Japan Mobility Show 2025：トラック・バスのBEV・FCEV

商用車メーカーのマルチパスウェイ戦略、BYDの日本専用BEV小型トラック

2025/12/16

要約
事業環境と各社の戦略 ― プレスブリーフィングより
出展車両まとめ：BEV、FCEV、エンジン車
出展車にみる重要技術：水素・燃料電池、BEV熱マネジメント、L4自動運転

要約

　商用車メーカーによるジャパンモビリティショー2025（一般公開：2025年10月31日～11月9日、会場：東京ビッグサイト）のプレスブリーフィングでは、運輸事業の革新やエネルギーの石油代替はOEM独力では不可能として、各社とも「仲間づくり」を強く呼びかけていた。OEM側も水素燃料電池（以下FC）など新型車や新技術を複数提案し、「仲間」のニーズにフレキシブルに対応する「マルチパスウェイ」の姿勢をアピールした。

　本稿はジャパンモビリティショー2025における商用車メーカー各社トップによる戦略説明、展示車両のまとめとハイライト技術の詳報である。


商用車メーカーは東4~6号館に全社展示していたが、企業ブース外のテーマゾーンでも重要な新型車が見られた。写真はテーマゾーンの集まる西2号館。	テーマゾーンで初公開された重要モデルのひとつ、いすゞErga FCV。トヨタと共同のプレスリリースでは2026年度中の生産開始とされている。