メガキャスト・ギガキャスト
テスラ、トヨタ、ホンダ、長城汽車の特許出願動向
要約
本レポートは、トヨタテクニカルディベロップメント株式会社(TTDC)が提供している「技術情報配信サービス-AI Ninja」の特許情報をもとに、昨今の⾃動⾞業界を取り巻く技術トピックスに関するレポートをMarkLinesが作成した。TTDCは、知的財産(IP)事業と計測制御事業を展開。知的財産(IP)事業では世界の⾃動⾞開発に関する情報収集と解析を⾏い、研究企画のコンサルティングをはじめ、外国特許の出願や技術翻訳を実施している。
近年、自動車産業では電動化の進展とともに、生産プロセスそのものを革新する新技術として、メガキャスト・ギガキャスト技術が注目を集めている。これらは、型締め力の大きなダイカストマシンを用い、従来は数十から百点以上の鋼板プレス部品を溶接して構成していた車体構造を、アルミニウム合金で大型部品として一体成形する鋳造技術である。部品点数の削減や、ボディの剛性向上の点で大きなメリットがあり、テスラがModel Yのアンダーボディに導入したことで大きな注目を集め、テスラだけでなく、中国メーカーやトヨタ、マツダ、ホンダなどの多くのメーカーが導入・検討を進めている。
本レポートでは、こうした背景を踏まえ、メガキャスト・ギガキャスト技術が適用されている自動車技術として、アンダーボディやアッパーボディなどの大規模部品を一体成型した構造に関する特許出願・実用新案を対象に、主要自動車メーカーの動向を調査する。調査には、2020年以降に公開された特許・実用新案情報を用いた。
2020年以降の出願件数は、2020年は件数が少ないものの、2021年に増加し、2022年には大幅に増加している。2023年および2024年は高い水準を維持しているものの、2022年と比較するとやや減少している。出願件数上位10社の件数を見てみると、長城汽車が最も突出して出願件数が多く、次いでトヨタ、長安汽車が多い。GEELY、現代自動車・起亜、広州汽車、第一汽車、小鵬汽車といった中国・韓国メーカーがまとまって並んでいる。技術分類では、長城汽車がどの分類についてもまんべんなく出願がされており、トヨタは衝突対策について多くの出願がされている。また、トヨタやマツダの日本の自動車メーカーはフロントについての出願がリアよりも多い傾向があり、長城汽車はじめ中国メーカーはフロントよりもリアに関する出願が若干多い傾向がある。

技術情報配信サービス-AI Ninja URL:https://thinktank.toyota-td.jp/pub/list
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