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Beijing Hainachuan Automotive Parts Co., Ltd.[北京海納川汽車部件股份有限公司] 2020年12月期の動向

業績

-2020年、同社の売上高は658億元超。

戦略的提携

-同社は、ボルボ・カーアジア本部で技術展を開催し、ボルボ・カーアジア本部と提携合意書に署名したと発表した。海納川はボルボ・カーの事業発展に伴い、グローバルでの材料調達の統合、産業チェーンサポートの強化、生産拠点配置の最適化を通じて、ボルボ・カーにより良い製品とサービスを提供する。双方はCASE (コネクテッド、自動運転、シェアード、電動化) 分野に優先的に取り組み、協業によるイノベーションを加速させ、相互補完的な関係構築を目指す。(2020年10月30日付公式Wechatに基づく)

-同社は、国家新能源汽車技術創新センター（国創センター）と戦略的提携協定書に署名したと発表した。双方は新エネルギー車向け重要技術の分野で提携する。優れたリソースを統合し、新エネルギー車産業の発展のために、将来を見据えた技術、イノベーションサービス、システム化ソリューションを提供し、新技術の応用や新しい成果への重要な架け橋を築くとしている。(2020年9月15日付けリリースより)

-同社は、Daelim Corporation (韓国) との合弁会社である北京大林万達汽車部件有限公司[Beijing Daelim Wanda Automotive Parts Co., Ltd.]と濱州経済技術開発区が戦略的提携協定書に署名したと発表した。双方は濱州市のアルミ産業の強みを生かし、事業変革の加速、軽量化関連の産業拠点建設で戦略的に協業を行う。(2020年6月5日付プレスリリースより)

新製品

-同社は、2020北京モーターショーに軽量化、電動化、インテリジェント化、コネクテッド化に関連した新製品を出展すると発表した。インテリジェント化の領域では、セントラル・インテリジェントゲートウェイ、インテリジェント運転検知融合システム、インテリジェントランプ、インテリジェントサンルーフなどを出展する。電動化の領域では統合・モジュール化ソリューション、統合型軽量バッテリーケース、統合型電気駆動システム、統合型高圧電源システムなどの製品を出展する。軽量化の領域では、軽量化デモ車両の展示を通して、一連の車両軽量化ソリューションを紹介する。このほか、内外装、電子製品、シャシー、動力、車体、新エネルギーとコネクテッド製品の部品技術とモジュール化製品を展示する。（2020年9月21日付プレスリリースより)

-同社は、渤海汽車系統股份有限公司[Bohai Automotive Systems Co., Ltd.]、海納川(濱州)軽量化汽車部件有限公司、北京北汽模塑科技有限公司など子会社とともに、Volvo Sustainable Tech Show 2020に参加したと発表した。海納川はこの展示会にショックタワー、ピストン、インストルメントパネルモジュールブラケット、エンジンシリンダーブロックなど多くの軽量化部品を出展した。(2020年8月4日付けリリースより)

-同社は、ユーザーの安全なモビリティを保障するため「クリーンコックピット」ソリューションを投入すると発表した。海納川「クリーンコックピット」は空気ろ過浄化システムと殺菌消毒システムを統合し、高感度レーザーPM2.5センサーによる正確な車内環境の検知を実現する。CANネットワークアーキテクチャにより、可視化モデルを通して車内の空気をリアルタイムで監視する。また装備されるHEPAフィルタ (High Efficiency Particulate Air Filter) は、N95医療用マスクと同クラスの材料を用い、400万/㎤超のマイナスイオン濃度の高効率活性炭を配合し、除菌率を95%まで高め、N95マスク級の安全をもたらした。(2020年3月11日付プレスリリースより)

-子会社渤海汽車傘下のTrimetと欧州の有名大学が共同でハブモーターを開発。ユニット当たりの重量は20kg未満で、出力は40キロワット、トルクは300Nm。軽量、低コスト、高効率を特徴とする。

-同社はバッテリーパックのロアケースに航空グレードの「7シリーズアルミ」を採用した7シリーズアルミ合金バッテリートレイを開発。Bクラス純正電気自動車用バッテリーの既存容量・重量で約50％の耐荷重を向上。

-同社は、強力な冷却能力、低騒音、低消費電力を特徴とする周波数変換器を内蔵した電動コンプレッサーを開発。電気自動車の航続距離と快適性を効果的に向上させることができる。 さらに、大負荷のアクティブおよびパッシブギアが開発された。優れたNVHパフォーマンスと大きな耐荷重性を特徴とする。

受賞

-2020年に、同社とその子会社はOEM顧客から次の賞を受賞：

研究開発

-2019年フランクフルトモーターショーに「軽量化、電動化、インテリジェント」分野の新製品を出展。 軽量化の分野では、Audi、Porsche、Magnaなどの顧客向けに開発・製造されたアルミ合金製リアショックタワー、DCT300トランスミッションハウジング、ハイブリッドシステムバッテリーボックス、アルミ合金製Aピラー、アルミスポイラーブラケット、ナイロンカーボンファイバー天窓フレーム、アルミ合金ホイールなど、さまざまな製品が展示された。 また、電動化・インテリジェントの分野では、Trimetと欧州の著名大学が共同開発したハブモーター、7シリーズアルミ合金バッテリートレイ、インバーター一体型電動コンプレッサー、重負荷アクティブ・パッシブギアなどを展示。 さらに、インテリジェントドライブシステムを主眼とする自社開発のセンサーフュージョンシステムも展示。ニューラルネットワークアルゴリズムによって収集されたカメラとLIDARデータの包括的な分析により、オブジェクト、距離、動きの迅速かつ正確な識別および制御を実現。（2019年9月10日付プレスリリースより）

研究開発センター

-子会社 「英納法天窓系統集団 [Inalfa Roof Systems Group B.V.]」 は下記の研究センターを保有している。
　・オランダ　Venray
　・米国ミシガン州　Auburn Hills
　・韓国　Mado
　・日本　神奈川県新横浜
　・中国　上海
 

受注

-同社は、傘下の2社が北汽集団の「BEIJING-X7」に部品を供給すると発表した。北京海納川海拉車灯有限公司[Beijing Hella BHAP Automotive Lighting Co., Ltd.]はフロントコンビネーションランプを、北京海松元汽車部件有限公司[Beijing Haisongyuan Automotive Parts Co., Ltd.]は新世代28cc電動コンプレッサーを供給する。そのうち、フロントコンビネーションランプは3つのモジュールが配置されており、50X35mmの小型レンズとLED光源を採用している。新世代28cc電動コンプレッサーは現在の量産モデルをベースに17%の小型化、10%の軽量化のほか、電磁両立性の向上、冷却能力の13%アップも実現したという。(2020年6月23日付プレスリリースより)

-同社は、傘下の企業が北汽新能源の電気自動車 (EV) 「ARCFOX αT」向けに複数の部品を提供すると発表した。北京博格華納汽車伝動器有限公司[BorgWarner TorqTransfer Systems (Beijing) Co., Ltd.]は37型eGearDrive電動アクスルを、海納川（濱州）軽量化汽車部件有限公司[Hainachuan (Binzhou) Lightweight Auto Parts Co., Ltd.]はフロントホイールカバーを、海斯坦普汽車組件（天津）有限公司[Gestamp Auto Components (Tianjin) Co., Ltd.]はフロント/リアサブフレームを、北京海納川海拉車灯有限公司[Beijing Hainachuan Hella Lamp Co., Ltd.]はランプを提供するという。(2020年5月および6月のリリースより1/2/3)