三菱自動車(上):ピックアップ/SUV系車種を戦略商品として拡販

PHVを3車種に増やし、2020年に電動車両生産比率20%を目指す

2014/08/11

要 約

 三菱自動車の最近動向を、(上)と(下)に分けてレポートする。

 本レポート「三菱自動車(上)」は、2014~2016年度中期経営計画「ニューステージ2016」の具体的展開を中心に報告する。

 商品戦略としては、「ピックアップトラック・SUV・クロスオーバー」系車種を戦略商品と位置付け、その販売構成比を2013年度の57%から2016年度63%へ拡大し売上高の増大を目指す。またPHV(三菱自の商品名はPHEV:Plug-in Hybrid EV)を3車種に増やすなどで、電動化車両生産比率を2020年に20%まで高める計画。

 地域戦略としては、(1)アセアン事業を引き続き収益の柱とし、(2)復活した欧州事業を第二の柱として強化、そして(3)日本・北米における黒字体質の定着、を掲げている。欧州事業は、2013年度から投入したアウトランダーPHEVが貢献し、売上高・営業利益とも急拡大している。

 三菱自は、複数の自動車メーカーと提携し、「協業を通じた経営リソースの有効活用と収益機会の追求」を掲げている。なかでも、日産とは、2011年6月に軽自動車事業の合弁会社NMKVの設立に続き、2013年に協業をルノーも含めた形態に拡大した。NMKVを中心に、軽自動車ベースのグローバルエントリーカーと新しいEVを開発する計画。

 なお近く掲載する「三菱自動車(下)」では、連結決算、地域別売上と損益の状況、および2014年初めに実施した資本再構築と復配についてレポートする予定。


関連レポート: 三菱自動車:アセアン地域中心に新興国市場に注力 (2013年6月掲載)