上海モーターショー 2015 (中):中国メーカーも多くのPHVを出展

日本車では、三菱がPHVのコンセプトモデルを展示、トヨタ/日産はHVモデルを初披露

2015/05/18

要 約

上海モーターショー2015
第2ホールの様子
上海モーターショー2015の会場の様子。写真下は、中国メーカーのブースが集まっていた第2ホールの様子。

 上海モーターショー2015の第2弾では、欧米メーカーのPHVモデルを紹介した前回に引き続き、中国・日本・韓国メーカーのPHVとHVモデルの展示について報告する。


 中国メーカー最大手の上海汽車は、地元開催のモーターショーで、新たなパワートレイン戦略を発表。その一翼を担う、栄威550PHVを展示した。また、第一汽車は、中国国産のリムジンで有名な紅旗ブランドのPHVモデルを出展し、広州汽車もレンジエクステンダー式のPHV(GA5 REV)を初披露した。

 中国でPHV販売台数第一位のBYDは、コンパクトSUV 宋、サブコンパクトSUV 元の2台のPHVを初披露。奇瑞汽車は、自社ブランドのPHVを展示しただけでなく、イスラエルの投資会社との合弁会社であるQorosのPHVコンセプトカーも披露した。 また、韓国の現代自はディーゼルエンジンを用いたPHVを出展。

 その中、日本メーカーは、三菱が2台のPHVモデルのコンセプトカーを出展したが、その他にはPHVモデルを出展したメーカーはなかった。トヨタは、現地の開発拠点で開発し、現地生産を行うハイブリッド車(HV) LevinとCorollaの販売モデルを初披露。日産もフラグシップSUV MuranoのHVモデルを披露した。


 なお、2014年の中国のPHVの販売台数(国内生産分)は29,715台で、EVも合わせた新エネルギー車の販売台数は74,763台。2015年の新エネルギー車の販売台数は、大都市部での販売が20万台へ拡大するとされる。

 
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