Automotive Grade Linux（AGL）インタビュー取材

SDV関連プロジェクトを推進

2025/09/10

要約

Automotive Grade Linux（AGL）は、Linux Foundationの活動の一部を担う非営利団体である。車載に特化したLinuxとして、主に車載情報機器（IVI）で利用されてきたが、OSS（Open Source Software）活用の流れを受け、現在では機能安全が要求される先進運転支援システム（ADAS）にも対応し、AGL SDV reference platformとしてのリリースも予定している。国内OEMでもOSPO（Open Source Program Office）と呼ばれる社内OSS活用組織が立ち上がり、AGLではExpert Group（分科会）活動として、OSPO支援活動にも取り組んでいる。

本稿ではAGLのDan Cauchy氏（Executive Director）、福安氏（Vice President of Japan Operation）へのインタビュー内容について、その主要項目を紹介する。

SDV動向（特にIVI分野）

SDVの普及に伴い数十個のECUから数個のECUへの統合の動きがあり、これに伴いソフトウェア/開発環境においても、大きな変化の動きがある。OSS（Open Source Software）活用、機能安全/リアルタイムOSを含む複数OSの併存、車両（In-Vehicle）とクラウド（Cloud）連携、仮想環境と実環境の連携等があげられる。IVI分野のOSとしては、現在、AGLとAndroid Automotive OSとで熾烈なシェア争いをしており、OEMによっては両方のOSへの対応を表明しているなど、今後の動きが注目される。

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