Ford:堅調な業績を維持、多くの新型車を投入

大型ピックアップF-150のアルミボディ化に挑戦、ムラーリーCEO退任

2014/06/27

要 約

Fordの自動車部門の税引前利益
Fordの販売台数予測

収益は北米依存

 北米の自動車産業は、堅調な経済により消費者心理が改善し、買い替え需要と魅力的なインセンティブにより、力強い回復を続けている。Fordは北米市場から多くの利益を得ており、2013年の連結税引前利益86億ドルの大半は、北米販売から得たものである。

グローバルで23車種の新型車を投入
 2014年Fordは全世界で23の新型車またはマイナーチェンジ車を市場投入し、商品ラインナップを大きく刷新する。北米では収益の大黒柱になっている大型ピックアップのF-150、フルサイズ商用バンのTransit、Lincolnブランドの販売拡大の切り札と期待する小型SUVの「MKC」、スポーティなMustangなど、16の新型車またはマイナーチェンジ車を投入する。中国では、中国市場専用車として開発したEscortでさらなる拡販を目指す。

2014年収益はラインナップ刷新で微減

 商品ラインナップの刷新で今後数年間の競争力は高まるが、モデルチェンジに伴う工場の休止期間が長くなり卸売台数が増えず、市場投入費用がかかるために、2014年の連結税引前利益は2013年より少ない70~80億ドルを予想している。

中国とインドで拡販

 Fordは、今後、成長が最も期待できるのはアジア市場と考えている。LMC Automotive社の予測によると、Fordのライトビークル世界販売は増加を続け、2017年には700万台に拡大する見込み。その多くは、アジア太平洋、特に中国とインドで拡販できると予想されている。


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