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FCA:2016年は利幅の大きいSUV等の拡販で大幅増益の見込み

Jeepブランド車を世界展開し、北米ではSUV・ピックアップを増産へ

要約

5カ年計画の進展

 FCA Groupは、2014年5月に発表した「2014-2018年 5カ年計画」を2016年1月に改訂。計画が予定より早く進展しているとして、Ferrariを分離したにもかかわらず、2018年の業績目標を上方修正した。2016年は、JeepのSUVの販売好調や欧州市場の回復により業績が改善し、2016年通年の売上高は前年比1.3%増の1,120億ユーロ、特別損益を除いた調整後EBIT(金利税前利益)は前年比21%増の58億ユーロの見込み。しかし、南米市場の不振や北米での乗用車の需要減等により販売台数は伸び悩んでおり、業界アナリストの多くは、5カ年計画の目標である2018年の世界販売台数700万台の達成は難しいと考えている。



Jeepブランド車の世界展開

 5カ年計画の柱の一つは、Jeepブランド車のグローバル展開。北米での増産、ブラジルと中国での本格生産により、2016年1-9月に前年同期比11%増加。2018年の販売目標を200万台に引き上げた。



Alfa Romeoブランド車の拡販

 Alfa Romeoブランド車は、2016年に中型セダンのGiuliaを投入、2017年には同ブランド初のSUVのStelvioも発売する予定で、拡販を図る。ただし、中国市場の不確実な状況や研究開発投資の削減等により、これ以外の新型車投入は2年程度先送りとする。



北米工場でSUV・ピックアップを増産

 北米市場ではガソリン価格の低下により、SUVやピックアップなど大型車の需要が拡大。その需要変動に対応するため、FCAは乗用車のDodge DartとChrysler 200の北米工場での生産を2016年中に終了し、JeepのSUVとRamのピックアップを増産する。生産を中止する乗用車モデルの生産は、委託生産またはOEM供給で対応する計画。



Googleと自動運転車開発で提携

 FCAとGoogleは2016年5月、自動運転車の開発で提携すると発表した。2017年型 Chrysler PacificaのPHV に、Googleの自動運転システムを搭載する。両社のエンジニアチームは協力して、自動運転車 Pacifica の設計・試験・製造を進める。



関連レポート:

フィアット・クライスラーの新5カ年計画:2018年に世界販売700万台へ(2014年5月)
FCA: Pacificaに多数の利便性・運転支援装備を搭載(2016年8月)

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