額は約6億円。インバーターやコンバーターのケースを生産し、トヨタ自動車系の大手サプライヤーの受注増に備える。生産子会社であるアーレスティプリテックの豊橋工場 (愛知県豊橋市) に第4加工棟を新設する。敷地面積は4575平方メートルで、2019年9月に竣工する予定。導入設備台数は、今後の受注状況に応じて決める。同社は豊橋工場のほか、山形県の生産子会社にも約20億円を投じて加工棟と溶接棟を新設する予定。生産体制を整え、受注拡大に結びつける。 (2018年12月3日付日刊自動車新聞より)

山形工場生産能力増強
-自動車向けダイカスト部品を手がける山形工場 (山形県白鷹町) の生産能力を増強する。生産子会社のアーレスティ山形に約20億円を投じて、2019年に加工棟と溶解棟を新築するとともに、型締力800トンのダイカストマシン2台と加工機20台を増設する。電動車両向けに需要が拡大しているインバーターや昇圧コンバーターケースといった電動車両向け部品の生産体制を拡充、事業の拡大を図る。山形工場は現在、ダイカストマシン18台、加工機60台を設置しており、主にエンジン部品を製造してきた。(2018年6月1日付日刊自動車新聞より)
　

海外投資

＜米国＞
電動車用ダイカスト部品生産体制強化
-海外で電動車両用のダイカスト部品を生産できる体制を構築する。受注状況に応じて今年度内にも米オハイオ州の生産子会社に電動車両用部品専用の加工機を導入する。早ければ2020年度内に量産を開始する見通し。日系メーカーに対する受注活動を強化し、モーターハウジングやインバーターケースなどの電動車両用部品を主力のエンジンや変速機用部品に次ぐ収益源に育てる。専用設備を導入する拠点は米国の生産子会社「アーレスティウィルミントン」。米国では、ゼロエミッションビークル (ZEV) 規制が25年にかけて段階的に厳格化する予定で、プラグインハイブリッド車を含めた電動車の市場規模は今後拡大するとみられる。受注活動を強化し、需要の吸収を図る。 (2018年8月28日付日刊自動車新聞より)

2019年3月期に完成した主要設備 (ダイカスト事業)

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)