力帆汽車(Lifan):2020年までNEV21モデル投入、30万台生産を目指す
国内にバッテリーなどNEV関連工場、ロシアで独資工場が稼働予定
2017/12/01
- 要約
- 力帆汽車の概要:二輪車事業から自動車事業へ、SUV/MPVのモデルを拡充
- 中長期目標:2020年までにNEV21モデルを導入、30万台生産を目標
- NEV関連企業の設立とバッテリー生産プロジェクト
- 力帆汽車の海外展開:ロシアで積極的に事業展開
- 力帆汽車の中国販売台数(工場出荷台数)
要約
SUVモデルの邁威 (Myway) |
重慶市に本社を置く中堅OEMの「力帆汽車(Lifan)」は、多くの中国OEMが外資OEMと合弁事業を行うなか、自主ブランド車のみを展開する力帆実業グループ(以下、力帆グループ)傘下の民営企業である。力帆グループは、1992年の二輪車製造から始まり、その後自動車事業に参入。2004年には小型セダンをラインオフした。力帆汽車の2016年の販売台数は、前年比1.4%減の27.2万台でほぼ横ばい。2017年1-10月は、前年同期比18.0%増の22.3万台で、MPV「軒朗 (Xuanlang)」や商用車モデルが台数増に貢献した。新エネルギー車(NEV)の2016年販売台数は数千台と低く、急ピッチで新会社設立やバッテリー関連プロジェクトなどの体制づくりを行っている。なお、2020年末までに30万台とする新エネルギー車の生産目標を掲げる。
力帆汽車は、2010年前後に海外展開を加速しており、とりわけロシア市場においては中国OEMでトップの販売台数を誇り、2015年には独資での工場建設も発表。さらに、2017年11月にはカーシェアリングサービス事業にも参入している。
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